100コ調べても使えるのは2~3つ♪ |  すぐすぐの実 -Ameba ver.-

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今日はちょこっとだけ、執筆系のお仕事のお話♪

 

でもまw

語れるほどお仕事をしたわけではないんですけどね(*≧艸≦)ププ☆

 

さてさて♪

モノにもよりますが、

一応ね、どんなお話を書く時でも、

事前準備をしています!

 

当たり前なんですけどねw

 

何をするかと言うと、

まぁ、簡単に言うと、調べ物です(*゚∀゚)=3ムホ☆

 

 

題材・世界観などに関連する事をとにかく調べまくります♪

 

 

例えば、

舞台版『らせんかいろ』内のオムニバス作品。

『真白の月をあなたに』で例を挙げるなら、

とりあえず、架空のファンタジー世界ですが、

もし、がっつり〝小説〟として書いたとしたら、

まずは西洋の貴族社会を調べます。

わかりやすいところだと、ヴィクトリア朝時代あたりですかね?

 

私は大学受験の時に日本史を取っていたので、

西洋史はさっぱりわかっていません!

なので、ヴィクトリア朝に目星をつけて、

当時、国はどのように統治されていたのか。

領主、領地などはどのように管理されていたのか。

家具・家財はどのような物を使っているのか。

洋服は? 部屋着は? 下着は? 外出着は?

それに伴う装飾品は?

メイドは? 食事は? お菓子は?

生活リズムは?

などなど。

 

主人公が、朝起きてから寝るまでの間に使うであろう道具や食事、

それをとりあえず一週間分を想定して、すべて書き出します。

でも、そこまでやっても、粗出し程度なので、

この粗出しをもとに、資料になりそうな書籍を3~5冊程度読みます。

だいたい、5冊も関連書籍を読めば、さわり程度の知識は入っていますが、

時代的におかしくないかなどの考証はそのつどします。

 

ここまでやって、

ようやく最初の一文字が書き始められるかな?

って感じです(*≧艸≦)ププ☆

 

実際、『真白の月をあなたに』は舞台台本だったので、

ここまで細かく調べていないんですけど、

別件で水面下で動いている江戸時代を題材にした執筆のお仕事は、

かれこれ7~8年くらいずっと江戸時代を調べ続けていて、

段ボール箱で2~3箱分は資料本があるのですが、

それでも、新作を書くたびに、

「あぁ、ここは調べてなかった!」という壁が立ちふさがるので、

まだまだ調べたりていないのが実情だったりします。

 

さすが265年間も続いた時代なので、

本当、奥が深すぎるんです。゚(゚ノ∀`゚)゚。アヒャヒャ☆

 

ちなみに、江戸時代の作品の場合は、

『真白の月をあなたに』と違って、

キャラ数が多いので、

各キャラの職業別の知識や常識、小物、立場、身分なども、

全部調べないといけないので、大変なんですw

 

 

 

さてさて。

『真白の月をあなたに』に戻りますけど、

私が書いたのは舞台台本でしたが、

それでも、時系列や生活リズム、別荘、領地の統治などは、

ざっくり調べました♪

 

それにプラスして、

ファンタジー系の物も、

実はちゃんと調べているんですよ?w

 

そもそも、メインの2キャラ。

コルティとディルクの職業を何にするかってところから考えないといけなかったので、

ファンタジー系の本のうち、

とりあえず、ファンタジー職業といった感じの本をひたすら読みました♪

 

ちなみに!

実は、オムニバス部分のお話はすべて、

最初、いろんなライターさんに書いて頂き、

コンペをさせて頂いたんです。

 

でも、面白かったのが、

・男性ライターが書く

・ファンタジー

・恋愛モノ

って、驚くほどに皆さんイメージが一緒のようで、

メインの2キャラは、「騎士と姫」が職業で、

たいていドラゴンとか、そういう「伝説上の生き物と戦う」

みたいなお話だったんです。

 

 

 

―でもさぁ、なんかつまんなくね?w( ̄▽ ̄)

 

 

というのが、

『らせんかいろ』シナリオチームの総意でしたw

 

それなので!

「恋愛」をテーマにした、このオムニバスパートは、

 

 

―絶対に、姫とか騎士とかドラゴンとか、

 安直なのはやめようね!

