叶子(かなうこ)です3歳の時、誰に教えられるわけでもなくこの世には引き寄せの法則がある事に気付き、中学生でマスター。本当に親しい友人にだけその話をしていましたが、考え方や実践方法など周りがあまりにも「幸せになった」と喜んでくれるため皆さんにも共有出来たら、とブログスタート
六本木デビュー3ヶ月目。
いよいよ勝負の最終月。
初めから3ヶ月限定と決めていた水商売。
絶対に取れるだけ指名を取る!!と意気込むも、
「一生懸命やってきたのだからどんな結果も受け入れよう」と思っていた。
お店の人にもお客さんにも、3ヶ月で辞める事は伝えていなかった。
「お店を辞めてしまうから会いにきて」という手法は使いたくなかったから。
最後という理由を餌にして指名は取りたくなかった。
あくまでいつも通り、同じ条件で1番になりたかった。
そしてNo.1へ
入店から3ヶ月後、私は本当にNo.1となりお店に立っていた。
お店のバックヤードのグラフ状の成績表にも、しっかりとそれが記されていた事にNo.1の実感を感じた。
結果的に最終月は、毎日怒涛のように指名が入り、一つのテーブルに15分と居られなかった。
5分、10分で次の指名テーブルに行かなければいけない。
短い時間しかいられないので、怒って帰ってしまうお客様もいた。
夜のお仕事が未経験の私が3ヶ月でNo.1になれたのは、間違いなくお店やママのサポートがあったからこそ。
私を色々なテーブルで紹介してくれ、慣れないお仕事での失敗も、寛容に受け止めてくれ可愛がってくれた。
それに比べたら私の努力など微々たるもの。
お客様も、私を大目に見てくれた事数知れずだろう。
今でも心から感謝している。この先も絶対に忘れない。
退店を伝える
私がNo.1になり、お店の人たちや担当スタッフは心から喜んでくれた。
「本当に、これからも期待してるよ!!」と。
そこですかさず私は
「すみません、もう水商売は辞めようと思います!!」
担当スタッフは本当にこんな顔になっていた。
なぜ???????の嵐。
当然である。一生懸命育ててきたホステスが突然の辞める宣言。
苦労して手にした地位を捨てる事でもある。
しかし、私の頭の中では
ピークで引退なんて、まるでBOOWYじゃないか(カッコイイ〜〜)
という思考になっていたイタイ。
お店にはもちろん引き止められたが、私の意思が固い事を知り理解してくれた。
退店1ヶ月後、私はお給料をお店に受け取りに行った。
受け取った給料袋は見た事ないほど厚く、手が震える程だった。
当時、夜のお店は突然辞めると、お給料を全額もらう事が出来ないというのが常識だった。
そうする事でホステスが辞める事を防ぐのだ。
しかし、突然辞める事を宣告した私に対してお店は、お給料を全額渡してくれた。
「これからも、新しい道で頑張って。」
と。
お店は、私が一生懸命努力しているのを見てくれていたんだ、と感じ涙が出そうだった。
私は何度もお礼を言い、お店を後にした。
ここでの経験は、私の後の人生を大きく助けてくれる事になる。
六本木シリーズ全5回、ここまで読んでくださりありがとうございました
叶子♡