SCD-XA1200ESの画像

2006年にSONYから発売された  SCD-XA1200ES   ¥90,000

 

アナログ出力端子は2chステレオ用と5.1ch出力端子をそれぞれ装備しています。

 

SACDが再生しないということで、修理依頼がありました。SONYのSACDプレーヤーに限らず、CDは再生できるけれども、SACDが再生できないという不具合はあるあるで、一般的にはピックアップの劣化が原因ですが、ピックアップを交換してもSACDが再生できない場合があり、その場合はサーボ基板上の電解コンデンサーの劣化が疑われます。

 

で、さっそく開腹。

むむ・・・(@_@。お前はESだよな(一一") 80年代90年代のESシリーズを知り尽くしている私にとっては、これは・・・・何と言ったらよいのか、SONY、お前もか!!( `ー´)ノ と叫びたくなります(;´∀`)

 

そこをぐっとこらえて、とりあえずピックアップメカを外します。

見事、プラスティックの塊です。DENONのS10シリーズと同等でしょうかね(;´∀`)

 

トレイの開閉も怪しいので、ベルトも交換します。

 

ピックアップユニットを手動で下げるとトレイを引き出せます。このあたりの構造は、90年代のプレーヤーと同じです。ただ、プラスチックが多めというだけです。

 

さて、問題のピックアップですが、ひっくり返して、下部からピックアップユニットを外します。

 

後方にあるネジを1本外すと、簡単に取れます。

 

見たことのないピックアップです。どうもSONY製ではないようです。KHM-230AAAかKHM-270AAAあたりかと思い、依頼を引き受けたのですが、そうではありません。

 

サイドに型番が書いてあります。DBU-3という型番のようです。調べてみましたが、メーカーが分かりません。ただ、この時代のDVDプレーヤーなどに搭載されていたようです。

 

新品は入手できません。というか、正確には海外で入手可能のようですが、30,000円以上します(*´Д`)

 

本当に新品かどうかも怪しい、SACDが再生できるかも怪しいものに、30,000円以上負担するのは気が引けます。

 

一応、動作確認で、CDは再生できますが、SACDのハイブリッド盤は、SACDを認識しません。CD層のみ再生が可能な状態です。フロントパネルにSACDとCDを切り替えるボタンがありますが、そのボタンを押すと”NOT HYBRID”と表示されてしまい、SACD層を読込みしません。

 

いろいろと調べてみると、どうもこの症状で悩んでいる人が多いようで、AIチャッピーに聞いてみたところ、どうもこのプレーヤーはハイブリッド盤の場合は、そのディスクがハイブリッド盤かどうかのジャッジするシステムあり、その判定がシビアなようです。

 

もともとSACDのハイブリッド盤は、CD層とSACD層の2層構造になっているので、SACD層が読込しずらいという特徴があるようで、その判定に失敗すると、通常のCDディスクと判定してしまい、CD層のみしか再生せず、SACD層は全く認識しないようです。

 

チャッピーからアドバイスされたのは、SACDのシングルレイヤーのディスクが読込再生するか確認してくださいということ。

 

で、さっそく、シングルレイヤーのSACDを購入。

 

何ということでしょう、SACDは正常に認識して再生できました(^-^;

 

ってことは、ピックアップは正常ということで、判断しても良いかもしれません。ようは、ハイブリッド盤を判定するシステム上の問題ということなのかもしれません。

 

さらに突っ込んで、チャッピーに質問すると、SACDハイブリッド盤は、手前(表面から約0.6mm)にSACD層(セミトランスペアレント層)、奥(約1.2mm)にCD層が重なった構造になっていて、ディスクを挿入すると、プレーヤーはまず光学ピックアップの対物レンズを上下に動かし(フォーカスサーチ)、どちらの層にピントが合うかを検出するとのこと。このとき、それぞれの層でフォーカスエラー信号(S字カーブ)が発生しますが、2つの層を通過する際に発生する信号の「時間差」が「Δ t」と呼ばれる値。