 

 

となったのでした。゚(゚ノ∀`゚)゚。アヒャヒャ☆

 

 

まぁ、結果的に自分のクビを締める事になるですけどねwww

 

 

さてさて。

ファンタジー職業的な本を読んで、

メイン2キャラの職業候補がいくつか出てきました♪

何が出てきたのかは内緒ですw

私の胸の内にしまっておきますが(笑)、

最終的に領主の娘と錬金術師になりました。

 

んで、

あの舞台台本になったわけです♪

 

でね、

ファンタジー縛りを守りつつ、ある程度の時代的な整合性をつけたつもりですが、

結果的に、あれだけいろいろと事細かく下調べしても、

ほとんど使われていませんよね?w

 

 

本当っ、頑張って下調べや勉強しても、

実際に使うのなんて、1割も無いんですよね(*≧艸≦)ププ☆

 

 

そうそう!

『真白の月をあなたに』では、

あるキャストさんが、

「乳母から子孫までの系譜って、

 ちゃんと100年間に合わせて設定してますよね?」

と気付いてくれた子がいました♪

 

 

―もうもうっ!!!

 そういう細かい部分に気づいてくれるのって、

 本当に、すっごく嬉しいんですo(≧▽≦)o

 

 

でも、同時に、

「手が抜けない」とも思いますけどね(*≧艸≦)ププ☆

 

 

ちなみに他にもわかりやすいところだと、

コルティの国とディルクのいる国も、

ちゃんと馬車移動でかかる時間と移動距離を調べて、

そこから二人のいる国の距離を定めています。

更に!

二国間の距離から時差を計算して、

コルティの国で日付が変わる頃に、

ディルクの国では明け方になっている

というところまで、ちゃんと調べて設定していたりしています♪

 

 

自分が小説なんかを読む時は、

そこまで細かく気にしないで、

あくまでもエンターテインメントとして楽しむ派なんですが、

立場が変わって、

執筆する側になると、

思いつく限りの事は調べて書くようにしています♪

 

でもまw

気付かれない事が多いし、

そもそも、書く事すらない場合もありますけどね。゚(゚ノ∀`゚)゚。アヒャヒャ☆

 

それでも、

そこまでの下調べをするのは、最低限しなくてはいけないルールだと思うんですよね。

 

というのもね!

友達に某有名ラノベ小説の投稿で入賞して、

担当編集さんがついた子がいるんです。

 

その子が前に教えてくれたんです。

 

 

「ラノベっていうと、世界そのものが架空でファンタジーだから、

 設定とかいい加減と思わやすいけど、

 出版社は、ラノベとか関係なく、

 関連づけられる資料はしっかり読み込むよう指導する。

 下調べをしていない作家のは取り扱わないし、

 調べてなければ、すぐバレる。編集者にも、読者にも。

 そんな作品は嘘が気になって物語に入り込めない。

 世に出す価値もない、って編集者は言ってたよ」

 

 

これを聞いてから、

下調べって本当に大事だし、

ファンタジー作品にリアリティを与える物なんだと思ったのです。

 

きっと物書きを目指している人達の間では当たり前の事なんでしょうけど、

私みたいに、ひょうんな事からライター業に足を突っ込んだ者としては、

お仕事を始める前にこの言葉と出会っていて本当に良かったなぁって思うんですよね♪

 

 

さてさて。

この担当編集さんですが、

こんな事も言っていました。

 

 

「最近の子はなんでもかんでもネットで調べて、調べた気になるけど、

 執筆の仕事をする人だけは、

 ネットの情報なんかで〝調べた〟なんて絶対に言うな!

 ネットの情報は嘘も混じってるし、見極めもできない。

 勘違い情報を本気で信じて書いている人だっている。

 だからこそ、〝きちんと書籍を読んで得た情報だけを使う〟事!

 書籍を出版した時点で、出版社と作家は内容に責任をおっているから、

 その分、信用できる情報になっているからね」

 

 

だそうですw

 

それなので、

漫画家さんとか、小説家さんとかは、

皆さん、ちゃんと書籍化された物で調べて、

そこから得た知識を使用しているんだそうです。

 

もちろん私もこれにならって、

書籍を読み込んでいます♪

まぁ、だから江戸時代関連の書籍が、

段ボールで2~3箱になっちゃったんですけどね。゚(゚ノ∀`゚)゚。アヒャヒャ☆

 

そんなわけで、

下調べが嫌いな人は、執筆のお仕事は向いてないと思います。

その点、私は……、

普通に「知識が増える事が大好きな人間」だったので、

そこだけ考えると、

ライター業って向いていたのかもしれませんね(*≧艸≦)ププ☆

 

 

さぁてと!

今日も使われる事がないであろう下調べをするべく、

先日買った本を一冊、読み切ろうと思います٩(ˊᗜˋ*)و