【臥龍中華大熊猫苑】 (臥龍パンダ基地)

現在、四川省にあるパンダ基地の中で最も新しい施設になります。

私が初めてここを訪れたのは、正式開業(2016.5)前の2015.4。

2008四川汶川大地震 で完全に破壊された臥龍熊猫園を再建中だというニュースを知ったからです。

場所が分からず、私はGoogleマップ衛星写真で臥龍周辺を、しらみつぶしに探しました。

そして、遂に見つけたのです!

そこには、なんと、パンダの背中の白黒模様まで写っていたのです。

臥龍の山々は野生パンダが棲むところ。

私は臥龍が大好きになり、何度も訪れました。

 

臥龍中華大熊猫苑って、どこにある?行き方は?どんなパンダがいるの?

どうぞ、参考になさって下さい。

★日本語では、臥龍と表記されることが多いですが、中国では臥龙(wo long:ウーロン)と表記されています。

本ブログでは、臥龍を使うことにします。

 

臥龍・耿达周辺野生パンダの棲息地で、特殊な場所です。

 このブログには、マニアックな情報たくさん載せてあります。

 行き方、料金などの基本情報のみを知りたい方は、目次から、必要な項目をクリックして、マニアックな情報を飛ばしてお読みください

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目次

【臥龍中華大熊猫苑のパンダたち】
【パンダ基地だけではもったいない】
【臥龍中華大熊猫苑の行き方・料金等】
【耿达の宿と食事について】
【四川省 その他のパンダ基地情報】
【私の臥龍中華大熊猫苑 旅行記】

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【臥龍中華大熊猫苑のパンダたち】

臥龍中華大熊猫苑は、59の獣舎があり、60~80匹のパンダを収容可能ということになっています。

そこで常時見ることができるパンダは、私の経験からすると20匹ほどだと思います。

これは、他のパンダ基地(成都・都江堰・雅安)と同じようなレベルです。

 

でも、ここの特徴は、パンダが極めて見やすい!、見物客が少ない!、ちびパンダが多い!

だから、もしかすると、一般的な見学時間(1~2時間)では、四川省のパンダ基地で、最もたくさんのパンダを見ることができるかもしれません。

 

それでは、見てみましょう。

臥龍中華大熊猫苑の苑内地図

この施設は、全体がある程度見渡せるので、歩くのは簡単です。

 

★臥龍中華大熊猫苑には、パンダの名前等を記した看板はありません。(2017.6時点)

 スタッフは、「名前を表示すると、見物客がパンダの名前を何度も叫ぶため、本当に必要な時にスタッフが名前を呼んでも、反応しなくなるから」と言っていました。

 

木の上のパンダと衛星写真にパンダが写っていた場所

[写真の旅行記] ☟ クリックすると旅行記に移動します。

2015.4 「核桃坪基地・神樹坪基地」  

 

2016.7 「はたして、四川省に長期滞在できるか?」

 

2017.6 「臥龍中華大熊猫苑」

 

運が良ければ? バックヤードを見れるかも?

2017.6 「臥龍中華大熊猫苑」

 

2017.7 「耿达 (四川省 臥龍)」

 

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【パンダ基地だけではもったいない!】 

【だけど、狂犬病などには細心の注意が必要!!】

 

臥龍中華大熊猫苑がある耿达

周囲は深~い山々です。

そこは、野生パンダの棲息地

是非、周囲を歩いてみて下さい。

 

入場禁止エリアには表示があります。

入場が制限されている場所に入ることは厳禁です。

それ以外の場所は、少し山の中に入っただけで、野生パンダに出会えそうな気がします。

 

周囲の山々では、山羊や大きな牛も放し飼いです。

犬も放し飼い、野犬等の危険もあります。

行動は細心の注意、そして自己責任において行動して下さい。

 

★東南アジアの野生動物は、狂犬病ウイルスを持っている場合があります(日本には存在しない)。

狂犬病は発症すると、致死率100%です!

 私の相方は、四川省平楽古鎮で犬に噛まれました。

 私は、タイのラン島で犬に噛まれました。

 どちらも、病院に直行! 治療はワクチン注射5回で約1ヵ月かかります。

 噛まれた後、ワクチン注射することで、狂犬病の発症が完全に防げるわけではありません。

 5回の注射後、血液に狂犬病ウイルス抗体ができていることをが検査で確認できて、ようやく安心です。

タイのラン島で犬に噛まれて病院へ!(2018.6)

中国に戻って残り4回のワクチン注射、そして抗体検査。

1ヵ月半かかりました。。。(-_-;)

タイで犬に噛まれた旅行記☟

「【パタヤ】・・・犬に噛まれて病院へ」 (2018.6)

 

ということで、以下は、自己責任において参考にして下さい

 

【野生化訓練エリア】

2016年、中国大熊猫保護研究中心は、耿达の山奥、黄草坪と呼ばれる場所に、「パンダの野生化訓練エリア」を造ると発表しました。

 

これは見てみたい!