 

サーボICは、このフォーカスサーチ時の時間差Δ tを計測して「今入っているのはハイブリッド盤である」と認識し、適切なレーザー波長(SACDは650nm / CDは780nm)を切り替えるようです。しかし、ピックアップの個体差や経年劣化、あるいはスピンドルモーターの挙動によってレンズの昇降速度や信号の出方が変わると、このΔ tが設計基準値から外れてしまいます。基準から外れると、「SACD層を認識せずCD層ばかり読んでしまう」「TOC(目次情報)の読み込みエラーになる」といった不具合が発生します。

 

なので、この値を測定して、その値によって、コントロールICの47ピンと48ピンの近傍にある抵抗値を指定された抵抗値に交換することで、その値を調整し正確にハイブリッド盤と認識して、SACD層もCD層も再生できるようになるようです。

 

 

これは、メイン基板です。コントロールICは左下にある正方形のICです。

 

拡大すると、R892とその右斜め上のコンデンサーの陰に隠れていますがR893の抵抗になります。抵抗値は124(120kΩ)。

 

これを、110kΩか130kΩに交換するとハイブリッド盤をハイブリッド盤として認識するようになるようです。

 

ただ、そのΔtを測定する方法が分からないので、とりあえずその近傍にある電源用の100μFの電解コンデンサーを交換してみます。

 

ついでにサーボ基板の電解コンデンサーも交換しておきます。

 

で、動作確認をしましたが、結果は変わらず(-_-;)

 

さらに、チャッピーに聞くと、サービスモードに入って、調整をすると改善するらしいという情報をゲット。

 

【サービスモードに入る方法】

本体の電源を切った状態から、
①[MENU]ボタンを押したままにする
②同時に本体の 「. AMS >」ダイヤルを押したままにする
③その2つを押したまま、[POWER]ボタンを押して電源ON
④表示管に 「DIAG MODE」 と表示されたら、MENUとAMSダイヤルを離します。

 

サービスモードに入ったら、AMSダイヤルを回してコマンド番号を選択し、AMSダイヤルを押して実行します。

 

必要なコマンドは、B0 B1 B2 の3つ。

 

B0に合わせて、AMSダイヤルを押します。そうすると、FFFFと表示されたらOK。

 

次に、B1に合わせてAMSダイヤルと押します。そうすると-9と表示されて、ディスクが動き出します。概ね1秒枚ごとにカウントダウンしていき、-0になると、4桁の数字が表示されますが、すぐに消えてしまいます。

 

B2に合わせて、AMSダイヤルを押すと、その数値が表示されます。その数値が、04D0~08D0であれば、正常にセットされているようです。つまり、Δt値が規定値の範囲内に収まったということなのだと思います。

 

で、再度動作確認したところ、ハイブリッド盤が正常に認識されましたヽ(^。^)ノ

 

ハイブリッド盤の場合は、最初にSACD層を認識するようで、切替ボタンを押すとCD層を読込再生するようになります。

 

中身はスカスカですが、システムは複雑です。これはICの進化の結果なのでしょう。

 

やはり、自分としては、80年代90年代のアナログのプレーヤーが性に合っています。

2001年にESOTERICから発売された P-70    700,000円

 

P-0の血統を引き継ぐVRDSメカニズムにWord Sync端子とD/Dコンバーターを搭載したCDトランスポート。メカニズム部にはVRDSメカニズムを搭載。

 

トレイが開閉しないということで修理依頼がありました。

 

VRDSメカのトレイ開閉不具合は、トレイだけでなく、リフターベルトも同時に劣化をしていますので、両方交換します。

 

さっそく開腹。

トランスポートなのに、この充実度。流石、70万円のトランスポートだけあります。

VRDSメカもTEACのバージョンアップ版よりも頑丈に作られています。

 

