退院した日、妖怪妹からプレゼントをもらった。


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オール副作用対策グッズ。

まずは、アイスノン専用まくらカバー。発熱対策として必須!




リップクリーム。

しかもすいか🍉風味。

妹よ。姉のガッサガサの唇を知っていたのか妖怪妹よ。




そして、脱毛対応キャップ。

発熱、嘔吐は薬で何とかなるが、脱毛だけは避けられない。

とても肌に優しいコットン。




あと一回治療が終わったあたりから抜ける予定。

私は普段から美容師には「頭の形が良い」と褒められるので、わりとスキンヘッドイけるかも(違)




瀬戸内寂聴ごっこしちゃおうか。

10月に膵臓がんの告知を受けてから、まだ泣いていない。


これは別だよ、嬉し泣きだから。

 

なんかね、泣いたら自分の中で何かがダメになりそうな気がして。
覚悟を決めた時から、私にはそれが合ってるかもってね。こんなこと正解なんかないけど。



夫とは一緒に告知を受けた。
二人とも冷静に聞いた。
大学病院でのICも家族と聞いた。
全員医療職らしく受け入れた。


入院前、義母に状況説明した時に私の父の話だと勝手に勘違いした義母。私の事だよ、って言うと
「自分のことなのによくそんな平気な顔して話せるな」と言われた。


平気な顔に見えた?
さすが、私には関心も興味もない義母らしいお言葉。
義母の衰えた理解力に合わせて端的に話したつもりだったが、平気に見えたなら成功か。



退院後、入院中に毎日エールを送ってくれた友人とランチした。
退院したら、食欲はちゃんと出るもんだね。

ブリの煮魚ごはん

まあ、3分の1くらいしか食べられないんだけど、目にも口にも美味しかった。



彼女からのプレゼント。
自分とおそろいだから、と。

健康に良いとされる翡翠入りの念珠ブレスレット。

義母たんから見たら、がんになっても淡々としている私は可愛くないのかも知れないが、あなたには涙は見せないよ。



でも、友人の気持ちには涙が出た。嬉し涙はこれからも流すだろうな。

昨日、2クール目の治療終了。



11月29日に入院し、そして、今日退院した。

1クール目で副作用も体験し、対処法も学習した。



解熱剤、制吐剤などの屯用薬の他、口腔内の粘膜を保護する薬や含嗽剤も処方された。



帰宅先は札幌の妖怪妹宅。

実は1週間後に外来受診治療があるので、札幌滞在は続く。



退院時は妖怪妹が迎えに来てくれた。看護師が部屋にその事を伝えに来てくれた。



「すいかさん、娘さんが迎えに来てくれてますよ」



ここに来て初めて看護師に歯向かう私。

「ちょ!まだ年金貰ってない私にアラカンの娘ですと?アレは妹ですよ妹!妖怪妹!」



妖怪妹どひゃ笑い(腹立つ)



信頼できるベテラン看護師だが、人を見る目に問題ありだな。



退院手続きは順調に終わり、夕ご飯や私の食料を買いに大型ショッピングモールに連れて行ってもらった。

で、お昼はずっと食べたかったラーメンを所望。

ハーフでもお腹いっぱい。

ネギ味噌らーめんハーフ

札幌の老健に入所しているおとんにも会いに行けた。おとんも私も顔をみてお互い安心。
実はおとんには肝転移は伝えていないので「長く治療にかかりそうなのさ。お父さんもしばらく札幌にいてね」と伝えた。