 

でも、詳しい場所は、全くわかりません。

そこで、この時も利用したのはGoogleマップ衛星写真

臥龍中華大熊猫苑周辺をくまなく見て行ったのです。

 

いくら探しても、訓練エリアとおぼしきものは見当たりません。。。が?

臥龍中華大熊猫苑から、裏山へ怪しい道があることに気が付きました。

 

衛星写真の道の行き止まりと思われる場所までは、約5km。

 

ということで、2017.6 この道を行ってみたのです。

臥龍中華大熊猫苑の周囲は完全な山!

絶対に野生パンダいますね。

先ずは、苑内出口の橋を渡り左手、川に沿って進みます。

下りに見えますが、全て上りのみの山道です。

全線舗装されていました。

水源馬の放牧地養蜂地を眺めながら進みます。

そのうち、周囲に人気はなくなります。

くねくねと曲がりながら登って行きます。

登り始めて約2時間。

二又に出ます。

直進は直ぐに行き止まりですが。。。

直進して、右側を眺めると、小路と立て札が見えます。

ありました! 「大熊猫野化区域」

立入禁止区域とわかるので、もちろん先には進みません。

二又を右折して10分程進むと、左手に野化区域の柵が見え始めます。

柵に近づく必要はありません。

この中で、パンダが野生化の訓練を頑張っているのです。

耳を澄まして、思いをはせるだけです。

この道は、しばらく行くと沢に当たり、行き止まりです。

そこから、来た山の麓側を見ることができました。

★大熊猫野化区域へ行った旅行記☟

「臥龍中華大熊猫苑 (2017.6)」

 

【周囲の川・山歩き】

 

耿达にはきれいな川が流れています。

河原で石拾いも楽しいものです。

その川の下流側には、山に登っていく道があります。

(上流に行くと、吊り橋や村があります)

山羊、牛、犬、蜂。。何がいるかわかりませんが。。。

パンダがいそうな竹藪もあります(^_^)。

そして、耿达の村を見下ろすことができます。

(Y字渓谷の中心が耿达

★川・山歩きの旅行記☟

「耿达 (四川省 臥龍)」 (2017.7)

 

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【臥龍中華大熊猫苑の行き方・料金等】

 

【臥龍中華大熊猫苑の場所】

四川省には6つのパンダ基地と、1つの野外観察站があります。

先ずは、四川省成都の場所。

【1】成都大熊猫繁育研究基地 [通称:成都パンダ基地]…9回

【2】成都大熊猫繁育研究基地 都江堰繁育研究中心 [別名:熊猫谷]…3回

【3】中国大熊猫保護研究中心 都江堰基地 [別名:熊猫楽園]…5回

【4】中国大熊猫保護研究中心 神樹坪基地 [別名:臥龍中華大熊猫苑]…5回

【5】中国大熊猫保護研究中心 雅安碧峰峡基地…3回

【6】中国大熊猫保護研究中心 核桃坪野化訓練基地…2回

【7】中国大熊猫保護研究中心 五一棚観察站…2回

★回数は私が訪れた回数。[6]は入場不可のため門まで。

 

【バスで行く方法】

成都茶点子客運中心(地下鉄2号線駅有り)から行く場合

1日1本(37元=610円)

13:30発 臥龙[wo long]行き 15:45頃 耿达通過 下車

 

都江堰客運中心から行く場合

1日1本(28元=462円)

15;00発 臥龙[wo long]行き 16:15頃 耿达通過 下車

 

★下車場所は、耿达客運中心では、宿泊街から離れているので、

 運転手か車掌に、街中心のホテル名「幸福楼(シンフーロー)」と言えば、幸福楼前で停まってくれます。

 (耿达客運中心は、幸福楼の約400m手前)

 

【タクシーで行く場合】

耿达は田舎で、戻り客が掴めないのでメータータクシーは、メーター料金では、行ってくれないと思います。

例えば、

成都天府広場から、耿达までの距離=102km

都江堰客運中心から、耿达までの距離=65km

成都のタクシー運賃(初乗り2km=9元、以後1km=1.9元)で考えると

成都天府広場からは、199元

都江堰客運中心からは、129元

となります。

メータータクシーに「往路の料金の1.5~2倍払う」と交渉してみるとか。。

 

都江堰客運中心前から、白タクで行った経験があります。

道路が整備される前(2016.7)に、300元(4950円)で行きましたが、現在は道路が完全に整備されたので、都江堰から50分です。

恐らく200元以下で行ってくれると思います。

成都茶店子客運中心、都江堰客運中心

耿达客運中心、幸福楼 前

 

【耿达から戻る方法】

バスは1日1本(37元)

7:30頃に成都行きのバスが、耿达を通過します。

(幸福楼前の路上で待つ)

これに乗るか、もしくは、現地で白タクを調達するしかありません。

★2016.7に村民(主に学生)が利用するミニバス(30元)に乗って都江堰まで行ったことがありますが、これに旅行者が乗れるかはわかりません。[後記の該当旅行記参照]

 

【街の中心から、坂を30分歩いて登らないと。。。】

耿达の街の中心から、臥龍中華大熊猫苑に行くには、上り坂を30分歩いていかないとなりません!