底板も外します。

サーボ基板もTEACのVRDSシリーズと同じようです。

 

トレイが自力で開かないので、リフターを手動で下げる必要があります。

黒いプーリーを、確か右向きに回転させるとリフターが下がります。

 

 

リフターを下げて、トレイを引き抜き、VRDSメカを外すと、ピックアップユニットが見えてきます。

 

リフター部分は、TEACのVRDSシリーズと同じです。トレイのベルトはゆるゆるになっていますね。

 

リフター部分を取り外して、いつも通りの方法で、ベルトを交換。トレイベルトも交換。

 

ついでに、ピックアップレンズを綺麗にして、ピックアップレール部分に注油。

 

逆手順で組み戻して、動作確認。

 

無事、トレイは開閉するようになりました。このVRDSメカを搭載しているプレーヤーのトレイの開閉する様は、重厚感がありますね。

 

TEACのオーディオは、デザインがシンプルで無骨ですが、それがまた質実剛健で、そそります。余計な表示もボタンもなく、とにかく内部のメカに全てを注ぎ込んでいる、その潔さがマニアの心をくすぐります。

 

音は、PioneerのRPD-500につないだので、しょぼくなりますが、それでも臨場感、音圧、一つ一つの楽器の響き、輪郭は、秀逸です。D-70につないだら、もっと良い音を聴かせてくれるのでしょうね(*^-^*)

DCD-1650AEの画像

2005年にDENONより発売された DCD-1650AE    150,000円

 

DCD-SA1に搭載されたAdvanced AL24 Processingを搭載しており、独自の高速信号検出・処理技術によって時間軸領域での情報量を向上しているとのこと。

 

1650シリーズとしては、ちょっとお高めの価格帯。SACDプレーヤーとして高付加価値のあるモデルとして、それまでの1.5倍の価格に引き上げています。こういうことをしっかりできるメーカーだからこそ、未だにオーディオメーカーとして残っているのでしょう。これも経営者のセンスなので、オーディオから撤退したメーカーが、決して技術的に劣っているというわけでないと思います。

 

以前、このモデルの修理依頼があり、その時に入手してたピックアップの在庫があったので、再生しないというジャンク品を入手して、ピックアップの交換をしました。

 

さっそく開腹。

それまでの1650シリーズよりも、中身が充実しています。価格を上げただけの内容になっているようです。

 

ピックアップユニットのカバーを外します。

 

すると、ピックアップがお目見え。日立製のHOP-1200W。日立はオーディオから撤退していますが、ピックアップのような精密光学部品はまだ製造しているようです。

 

ピックアップは、トレイを引き出した状態で、交換することができます。

 

後方にあるレールを固定しているバーを取り外すと、ピックアップのレールが外れるので。簡単にピックアップが交換できます。

 

SACDプレーヤーあるあるですが、ピックアップを交換してもSACDが再生できないことが多いです。他のメーカーの修理記事でも書いていますが、サーボ基板上のコンデンサーが劣化をしているために、サーボが機能せず、SACDが認識しない現象が起きています。

 

ただ、このピックアップに関しては、サーボ基板を疑う前に、ピックアップの調整をして、本当にそうなのかを確認する必要があります。

 

ピッアップの後方に、レーザ出力調整用の半固定抵抗があります。この右側の抵抗がSACDのレーザ出力調整用になります。この抵抗を、時計回りに1㎜ほど回すと、SACDが再生できるようになることが多いです。この調整でも再生しない場合は、サーボ基板のコンデンサの劣化を疑いましょう。

 

もちろん、無調整でSACDが再生できる場合もありますので、まずは正常に再生できるか確認してください。

 

今回は、1㎜ほど時計回りに調整をして、SACDが再生できるようになりました。

 

DENONの音は、どの価格帯もそつがありません。なので、高価格帯のプレーヤーを買う必要がないほど、低価格帯の音が優れているということでもあります。独自のDACを愚直に開発し続けてきたたまものだと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2001年にSONYから発売された  SCD-XA777ES   250,000円