元気そうで、話し相手も出来て、リハビリも受けて、わりと忙しそうにしていてほっとした。


今日の夜は食べたかったおにぎりと焼き鳥の豪華夕飯。
夕方、仕事に出かけた妖怪妹夫婦を待って退院祝い。


楽しみ楽しみニヤニヤニヤニヤニヤニヤ


自分ががんになったら、それが、治るのが難しい種類だった時、家族以外の誰に話すか。


とても悩む真顔真顔真顔


私はフェイスブックでは実名なので公表していない。
私は仕事もいくつか請け負っていたので、依頼主には事情を話した。


看護科時代の友人には父の入所にかかる情報提供書(医師のお尻を叩く役目)の作成依頼したので、事情を説明した。


夫と話し合い、基本路線は合意した。
〇夫は会社の会長には休暇を取りやすくするため話す。
〇漏れたものは仕方がないので、正直に言う。
〇基本は私が話す人を決める。

こんな感じ。


夫と共通の友人で、絶対パニックになりそうな人がふたりいる。ここはまだ内緒にしようと決めた。
先日、そのうちのひとりM子から入院中にラインがきた。


これ、やばいパターンだ。
「すいか、来年の3月に3泊4日で旅行に行こう!」
まずい。日にちも決まってないのに、都合悪いとも言えない。嘘もつけない。


やむなく今がんで入院治療中であること、骨髄抑制があると行動制限があるので旅行の約束は出来ないことを話した。


お約束どおりパニックになった彼女は夫にも意味不明ラインをおくりつけ、他の友人にも電話をかけ、私にもライン大量到達。


そうなるよね滝汗滝汗滝汗


思わぬところから漏れ、病院まで来た元部下ちゃん。
思わずハグりあう。
彼女には話したかったが、ナイーブな方なので悩んだ。
別れ際「私には言わないつもりだったんですか?」と叱られた。
ごめん笑い泣き笑い泣き笑い泣き


診断も確定したし、治療の道すじも見えたので、誰に話すかまた考えよう。


この件では私なりに大きなダメージをくらった。これ以上、圧をかけられたり、お節介や中傷はノーサンキューだ。


カバノアナタケ飲めとか、黒ニンニク効くよとか糖質制限食にしろとかね。
保健師なのに気づかなかったのかとか、お母さんの遺伝じゃないの?とかね。



知ってるよ。
でもね、今は食べられるものを口にするので精一杯。
早期発見ですよ膵臓がんの割には。医師にも感心されたよ。でも膵臓がんはタチがわるいのよ。何の症状もなく肝転移だもの。



静かに見守ってくれる人に打ち明けよう。

M子から送られた画像
私へのおみやげに買いだめしているらしい。
相変わらずマメなオンナ

私には入院当初から医学生(4年生)がついている。


実習の日はベッドサイドで話したり、検査、治療、IC(インフォームド・コンセント)にも同席する。
しかも白い巨塔回診の時は私の病状と今後の方針のプレゼンもする。
カッコイイのよコレが。



先日のERCPの時は、学生の他に臨床研修医や新人医師もいて、なかなかの賑わいだった。
その事を看護科時代の友人に話したら
「私なら絶対イヤだって断る。検査料タダにしてもらったら?」

イヤイヤイヤイヤ💦


びっくりした。
そりゃあ、患者は腕の良い医師や看護師に処置してもらいたいのが当たり前だけど。
だがここは大学病院。
医育大学なんだよね。パラメディカルも各種学部で教育して各分野に送り出す役割。



私にも穴があったら入りたいくらいの小っ恥ずかしい新人期があった。
退職間際はコロナにやられたけど、卒後教育の責任者だった。
病気になっちゃって、教育の前線に立てなくなったけど、患者として出来ることはある。



なので主治医には「学生として可能なことは、直接やってもらいたい」「聞きたいことは何でも聞いて欲しい」「私で体験できることは全て体験させて」とお願いした。



早速、昨日はエコー検査の申し出があり、学生に体験してもらうことにした。
主治医はモニターを私にも見えるようにしてくれた。


す「先生、うっかり赤ちゃんが見えたらどうしよう?」


主治医大爆笑笑い泣き笑い泣き笑い泣き
腎臓から生まれた「腎太郎」的な。



主治医と、エコー検査初体験の学生と自分の体内に興味津々な私、マニアックで不思議な空間。


学生よ。
良い医師になってくれ。いつも患者さんのために最善を尽くす人になってほしい。


あ、うちの甥っ子たちもね。


画像は妖怪妹の差し入れ。
美味しい栗スイーツ

なんか知らんが栗のお菓子。直径4センチくらいでちっこいが今の私の実力ならよいサイズ


私は4人部屋だ。
入院した時からみたら私以外は何人も入れ替わりしている。


中には自覚のない認知症の方もおられる。
何度も同じお知らせしてるのにいつも「初めて聞いた!」と驚かれる。そしてすぐ忘れて、しちゃいけないことやらかすゲローゲローゲロー