全線舗装の立派な道で、緩やかな上りです。

30分歩くのは大変そうですが、幸福村と呼ばれる新集落や周囲の山々を眺めながらゆっくり行くと、意外にあっという間に着いてしまいます。

★現在は、中心部から往復20元の電動カートが走っているそうです。

 

耿达のメインストリート(S303) 都江堰側と臥龙鎮側 [幸福楼前から撮影]

 

臥龙鎮側の「中華大熊猫苑」看板を目指します。

看板を右折。

後は突き当りまで左手の川に沿って上りです。

[坂途中から下側を撮影]

見学者ゲートは突き当りのこのゲートです。

日中門周辺には、土産物店が数軒並びます。

写真の建物がチケット売場

入場チェックゲートは建物左手になります。

チケット売場

 

【料金・開苑時間】

料金 90元。他のパンダ基地(58元)に比べ高額です。

開苑時間 9:00~17:00(最終入場16:00)

 

【臥龍中華大熊猫苑は泊まりじゃないと。。】

以上の交通事情から、公共バスで行く場合は、耿达での宿泊が必要になります。

★成都の旅行社では、臥龍中華大熊猫苑の日帰りツアーを扱っているところもあります。

 

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【耿达の宿と食事について】

私は、いつも中心部にある「幸福楼」という宿を使っています。

ママが作る食事が美味しく、私のような辛いものが苦手な日本人には、そのように作ってくれます。

厨房に行って、好きな材料(野菜・肉・きのこ。。)を指さして、

ブーラー(不辛):辛くないように」、「チャーハン」、「チンジャオロース」で通じます。

料理の値段は、気にしなくてもとても安いです。

 

外国人向けホテル予約サイトには載っていません。

周辺のホテルも含め料金は60~100元(990~1650円)程度です。

予約無しでいつも泊まれています

パンダ基地へ行く上り坂の右手にある幸福村には、小さな民宿がたくさんありますが、こちらは外国人は泊まれないかもしれません。

幸福楼の客室と料理

炒め物は「チンジャオロース」以外は全て具材を指さして「ブーラー

5~6月は、竹の子と新生姜が超旨いです。

特に、新生姜を炒めた料理は激ウマです。

四川省のチンジャオロースは日本とは全く異なり辛いです!

青椒肉絲の青はピーマンではなく、青唐辛子なのです。

でもとても美味しいです。

麻婆豆腐も作ってくれますが、四川省の麻婆豆腐は私は無理なので頼みません。

ビールは、冷やしてない場合があるので、宿に着いたら一刻も早く「ピンピージョウ(冰啤酒):冷たいビール」を用意するように言いましょう。超安いです。

周囲には、BBQ(烧烤) もあります。

旨いです。多分、私(外国人)用価格で幸福楼に比べると少し高い。

 

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【四川省 その他のパンダ基地】

 ☟ クリックすると基地情報ブログに移動します。

【成都パンダ基地】 「成都大熊猫繁育研究基地」

 

【熊猫谷】 「成都大熊猫繁育研究基地 都江堰野放研究中心」

 

【熊猫楽園】 「中国大熊猫保護研究中心 都江堰基地」

 

【雅安パンダ基地】 「中国大熊猫保護研究中心 雅安碧峰峡基地」

 

【核桃坪野化訓練基地】…中国大熊猫保護研究中心 核桃坪野化訓練基地

 

【1】私が、五一棚(臥龍)へ行った理由・・・選ばれてしまった『祥祥』

 

【2】核桃坪基地には入れない。門の外から眺めるだけです。(^_^)

 

【3】臥龍鎮には何がある?

 

【4】野放化第一号「祥祥」が眠る五一棚、そして五一棚観察站へ

 

【5】核桃坪基地、五一棚の場所。。。

 

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【私の臥龍中華大熊猫苑旅行記】

「耿达 (四川省 臥龍)」 (2017.7)

「臥龍中華大熊猫苑 (2017.6)」 (2017.6)

「はたして、四川省に長期滞在できるか?【3】」 (2016.7)

「耿達郷新基地に行ってみると…(゜o゜)」 (2016.3)

「核桃坪基地・神樹坪基地」 (2015.4)

「四姑娘山(四川省)を見に行って来た」 (2017.7)

 

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     ~スイカパンダ in China