 

SACDのマルチチャンネル再生に対応しており、通常のステレオ再生に加えて5.1chマルチチャンネルディスクの再生が可能のようです。

 

今となっては、当たり前の技術ですが、当時としては画期的だったのでしょう。2チャンネルしか興味のない私にとっては、意味のない機能ですが・・・(^-^;

 

SACDの再生が不安定ということで修理依頼がありました。それなりに技術力が上がってきたとはいえ、SACDの再生には負担がかかるので、ピックアップの消耗は、それまでのCD専用機よりは確実に寿命は短いでしょう。

 

さっそく開腹。

 

かなり充実しています。アナログ基板は縦に2枚搭載されています。1枚はマルチチャンネル用でしょうか。それにしてもぎっしり詰まっています。

 

ピックアップユニットは、中央にあるサーボ基板の下にあります。

 

取り出したピックアップユニットです。やはり、作りは90年代の同じ価格帯のプレーヤーに比べるとチープです。ピックアップの型番は、KHM-230AAA。この時代のSACDプレーヤーに良く搭載されていました。

 

ユニットで新品が入手できるので、ユニットごと交換します。

 

DENONのプレーヤーにも同じ型番のピックアップが搭載されていますが、そのままポン付では、SACDが再生できないことが多いです。なので、このプレーヤーも調整が必要かと思いましたが、何の調整も必要がなく、無事SACDが再生するようになりました。読み込みもスムーズで、音飛びもなく、再生は安定しています。

 

メーカーによって、サーボの設計が異なるので、サーボ回路の性能の差があるのでしょう。ソニー製のピックアップなので、ソニーのサーボ回路の設計の方が有利であることは間違いないでしょう。

 

 

このくらいの時代のプレーヤーになると、マルチチャンネルに対応しているアンプなどが必要になるので、私にとっては無用の長物と化してしまいそうです。

 

音に関しては、確かに良いです。SACDは、情報量が多い分、音が濃密です。電源部も充実しているので、音の立ち上がりがエッジが効いて聴きごたえがあります。

 

 

 

 

 

PD-T09の画像

1991年にPioneerから発売された PD-T09    360,000円

 

この年のFMfanダイナミックテスト大賞でCDプレーヤー部門で大賞に選ばれています。

 

PioneerのオリジナルDACであるレガート・リンク・コンバージョンを搭載しています。よりオリジナルの音楽信号に近い自然なCD再生を求めているようです。

 

確かに、PD-T07とは一味も二味も違う、ボーカルがとても秀逸な音を聞かせてくれます。

 

落札するつもりはなかったのですが、気づいたら落札していました。ジャンク品と言えども、そこそこの価格になってしまいます。ジャンク品なので、どんな症状があるか不安ではありますが、まあレンズが外れていることは間違いありません。

 

到着して、動作確認をしたところ、トレイが開きません(;・∀・)

ベルトを交換しても、開きません(@_@。

 

ギアを強制的に回しても、ギアが回りません。何か引っかかっているのでしょうか。

 

とりあえず、ひっくり返して確認したところ、何やら得体のしれないぶっといボルトが付いています(。´・ω・)? 

 

もしかして、これってトレイを止めているボルト?

 

外してみたところ、ビンゴでした(*^^)v

 

このシリーズのプレーヤーは、電源オフ時にも前方に傾けるとトレイが勝手に出てきてしまいます。それを防止するためにネジで固定していたのでしょう。こんなネジがあるのを初めて知りました(^-^;

 

このシリーズのプレーヤーは何十台と直してきましたが、こんなネジで固定されていたのは、これが初めてです。新品時には、他のプレーヤーにも取り付けてあったのでしょうかね。

 

気を取り直して、開腹します。

 

