行きつけの食堂 | 水道屋パパのブログ

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和歌山市で株式会社近畿住設という小さな水道屋を経営しており、二人の子供のパパとして子育てにも奮闘中です!
パパとしての日常の出来事や、水道屋としての仕事での出来事など色々綴っています。

会社の近くに行きつけの一般大衆食堂がある。

そんな食堂なので当然常連さんが多く、お客さんのほとんどがおっさんである。

私は毎日行くわけではないが、行くと必ず出会う名前も知らないおっさん達が居る。

あるおっさんは、毎回座敷の指定席に座り、スポーツ新聞を読みながらご飯を食べている。

正直かなり行儀が悪い。「ご飯を食べながら本を読んではいけません!」って子供の頃教わらなかった?


またあるおっさんは、たまにテーブルが同じになる時があるのだが、お箸の持ち方がなっていない。

人差し指と親指の間にお箸を挟み、その2本の指を器用に動かしてご飯を食べている。
それを何度も見ている私はいつも「お前はドラえもんか?」って心の中でつぶやいている。


そんな食堂だがたまに新顔も見る。

先日出会った新顔さんには驚かされた。

その新顔さんは何品かのおかずと「大めし」をお盆にのせて私の前に座り、少し食べ始めてから周りをキョロキョロ見渡し、何かを確認すると突然「焼き飯頂戴!」と言い放った!

お客さんからオーダーを言われると厨房へオーダーを連呼する癖がついている主人は、条件反射の様に「は~い焼き飯一つ!」

で、次の瞬間「え、焼き飯?え、え、焼き飯で良いの?」

その後、きちんと食べきれるのか見届けたかったのだが、私の食事も終わり「どんなけお米好きやねん?」とだけ心の中でつぶやき店を後にしました。


そして、そんなおっさんの中でも私が最強と思っているおっさんが居る。

そのおっさんはいつもお盆に一品だけおかずをのせて、「お蕎麦頂戴!」と注文する。

そして、席に着くや否やテーブルの端っこに置いてある醤油入れと七味入れを手に取り、自分のお盆の前に並べて七味入れのフタを開ける。

もちろんその時点では注文したお蕎麦はまだお盆にはのっていない。にもかかわらず七味を自分の所に持ってきて、さらにフタまで開けてしまう始末。

「どんなけせっかちやねん・・・。」

そして注文したお蕎麦が目の前に運ばれると、間髪を入れず七味を大量投入!さらに醤油を大量投入!

ついつい醤油を入れている手を押さえたくなるほどの投入ぶりだ・・・。

「どんな味になってるんやろか・・・。」


そして昨日、結構店が混んでいたのだが私がおかず選びに並んでいると、後ろの方でそのおっさんが店に入ってきた気配を感じた。

私はその後、おかず選びも終わり空いている席に着こうとすると、なぜか空いている席のテーブルの上に何も置かれていないお盆が一つ・・・。

何やねん!と思いどけようとした瞬間、脳裏にひらめきが!!

「そうだ!きっと奴だ・・・奴に違いない・・・」

案の定、そのおっさんがおかずを一品だけ持ってきてその席に座った・・・。

そう!空のお盆をテーブルに置いて席をキープしてたのだ。

「せっかち度が進化してる・・・。」

心の中でそうつぶやきその日も店を後にしました。