基本的だけど、看護師にとってはなかなかの労力だよ。インシデントレポート山積みになりそ。


高齢者はせっかちだ。余生も少ないのでそうなるのか。


ある大先輩は看護師に退院後の転院病院の受け入れを急がせる。イラつきマックスでムキームキームキー
でもね、これだけは、相手側の受け入れもあるので、思ったようにいかないのよ。しかも、もう自分で歩けるのに、そこ?と言う用で頻回ナースコール。



でもね、ここの看護師みんな揃って
「ナースコールありがとうございます」
「また呼んでくださいね」
なのよおねがいおねがいおねがい


神対応。


この前なんか私に「すいかさんナースコール押さないけど、ナースコールの存在知ってます?」って、知ってるわ一応滝汗滝汗滝汗


ナースコールをならしたら「どうしました?」じゃなく「行きます!」


私も入院当所、押したことがある。
消灯になったのに、自分の所の電気のスイッチがわからず、押せば押すほど明るくなる。さすがにナースコール押したわ。
看護師爆笑大泣き大泣き大泣き


 
昨日の夜ご飯、好きなオクラの塩こんぶ和えが出たので、ぶっかけにして食べたら、ご飯は全部食べられた。

オクラと塩昆布。ちと薄味だったので、自前のイカ昆布ふりかけもプラス。


抗がん剤治療のあと、食べることに難儀していたので私も嬉しかったが、それ以上に担当看護師が狂喜乱舞。
自分の事のように喜んでいるのをみて、またモチベがあがる。看護のチカラだな。

私が使う抗がん剤治療薬。これを先日作ったCVポートから点滴する。




順番としては
①デキサート・アロキシ
②アブラキサン
③生理食塩水
④ゲムシタビン


①は制吐剤
②と④が抗がん剤。


このふたつの組み合わせが今のところ「効果あり」なのだそうだ。治験の最中に治験中止になるくらい、効果があったらしい。


まあ、「効きそうだからもう行っちゃえ!」的な。



①から④まで順番に落とす。
全行程2時間弱。


制吐剤のおかげか気分が悪くなることもなく、というか、半分くらい眠ってた。



血圧測定や点滴マシーンがピヨピヨなって目覚める的な。



夜、主治医が「緊張したでしょ?」と聞きに来たが、「あまりの緊張に失神してた」とは嘘すぎて言えず。目が泳ぐ👀🏊‍♀️




制吐剤にはステロイドも入るので、眠れない人もいるとか。

それもなく、夜も爆睡。



実施後2日目は元気。

元気過ぎて寝つけず。中途覚醒もあり、寝た気がしない。



3日目の朝、なんか身体が重い(体重ではなく)


ご飯もなかなか喉を通らない。横になればすぐ眠る。

おかしいと思ったら熱発だった。




キタキタキタ~~~滝汗滝汗滝汗




ゲムシタビンによる副作用は3日目くらいからの発熱。ぴったし。

なので想定内。(業界でゲム熱というらしい)



4日目。朝ごはんの塩サバに「うっ!」となる。これ以降ご飯は無理無理ゲローゲローゲロー




結局この日食べたのは「みかん一個」と「みかんゼリー」「味噌汁」のみ。


朝に出る牛乳も飲めずに、冷蔵庫にたまってきたぞ。



明日は朝ごはんをパンに変えてくれるらしい。 焼き鯖は絶対に出ないと思うから大丈夫!

で、今朝の朝ごはんはコレ!


何故に小松菜の煮浸し?