眩いばかりの内部ですが、銅製パーツがふんだんに使用されています。バブルが崩壊した後なのに、いやだからなのか、コストを抑えられなかったのでしょう。今ではこの価格では絶対に作れない仕上がりです。同時期に発売されたYAMAHAのGT-CD1が50万円でしたから、せめてそれくらいの価格でも良かったのではないでしょうかね。

 

であれば、Pioneerもオーディオから撤退せずに済んだのにと思います。残念でなりません。

 

ピックアップユニットを取り外したところ、案の定レンズがありません。内部を捜索したところ、レンズを無事回収することができました。

 

ピックアップを取り外して、カバーを取ります。ピックアップレンズが取り付けられていた部分には、古い接着剤が付着しているので、それを綺麗に削り取ります。この作業をしないままレンズを取り付けてしまうと、レンズが垂直に取り付けることができないので、結果的に焦点がずれてディスクを認識することができなくなります。

 

レンズを接着剤で固定したら、ユニットに戻します。

 

こんな感じで、レンズが元に戻りました。ついでに、ピックアップユニットのメンテナンスもします。

 

逆手順で組み戻して、動作確認!

 

無事ディスクを認識再生するようになりましたヽ(^。^)ノ

 

音は、先ほども触れましたが、ボーカルが秀逸です。奥行き感、透明感とともに声がとても豊かです。臨場感、音に広がりなど、やはりハイエイド機そのもの。

 

現在、Pioneerの高級オーディオの技術を継承しているのは、TADラボラトリーズという会社のようです。当時、パイオニアのハイエイドブランドのEXCLUSIVEとTADを一本化したブランドがありましたが、それをそのまま継承しているようです。

 

技術力のあるメーカーであっただけに、その技術が継承されていることは、喜ばしいことです。ただ、庶民には全く手の届かない価格帯なので、おそらくその音を聴くことは一生ないでしょう(^-^;

 

 

 

 

 

 

 

MDS-JA50ESの画像

1996年にSONYから発売された MDS-JA50ES   180,000円

 

この年のFMfanダイナミックテスト大賞で優秀賞に選ばれています。MDデッキの最高峰。

 

再生しないということで修理依頼がありました。

 

このデッキは、KMH-210Aというピックアップを搭載していますが、MDLPには対応していません。下位モデルであるMDS-JA30ESと同じピックアップメカを搭載しているので、ピックアップの交換の際は、このJA30ESから移植することが多いです。

 

ただ、ピックアップのみを移植する場合は、同じ時期に発売されていたMDS-JA3ESやMDS-303、MDS-503、コンポサイズのデッキの場合は、MDS-S35やMDS-S1などから移植することが可能です。

 

今回は、修理品なので、より確実な方法で、JA30ESを入手。最近は、JA50ESとともに入手が難しくなっています。ヤフオクでも出品されると、ジャンク品でさえあっという間に高額になってしまいます。それだけ、探している人が多いという表れでもありますが、高額で落札しても、ピックアップが生きているかは、それこそ運次第。まさに博打です(^-^;

 

そもそも、正常に再生録音できるデッキは、それこそ貴重なので、一気に価格が跳ね上がてしまい、手が出ません(;´Д`)

 

今回入手したJA30ESは、トレイが開かないというジャンク品で、ピックアップが生きている可能性が大(*^-^*)

 

ベルトを交換して、動作確認をしましたが、読込はすれど再生がしません(-_-;)

 

ピックアップは生きていそう・・・出力が弱いのかな???

