マレーシア発。病魔と闘う11歳の少年の夢を叶えたマレーシアの人々とレゴ&レゴランドマレーシア | 【スゴい★PR】PRの本場アメリカ発 最新情報&事例

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■今号のスゴい★PR事例■

 

 

 

 

マレーシア発。

病魔と闘う11歳の少年の夢を叶えた

マレーシアの人々とレゴ&レゴランドマレーシア

|スゴい★PR《海外マーケティング最前線》●

 

 

 

 

 

 

 


読者の皆様、こんにちは。

 

 

 

 

今回はマレーシアから心温まるトピックスをご紹介したいと思います。

心優しいマレーシアの人々と、ある企業の素早い決断と行動力によって、ある少年の夢が叶えられました。

 

 

 

 


Picture:Screen shot from asia one

 

 

 

 

写真に写っている男の子は、マレーシアのクアラ・セランゴール町に住むMuhammad Danish Maarif君(以下ダニッシュ君)、11歳です。

 

 


実はダニッシュ君の体は、末期の癌(osteosarcoma/骨肉腫)に侵されているのです。

 

 

 


クアラルンプールの病院で治療を受けていたダニッシュ君ですが、彼の癌は全身に転移しており、先週ついにこれ以上病院では手の施しようがないとドクターから伝えられたため病院を後にし、その後は自宅で静かに時間を過ごしています。

 

 

 

 

 

さて、ダニッシュ君が小さなころからずっと大好きなもの、それが「LEGO/レゴ」です。

 

デンマークの玩具会社のプラスチック製の組み立てブロック玩具のレゴは、全世界にたくさんのファンがいるのはご存知の通りです。

 

 

ダニッシュ君もレゴで遊ぶのが大好きな男の子で、とりわけ病気になって以降は、病室での時間をやり過ごすためにも、レゴは欠かせないアイテムだったのだそうです。

 

 

ダニッシュ君の母親によれば、ダニッシュ君は多くを望まない男の子で、欲しがるものといえばレゴだけだったそうです。

 

 

 

 

 

そんなレゴの大ファンであるダニッシュ君の夢は、マレーシアのジョホールバル近郊にあるアジア初のレゴランド'LEGOLAND® Malaysia Resort'でした。

 

しかし、彼の体はとても弱っているため、病院のドクターからもレゴランドを訪れることは止められていました。

 

 

 


こうした状況の中、ダニッシュ君が病魔と闘っていることや現在の病状と、彼のレゴに対する熱意やレゴランドに関する夢について知った、周囲の知人たちが立ち上がりました。

 

 

 Wan Shahriza Wan Ab Rahmanさん、MaryAnne Isaac Ethanさん、Maz Waheedさんの3人が共同オーガナイザーとなり、ダニッシュ君の夢をかなえてあげようと動き出したのです。

 

 

 

”Legoland For Danish”

 

「ダニッシュにレゴランドを」

 

 


プロジェクトは、ダニッシュ君がレゴランドを訪れることができないのであれば、レゴランドにダニッシュ君の元へ来てもらおうという思いで名付けられました。

 

 

 


3人は、ダニッシュ君にたくさんのレゴを届けてあげたい。彼の自室をたくさんのレゴに囲まれて、まるでレゴランドにいる気分になれるようにしてあげたいと考えました。

 

そこで、SNSなどで人々にレゴをダニッシュ君の元へ送ってくれるようにと呼びかけ始めたのです。

 

 

 


この呼びかけはインターネットを中心にどんどん拡散されていき、9月26日にメディアでニュースとして取り上げられました。

 

 

 


そしてこのニュースを見たレゴマレーシア並びにレゴランドマレーシアリゾートが、ダニッシュ君の夢を叶えてあげるためにアクションを起こしたのです。

 

ニュースを聞いてすぐに彼の両親と主治医にコンタクトを取り、現在のダニッシュ君のコンディションで最大限何をしてあげられるかと考え、すぐさまそれを行動に移しました。

 

 

 

 

 