オムレツをパンに挟んで一枚食べました。腹パンです。



 

月曜日から抗がん剤治療が始まるので、日曜日に洗濯をした。



火曜日に看護助手さんに「すいかさん今日洗濯した?」と聞かれ、「いや、してないです」と答えた。 


水曜日、ベッド向かいのおばちゃんに看護助手さんが何かを見せた瞬間、おばちゃんは
「私、こんなでっかいパンツはかないわー!」


ふむふむ、でかいパンツの持ち主を探してたんかい。


そして木曜日、「すいかさん、これ違う?」と、差し出されたもの。



まちがいございません滝汗滝汗滝汗
わたくしのおパンツでございます笑い泣き笑い泣き笑い泣き笑い泣き笑い泣き


日曜日に洗濯して、木曜日まで、どんだけの人にみられたのよこの安心安全BBAパンツ。



午後からシャワーして、履き替えさせていただきました。
恥ずい!!
同室の女性(75歳)が初めての入院で、娘さんと一緒に「胆管癌」の告知を受けた。


夕方、看護師の巡回時にめちゃくちゃ大声でパニックになっている。

「どうせ治らないんでしょ?!手術しても再発するって言われたし!」
「もうダメだってことなんだよね?」
「自分で決めてって言われたって、わからないよ、何がいいのか!」
「帰宅して良いって、見捨てるって事?」


まあ、大声で喋っているが、趣旨はこんなとこ。
そりゃそうだ。普通はそうなるのが人間だよね。


私も課題の整理くらいは手伝えるが、こちらもポートの術後で痛みと熱発で動けない。



ここで、看護師がパイプ椅子を持ってきて、彼女の傍らに座る。
わーわーと喋る患者に対し、看護師は一言も指導せず、ひたすら「驚きますよね」「困っているんですね」「つらいですよね」と、共感し続ける。他の仕事もあるのだろうが、ピタリと寄り添っている。


翌朝、その女性とデールームでばったり会うと彼女は
「私ね、無理をせず、ゆっくりと抗がん剤治療するわ」
「手術は歳も歳だし、やめようと思う。ダメージ大きいもんね」
と、あのパニックから一転、見事に頭を整理している。


人間のチカラってすごい。自分で決めた彼女も、ひたすら寄り添った看護師も。


「あなたはどうするの?」と聞かれたので「私は家族の気持ちを優先しました。少しでも長く一緒に居たいと言われたので」と答えた。


すると「私も帰ったらもう一度娘と話してみるわ。ありがとう!頑張ろうね」
と励まされ、彼女は退院した。
そうだね。


家族大好きな私は、もう少しこの幸せな人間関係の中で暮らしたい。
それぞれ、一人一人に大好きな事を口に出して伝えたい。
残された時間は有限だから、先送りすることはやめよう。
会いたい人と会い、会いたくない人は社交辞令のようには会わないと決めた。


あ、義母たんは夫に担当してもらうことにして、私は今後対応不可と決めたでこざるよ。

友人からのプレゼントのバスタオル。お守り代わりに。


この前の告知の日、妖怪妹は私に「フルーツゼリー」を数個す買ってきてくれた。



告知が終わった後も家族の時間を取ってくれたので、みんなで笑いながら話せた。



そして、妖怪妹はそのままゼリーを持って帰った。



帰宅してから

「今度の土曜日、ゼリー持っていくから、病院のカフェで会おう」

とLINEかきた。



土曜日

約束の時間に病院のカフェに行ったら「マスク忘れた!お姉持ってる?」と言うので、私はまた1階から9階まで取りに行く。



そしてゼリーを私に渡した妖怪妹は


「実はゼリーまた忘れちゃって、ここの病院のコンビニで買ったのさ」



なんてこったチーンチーンチーンチーンチーン



やはりアラカンだなお前さんも。

でも、妖怪妹とのこっそり密会は笑ってばかりの時間。



ゼリーは治療の後に食べた。


大きな桃がぎっしり


ほんとに美味しかった❣️

ちなみに妹は桃アレルギーで食べられない。妖怪って、桃ダメなんだっけ?