 

で、最近、SACDプレーヤーを修理する機会があって、その際、ピックアップが正常でのSACDが再生できない事象に出くわすことが多く、その原因がサーボ基板上の電解コンデンサーの劣化であることが判明。電解コンデンサーを交換すると再生するようになります。出力の高いSACDプレーヤーやMDデッキの場合、サーボ基板上の電解コンデンサーが劣化しやすいのかもしれません。

 

であれば、こいつもそうなんじゃないかということで、サーボ基板を確認。

 

これが、サーボ基板。モーターとセンサーの半田を除去して、ピックアップと録音ヘッドのフラットケーブルを基板から抜くと、簡単に外れます。

 

基板上には、10μF、22μF、100μFのコンデンサーが2個ずつ。全て交換します。

 

10μFとオペアンプ周辺にある22μFのコンデンサーが液漏れっぽい状態でした。もしかしたら容量抜け?だったかもしれません。

 

BOSEのWAVE MUSIC SYSTEMもサーボ基板上の電解コンデンサーが液漏れしていることが有名ですが、この時代のオーディオは、パーツが中国製のものが多いので、品質が良くないものが多いようで、特にコンデンサーの耐久性に問題があるのでしょう。

 

全て交換して、動作確認をしたところ、無事再生するようになりました(*^^)v

録音も問題なくできるようになりました。

 

もしかしたら、ディスクが認識しないというレベルでも、ピックアップの問題ではなく、コンデンサーの劣化が問題であることがあるかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

LHH300Bの画像

1992年にPhilipsから発売された LHH300B   150,000円

 

トレイが開閉しなくなったということで修理依頼がありました。

 

この時代のメカは、900や700、500とも共通のメカで、ワイヤーでトレイの開閉をしています。

 

さっそく開腹。

 

基板の構成は、価格なりのシンプルな内容。メカは、上位機種と同じです。

 

ピックアップメカを取り出して、ベルトを確認。オリジナルのベルトのままです。

おそらく一度も交換したことがないのでしょう。

 

手前のベルトを交換するときは、左側のプーリーを取り外すか、ワイヤーのバネを外さないと交換できません。私は、プーリーを外して交換します。

 

こちらは、チャッキングアームを昇降させるベルト。マランツのCD-94やCD-95も同じメカを搭載しています。

 

下から覗くとこんな感じ。奥のベルトを交換するときには、手前のプーリーを外さないと交換できません。それから、プーリーを外すためには、センサーを外す必要があります。

 

外したプーリーは、クランプアームの昇降動作を担っているので、戻す際にはアームの軸をプーリー内の溝に正確にはめ込まないと、昇降動作ができなくなので気を付けてください。

 

また、手前のベルトがクランプアームの、特にディスクを正常にクランプするために重要な役割を果たすので、オリジナルよりも小さめのベルトに交換する方が良いかもしれません。今回は35mmを使用しました。

 

アームが下がると同時にトレイのディスクを乗せいている部分が一緒に下がるのですが、バネで固定されている関係で、このバネが劣化によって硬化してしまうと、アームを下げる力が負けてベルトが空転してしまい。ディスクを正常にクランプ出来ずに、認識不良を起こしてしまいます。

 

なので、多少きつめのベルトを装着することで、ベルトが空転せず確実にモーターの力をアームに伝えることができ。正常にディスクをクランプすることができるようになります。

 

動作確認をして、正常にトレイが開閉し、ディスクも正常に認識再生するようになりました。

 

音質は、上位機種よりは、平面的で大人しい感じです。どうしても電源部が弱いので、その分ダイナミックさと立体感がなくなってしまうのは致し方ないかもしれません。

 

それでも、フィリップスサウンドは健在ですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

SCD-555ESの画像

2000年にSONYから発売された SCD-555ES    180,000円

 

基本的な回路構成はSCD-777ESと同じで、ACPシステム、S-TACTパルスジェネレーター、カレントパルスD/Aコンバーター、GIC型アナログローパスフィルターで構成されているようです。

 

トレイが開閉しないということで、修理依頼がありました。

 

さっそく開腹。

 

上位機種と違って、センタートレイで、サーボ基板が上部に装着されている構造的は、それまでのXAシリーズと似ています。

 

ただ、スタビライザーを乗せるタイプではなく、90年代初めのメカに似ています。

 