ニュースに取り上げられてからたった2日後の9月29日。ダニッシュ君に大きなサプライズが届けられました。

 


レゴマレーシアとレゴランドマレーシアリゾートは、ランドの人気キャラクターである、Lego Darth Vader/レゴダースベイダー、Lego Builder/レゴビルダー、Lego Policeman/レゴ警察官の3キャラクターとともにたくさんのプレゼントを持って彼の元を訪れたのです。

 

 



Picture:Screen shot from asia one

 

 


Picture:Screen shot from MARKETING

 

 

 

 

プロジェクトに共感したマレーシアの人々や、レゴマレーシア、レゴランドから届けられたたくさんのプレゼントがダニッシュ君の部屋に届けられました。

 

 

そして、ランドの人気キャラクターだけでなく、ダニッシュ君がスターウォーズを好きだということを聞いた地元のスターウォーズファンのグループからも、コスプレをした人々が彼の部屋を訪れました。

 

 

 

 

 

これまでにも、同社に個別に寄せられた手紙などに対して状況に応じて小さな贈り物などの対応は行ってきたとのことですが、今回のような大きな取り組みは、レゴマレーシアにとって初めてのことだったのだそうです。

 

 

 

今回の対応で高い評価を受けたレゴマレーシアですが、同社のカントリーマネージャーのDick Yoong氏は以下のようなコメントを発表しています。

 

 

"The real heroes are the parents and the doctors who are supporting these children in the hospitals, as well as the parents who are running the support groups.
 They are the real heroes because they are the ones who make the difference in the lives of these children day-in, day-out."

 


「真のヒーローは、こうした子どもたちをサポートしている親御さんたちやお医者さんなのです。そしてもちろん、サポートグループを運営している親御さんたちもヒーローです。
 なぜなら彼らこそが明けても暮れても毎日毎日、子どもたちの生活にポジティブな変化を起こしているからです。」

 

 

 

 

 

ダニッシュ君の元へレゴランドがやってきた、その模様はこちらでもご覧いただけます。

 

 

" Cancer patient's Lego wish comes true  "

 


https://youtu.be/k3OBG5XZTnM
 

 

 

 

 

※LEGOLAND MALAYSIA RESORT Official Website
http://www.legoland.com.my/

 

 

 

 


※ニュースソース

 

※The Star
http://www.thestar.com.my/news/nation/2016/09/29/boy-fighting-cancer-gets-visit-from-legoland-and-lego-malaysia/
http://www.thestar.com.my/news/nation/2016/09/26/bring-legoland-to-cancer-patient-muhammad-danish/

※The Malay Mail Online
http://www.themalaymailonline.com/malaysia/article/when-legoland-came-to-cancer-boy-danishs-home

※MARKETING
http://www.marketing-interactive.com/lego-helps-to-fulfill-cancer-childs-wish/

※asia one
http://health.asiaone.com/health/patients-stories/boy-fighting-cancer-gets-visit-legoland-and-lego-malaysia

※FMT NEWS TODAY
http://www.freemalaysiatoday.com/category/nation/2016/09/26/race-to-bring-gifts-of-lego-to-dying-11-year-old/

 

 

 

 

 


■編集後記■

 

 


 

読者の皆様、こんにちは。

 

 


スゴい★PR編集担当の秦泉寺 明佳です。

 

 

 


私が今回ご紹介したトピックスをニュースサイトで初めて読んだとき、これは紹介しなければ!シェアしなくちゃ!と即座に決断しました。

 

 


人々の優しさと迅速かつ一途な行動力によって実現した、少年の夢を叶えるプロジェクト。

 

 


プレゼントを届けた人々は、少年の喜ぶ姿や笑顔から逆に元気や感動をもらったと話しているのも印象的でした。

 

 

 

 

何かしてあげたい、何かできるかなと思ったときに、それを実際に行動に移すこと。

 

その大切さや、そこから生まれる可能性と広がりについて考えさせられました。

 

 

 

 

 


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『にっぽんのマーケター』

 

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