パンケーキの日にちなみ、レストランIHOPが無料でパンケーキを!善意の寄付は子供の医療ケア充実に | 【スゴい★PR】PRの本場アメリカ発 最新情報&事例

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■今号のスゴい★PR事例■




●「パンケーキの日」にちなんで、レストランチェーン
IHOPが無料でパンケーキを提供!
善意の寄付は子どもたちの医療ケア充実に!●



読者の皆様、こんにちは。


去る2014年3月4日は、何の日だったかご存知でしょうか?

世の中には「●●の日」と定められたものがたくさん存在しますが、
アメリカやイギリスなどでは、


「Pancake Day/パンケーキの日」


でした。


※Picture:Screenshot of IHOP Official Facebook Page



ちなみに、この「パンケーキの日」は、毎年3月4日というわけではなく、
例年2月か3月のある火曜日にやってきます。

というのも、この「パンケーキの日」として広く知られる祝日はキリスト教
の行事と関係していて、四旬節の初日(Lent期間の初日)である灰の水曜日
(Ash Wednesday)の前日が毎年パンケーキの日となり、復活祭(Easter)
に連動して移動する祝日なのです。
(※祝日といっても、アメリカでは「お休み」ではありません)


ちなみにこの「パンケーキの日」のはキリスト教に関連しての正式名称は


「Shrove Tuesday/告解の日」


と呼ばれています。



この名称は、キリスト教徒たちが過去に経験した告解の儀式(自らの罪を
告白し、その赦しを受ける)にちなんだ名前だそうで、「悔い改める日」
でもあります。


またその一方で、キリストが復活したとされる日=イースター(復活祭)までの
40日間を受難にともに耐えるように過ごすということで断食などを行う伝統の
四旬節の前の最後の日ということで、家の中にある、四旬節期間中に口に
すべきでない残り物を片付けるべく、皆でご馳走を食べて祝い、翌日からに
備える日でもあったのだそうです。

とりわけ四旬節の間、キリスト教徒の中で今日でも食べることを控える物として
肉、脂肪や卵や乳製品などがあります。

この「卵」「乳製品」といった断食の間キープしておけないものを小麦粉に
混ぜて消費できるのが「パンケーキ」ということで、とりわけイギリスや
アイルランドなどではこの日に「パンケーキ」を食べる習慣ができたのだ
そうです。


さて、この「パンケーキの日」ですが、アメリカでは「パンケーキ」で
知られるレストランチェーンがこの祝日を活用したPRを行いました。

それが、


「IHOP/アイホップ」


※Picture:Screenshot of choircity.com

※IHOP Official Website

http://www.ihop.com/




この「IHOP」ですが、その名前は「International House Of Pancake」
そもそものオリジナルであり、「各国のパンケーキ」をはじめとする朝食メニューが
食べられるレストランとして成長してきました。

そして徐々にその長いオリジナルの名前の使用がなくなり、今では「IHOP」として
事業を展開しています。



ちなみにこの「IHOP」、「パンケーキ」ということでなんとなく「朝ごはん」
のイメージが強いのですが、ほとんどの店舗は朝6時から深夜まで営業、中には
24時間営業の店舗もあるなど、かなり精力的に営業しています。

そのためか、メニューも実は様々で、


※Picture:Screenshot of IHOP Official Facebook Page

※Picture:Screenshot of IHOP Official Facebook Page

※Picture:Screenshot of IHOP Official Facebook Page


オムレツ、フライドチキン、クレープ(食事・デザート両方)、サンドイッチに
はたまたハンバーガー&フライドポテトなどまで揃っています。



さて、その「IHOP」がこの「パンケーキの日」を、PRの機会として活用し、
実施しているのが、2006年からスタートした「National Pancake Day」
を祝うイベントです。

仕組みは簡単。


「パンケーキの日に限り、パンケーキが無料で食べられます!」


というものです。


※Picture:Screenshot of IHOP Official Twitter Page

※IHOP National Pancake Day Website

http://www.ihoppancakeday.com/



そしてそれと同時に、来店者に呼びかけているのが「善意の寄付」

寄付の行先は、「Children's Miracle Network Hospitals」という
ところで、同組織は、子どもたちへの医療ケアを充実させるべく、
医療設備の購入、先進先端医療の提供、無料の健康診断の実施など
を、アメリカ・カナダの170の病院への寄付金を還元するなどして
サポートしています


※Picture:Screenshot of IHOP Official Website


「IHOP」が2006年にこのパンケーキの日×善意の寄付というイベントを
スタートさせて以来これまでに集まった寄付総額は、1300万ドル(13億円)
に到達。

今年は、単年で「3億円」の寄付を目指したのだそうです。



「●●の日」を設定して、企業や商品のPRに使うというのは世界各国
共通ですが、この「IHOP」は本当にこまめに「●●の日」を、同社自身が
楽しんでいるようです。


今年に入ってからだけでも、

1月5日=ホイップトッピングデー

※Picture:Screenshot of IHOP Official Facebook Page


2月13日=イタリアンを食べようの日

※Picture:Screenshot of IHOP Official Facebook Page


2月26日=イチゴの日

※Picture:Screenshot of IHOP Official Facebook Page


といった具合で,FacebookやTwitterに食欲をそそる(&来店を促す)投稿を
アップしています。



「イタリアンを食べようの日」などは、「IHOP」のメニューでいけば
「イタリアンチキンパスタディナー」位しかあてはまらないようにも
思いますが、まあやったもん勝ち(笑)、その心意気と行動力には
何か学ぶところもありそうです。





※ニュースソース





■編集後記■


 
 読者の皆様、こんにちは。スゴい★PR編集担当の秦泉寺 明佳です。

 
 来週3月17日といえば、


 「St Patrick's Day/セントパトリックスデー(聖パトリックの祝日)」

 ですね。


 元々この日は、アイルランドにキリスト教を広めた聖人、セント・パトリック
 の命日。アイルランドでは祝日で、毎年3月17日、同国のシンボルカラー
 の緑色と国花のシャムロック(三つ葉)を身につけた人々がパレードなどを
 して華やかにお祝いします。

 近年ではこの日を中心に世界各地で人種・宗教を超えて盛大なパレードや
 パーティーなども行われていますね。


 ここアメリカでも、今週末にパレードや飲食店などではパーティーが多数
 開催される予定になっています。


 さて、その本家本元のアイルランドでは、そんなクリスマスよりも盛り上がる
 年に一度の一大イベントを前にしたタイミングで、「自国を誇りとする」
 素敵な動画が制作され、公開されています。


 アイルランドのことを、「へ~」と感心しながら少し学べる内容でも
 ありますので、ギネスビールで乾杯をする前に、是非ご覧になってみて
 ください。


 ※アイルランドの魅力が3分でわかる。美しい光景も必見の動画はコチラ 

  St Patrick's Day 2014 #IrelandInspires 

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