取り出したピックアップユニットです。クランパーは外しています。CDP-777や555シリーズと同じ構造のトレイ。ピックアップは、KHM-230AAA。当時、多くのSACDプレーヤーに搭載されていました。

 

トレイを外すと、トレイベルトが見えてきます。このあたりの構造は、CDP-777や555シリーズと同じです。価格的に777シリーズと同じくらいですが、流石にチープ感は否めません。スピンドルモーターでターンテーブルを駆動しているので、2ランク下の333シリーズレベルでしょうか。バブルがはじけて、コストカットの波にもまれている時期ですので、致し方ありません。

 

交換方法は、777シリーズと全く同じです。サイズはφ35㎜を使用。少しタイトですが、問題はないでしょう。

 

逆手順で、組み戻して、動作確認。

 

正常にトレイは開閉するようになり、ディスクの認識再生も問題ありません。

 

このピックアップは、SACDとCDで出力を変えていますが、新品に交換しても出力の高いSACDが読み込みできない現象が多いようです。その場合は、サーボ基板上のコンデンサを交換すると、SACDも正常に読み込み再生するようになることが多いです。

 

今回は、SACDも正常に再生できていたので、ピックアップは交換はしていません。

 

前年に発売された上位モデルは30万円以上しているので、このプレーヤーは回路的には上位モデルと同じようなので、比較的にコスパの良いプレーヤーかもしれません。

 

90年前後のプレーヤーが好きだった人は、構造がその時代の構造に似ているので、懐かしく感じるかもしrませんね。

 

 

 

 

 

 

 

1991年にSONYから発売された CDP-777ESA   200,000円

 

私が20代の頃、初めてのボーナスで買ったのが、このプレーヤー。思い出深いプレーヤーです。その時に買ったプレーヤーは既に手放してしまいましたが、やはり気に入っているプレーヤーなので、時折ジャンク品を買っては直しています。

 

今回は、再生が出来ないというジャンク品を入手。

 

さっそく開腹。

お金が掛かっています。流石に、バブル絶頂期のプレーヤーだけに、贅を尽くしています。

 

再生ができない理由はいくつかありますが、最も多いのがピックアップの劣化です。ただ、このピックアップは、KSS-272Aで、それなりに耐久性があるので、ピックアップの問題というのはあまり多くない印象です。

 

次に多いのが、サーボ基板上のキャパシタの液漏れ。これは、このピックアップを搭載している555ESAや333ESAでも、かなりの頻度で発生しています。

 

まずは、これを疑って、調べてみます。

 

基板の右上にあるのが、キャパシタです。100μFの小型コンデンサーも同時に液漏れしていることもあるので、両方とも交換しておきます。

 

動作確認をしたところ、全く回転せず(^-^;

 

一応、アクチュエーターの上下運動はあり、レーザーの発光もあります。

 

読みに行っているはずなのに、ピクリとも回転しません(^▽^;)

 

以前、デジタル用電源基板上のヒューズ抵抗が断線していたことがあったので、調べたところ、正常でした。

 

んんんん~(。´・ω・)?

 

そういえば、以前555ESAを修理したときに、ターンテーブルに取り付けてあるBSLモーター用のマグネットが破損していたことがったので、一応調べてみましたが、マグネットの破損はありませんでした。

 

 

ついでに、モーター制御基板も確認。

 

むむむ・・・(;・∀・)

 

表面実装の電解コンデンサの足元が焦げて腐食しているではありませんか(;^ω^)

 

 

まさかこいつが原因で、モーターが回転していないのか・・・

 

コンデンサーを外してみたら、思った以上に基板がやばいことになっていました(/・ω・)/

これでも、キレイにした方なのですが、もしかしたら、パターンが死んでいたり、コイルがショートしていたりしたら、もうお手上げです(T_T)

 

とりあえず、新しいコンデンサーを取り付けて、動作確認。

 

やはり、ピクリとも動きませんでした(^▽^;)

 

