前回の話
１話目から読む
私と母に共通する願望があることに
気付くまでの経緯を書きましたが
最後 唐突に
経済的自由との関連があるので
次回書きますね と締めくくったので
「？」となった方もいるかもしれません。
でも 私のように
親との関係で悩んだ経験があったり
想像力がある方は
すでにお察しかと思いますが
母が父と離婚しない
1番の理由は
自分に経済力が無いことです。
父を愛しているから
ではありません。
どんなにDVを受けて
罵られても
離婚しないのは
私の人生を最後まで
責任とってもらうからね と
母自身が誘導しているからです。
身内との人間関係の悩みを
経験していない人には
冷たく 突き放した言い方に
聞こえるかもしれませんが
DVを受け続ける人というのは
相手を愛しているから
そうしているのではなく
母のように
経済的な不安があるとか
離婚は世間体が良くないからとか
相手が他の人と結婚して
幸せになったら悔しいとか
複雑で歪んだ事情が
いくつも積み重なっているので
何から手をつけていいのかも
分からなくなってしまうし
そのままだと
他人を愛していないので
自分も愛せません。
こういった母のような状況の人が
自らこの沼を抜け出すことは
難しいことですが
父が亡くなり
遺産分割協議をすることになった際に
母とどうしても
再び顔を合わせることになり
そこで私は腹を決めました。
お金みんなあげちゃえばいいか
この協議ではなぜか
三女の私がいつの間にか
取りまとめ役になっていました。
父は人間界で言うところの
遺言書は遺していませんが
「遺産分割協議を取り仕切るのはお前だ」
というメッセージを
言語以外の方法で届けてから
亡くなりました。
なので
普段は自己主張の激しい母と姉たちなのに
この時は私が中心となっていることに
反発しませんでした。
税理士さん曰く
父には
「税務署に資産隠しの
疑いをかけられないように
美術品やゴルフ会員権が無いか
よく調べてください。
失礼かもしれませんが
後で税務調査などの問題が起きないように
倉庫の中もすべて
確認させてください」と
言われるぐらいの資産はあったようですが
これを公平に分け合うことが
事実上不可能に近いことは
誰の目にも明らかでした。
この状態で
互いが互いの言い分を述べるだけの
裁判をしても 時間とストレスと
無駄な費用がかさむだけです。
ということは
「お金」はどこか1つ集約させて
あとは
父が生前培った知識・技術・能力といった
非物質の財産を継承するのが
最も円満な方法となり
結局
母と、同居している長女姉一家が
すべて相続して管理することで
遺産分割協議は終了。
次女姉は
瑪瑙石のついた財布と
財布に入れる御札
私は
白檀の数珠と桃色水晶を
それぞれ父から孫（次女姉と私の子供たち）への形見分けとして譲り受けました。
お金が自由になったことで
母は
これまでの様々な重圧から解放され
心の落ち着いた
自分も周りも愛せる母に戻っていきました。
誤解が無いように補足すると
母が この結果を得られたのは
私たちがお金を渡したからではありません。
母にはこれまでに
積み重ねた信頼がありました。
母には父のような
経済力はなかったけれど
倹約志向で
正しい食事習慣、運動習慣を身につけて
ストイックなまでに努力して
家庭を守った実績を持っていたのです。
これからは
自分を愛して
幸せに生きて欲しい。
それが娘の私たちから
母への共通の願いなのでした。
ところで
この時はまだ
数秘術とは出会っていませんから
母のことが
一件落着したものの
私の心はどうにも晴れませんでした。
正直、母が良い方へ向かったのは
たまたまかもしれないし
世の中は
母と同じ悩みがあっても
違う性格や状況の人ばかりだから
他の人の悩みまで
解決させることなんか出来ないと思いました。
新幹線は
２時間半で大阪から東京へ行ける乗り物、
それはいつも
ほぼ確実２時間半ぴったりで到着するから
みんなが乗るわけで
今日はダメでした
明日も分かりませんとなれば
きっと誰も乗らないでしょう。
これと同じで
私たちのような夫婦関係や母娘関係
家族問題の改善や
関係修復も
誰もが共通認識できて
再現性のある方法で説明できなければ
単なる自己満足でしかありません。
結果の出ない方法で
再現性の無いやり方だとも知らずに
続けてしまうことほど
しんどいことはないですよね。
その後も四柱推命や瞑想
タロットカードなどなど
様々な手法を勉強して
そんな
下積み期間を過ごすこと数年の後
やっと出会えたのが
数秘術でした。
それでは続きには
数秘術との出会いと
その凄さについて書きますね。
《母との絶縁③》 あなた、自分も他人もまったく愛していないよね -end-
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