保管してあった正常に再生できている555ESAから、モーター制御基板を取り外し、777ESAに移植したところ、何事もなかったかのように、ディスクを認識して再生しました。

 

モーター制御基板が完全に機能していなかったようです(-_-;)

 

このプレーヤーで、この基板が原因で、再生ができないというのは、初めての経験です。あまりない不具合ですが、この時代のハイエイドのプレーヤーには、多く採用されていがモーター方式です。

 

テクニクスのSL-P990では、このモーター制御基板のコンデンサーがよく液漏れを起こすので、まずはこの基板を疑いますが、ソニーではあまり見かけたことがありません。

 

もしかしたら、ソニーのこのシリーズでも、再生がしないというプレーヤーは、実はこれが原因だったということもあったかもしれません。

 

これからは、BSLモーターを採用しているプレーヤーは、よく注意して修理したいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

正常に再生しているけれども、デジタル端子からもアナログ端子からも音が出ないということで、修理依頼がありました。

 

さっそく開腹。

 

サイドパネルを外して、ガラストップとピックアップユニットのカバーを外して、サイドのトップカバーを外すと、こんな感じになります。

 

後方のガラストップを駆動しているモーターユニットが取り付けられているカバーを外して、ピックアップユニットを外します。先にフロントパネルを外して、フラットケーブル類は事前に抜いておきます。

 

これが、ピックアップユニット。バブリーですね(^▽^;)

 

ひっくり返すと、基板がやや焦げています(^-^;

 

背の高い電解コンデンサーは、2200μFの電源用でしょうか。足元に塗布されている接着剤が劣化している模様。

 

さらに拡大。やばいほどに液漏れでしょうか。基板が汚れています。

全て交換します。幸い、基板の損傷はなく、パターンは問題ありませんでした。基板をきれいに清掃して、新しいコンデンサーを装着します。サイズ的に合うコンデンサーを探すのに苦労しましたが、ELNAのRJ4シリーズが丁度よいサイズでした。

 

ついでに小型の電解コンデンサーも交換しておきました。

 

逆手順で組み戻して動作確認。。。

 

むむむ、音が出ません(/・ω・)/

 

読込再生は問題ありません。何故に音がでない???(。´・ω・)?

 

よく観察してみると、デジタル端子から赤い光が発光されていません。ってことは、そもそも出力されていないってことで、信号がどこかで止まっているわけではなさそうです。

ってことは、デジタル基板が問題か・・・

 

 

デジタル基板をひっくり返して、基板の確認。

 

所々、半田クラックがあり、修正してみましたが、症状変わらす(^-^;

 

さらに良く見ると、水晶振動子が錆び?ています。

もしかして、発振されていないのか・・・(;^ω^)

 

ということで、水晶振動子を交換。

無事、デジタル端子から赤い光が発光されるようになりました(*^^)v

 

しかし、一瞬音が出力されましたが、音が途切れ途切れて、動作確認中に、また音が出なくなりました(-_-;)

 

で、結局、デジタル基板用の電源基板上にある大容量の電解コンデンサーを交換して、三端子レギュレターを交換して、半田修正をして、無事デジタル端子からもアナログ端子からも音が出力されるようになりました。

 

根本的な原因は、デジタル用電源基板上にある電解コンデンサーの容量抜け?だったようです。

 

水晶振動子もNGだったし、サーボ基板上の電解コンデンサーNGだったので、それらが同時多発的に劣化をしたために、全体的にバランスが悪くなって、それぞれのパーツに負荷がかかり、劣化を早めた結果、信号ラインの電源が消失してしまったのでしょう。

 

奇跡的にピックアップの機能は保たれていたので、見た目は正常に再生はできていた状態だったということだったようです。

 

XL-Z900シリーズのサーボ基板上のコンデンサの液漏れはよく起こることは知っていましたので、その問題かと踏んでいましたが、ここまで深刻な状態のものは初めてでした。