■今号のスゴいPR事例■
ロンドン五輪の開幕まであと2週間余り(開幕は7月27日)。
様々なニュース等でも目にするとおり、開催地ロンドンの街は、数多くの
イベント等で既にお祭りモードになっている。
日本でも、五輪(チーム)の応援を看板に、様々な企業や団体が、スポンサー
などとして、キャンペーンなどを展開している。
※がんばれ!ニッポン!ロンドンオリンピック日本代表応援キャンペーン
http://japan-national-team.jp/
※アサヒビール「Get Gold」キャンペーン
http://www.asahibeer.co.jp/getgold/
※VISA 応援メッセージを送ろうキャンペーン
http://www.visa-news.jp/olympic/cheer/
※味の素冷凍食品 ロンドンオリンピック日本代表応援キャンペーン
http://www.ffa.ajinomoto.com/study/nippon/main.html
※クロネコヤマト オリンピック日本代表応援キャンペーン
http://www.kuronekoyamato.co.jp/campaign/london2012/index.html
※P&G 2012年ロンドンオリンピック「ママの公式スポンサー」スペシャルサイト
http://myrepi.com/thankyoumom-jp/cm/
等々、枚挙にいとまがないが、最後に挙げたP&Gの取り組みは、同社のプロダクトや、
それを日々購入、使用するメインターゲットである女性(ママ層)や子どもに
フォーカスした内容で面白い。
さて、今回はそんなロンドン五輪を取り巻く、企業の取り組みを紹介したい。
1)LIME
「LIME」とは、イギリスを本拠地とするCable & Wireless Communications社が
展開する通信キャリア(モバイル、インターネット)だ。
※LIME Website
http://www.lime.com/
ちなみにこのキャリア、サービスを展開しているのは、イギリス本国ではなく、
カリブ海地域の英領バージン諸島をはじめ、ドミニカ、グレナダ、バルバドス、
そしてジャマイカ等だ。
さて、同社は今回、ジャマイカのオリンピックチームのスポンサーとなっており、
50種類に及ぶ関連応援グッズ、販促グッズ等の発表なども行った。
それに合わせて、同社では今回のチームに参加する同国のアスリート3人を
ピックアップし、彼らの活躍によっては、今回販売する、3人のアスリートを
模した限定通話カードのクレジット額を倍にするという、利用者にはうれしい
キャンペーンを発表したのだ。
選ばれた3人と、通話カードの定価は下記の通り。
・Asafa Powell $100
・Yohan Blake $200
・Kirani James $400
上記の3人が、セミファイナル、ファイナルで上位となると、カードに記載購入額の
倍の額が利用できる。
また、合わせて同社では、今回のオリンピックの式典やレースなどの模様を、
ジャマイカ国民の広く、多くに見てもらうことを目的として、島の14の都市
センター(大きな公共施設)などで、その模様を中継する機材や技術を提供
するのだという。
今回の取り組みを通して、選手と国民の双方をモチベートできれば、と同社の
マーケティング担当者はコメントしている。
2)インド政府 SPICES BOARD INDIA
さて、次に紹介するのは、インド政府の自国の特産品の認知、販路拡大を
模索しての取り組みだ。
※SPICES BOARD INDIA
http://www.indianspices.com/
オリンピック開催期間中の8月1日、2日の両日にわたって、ロンドンの
サウスバンクセンターに、約40軒の屋台を設置。
インド産スパイス(インド産のペッパー、カーダモン、ナツメグ、クミンが販促
パッケージとして準備される予定)や、簡単なスパイシーフードの販売を
実施することになっている。
同機関では、今後の海外進出の市場として、イギリス、アメリカの重要性を
指摘しており、今回のロンドン五輪に合わせた展示即売イベントと、6月26日に
アメリカ、ラスベガスで開催されたフードエキスポへの出展を、その足掛かりと
している。
3)コカ・コーラ
コカ・コーラ社と言えば、オリンピックの最大スポンサーといっても過言では
なく、そのスポンサーとしての歴史も1928年からとかなり長い。
※Coca Cola Website
http://www.coca-cola.com/en/
オリンピック開催期間前から、各国で様々なキャンペーンやイベントを展開
しているが、アメリカでも「Move To The Beat」という名の一大キャンペーン
をスタートさせた。
※Move To The Beat Website
http://www.coca-cola.com/theolympics/en-US/
今回のキャンペーンでは、オリンピック・パラリンピックの8人の選手に
フォーカスし、「Community」「Connection」「Support」の3つの価値が、
大会に臨むアスリートに寄与する重要性をテーマに、TVCMや各種広告等を
展開している。
※フィーチャーされる8人の選手は以下の通り
David Boudia (飛び込み), Henry Cejudo (レスリング), Marlen Esparza
(ボクシング), John Isner (テニス), Shawn Johnson (体操), Jessica Long
(パラリンピック水泳), Alex Morgan (サッカー), David Oliver (陸上)
これら8人の選手が、それぞれの選手人生において、家族やコミュニティ全体の
サポートがいかに重要であったかについて語る内容だ。
また、商品パッケージはこれら8人の限定バージョンが登場。8末の開催期間中
にわたって、全米の小売店でバージョンをローテーションしながら販売して
おり、消費者に「コレクション」を促す狙いだ。
特設のウェブサイトでは、アスリートにまつわるクイズや、その場で当たる
プレゼントキャンペーンを展開している他、アスリート8人のメッセージに
インスパイアされて、ユーザー自身が上記の限定パッケージをカスタマイズ
できる機能などが設置されている。
※My Coke Rewards Website
http://www.mycokerewards.com/showLBE.do?id=olympics&type=pillar&size=3
他にも、同社がNYのタイムズスクエアのビルボードで広告展開を行う一環として、
消費者参加型の応援イベントを開催。
インターネットからメッセージと写真を投稿し選ばれると、それが実際に
ビルボードに表示され、またその表示されたところを収めた写真が、投稿者
には贈られるという内容だ。
※CHEER ON TEAM USA Website
http://www.coca-cola.com/en/olympics.html?wt.mc_id=IL-CC-Olympics-HPhero1
同社のオリンピックへのサポートは84年の歴史があるが、こうしたスポンサー
としての様々な取り組みの歴史も、また面白そうだ。
4)Tide(P&G)
Tideは、アメリカで大変ポピュラーなP&G社の洗濯用洗剤のブランドだ。
※Tide Website
http://www.tide.com/en-US/index.jspx
同社では、ロンドン五輪に先駆けて、実は4月からユーザーを巻き込んだ
応援キャンペーンを展開していた。
FacebookとTwitterで展開されたキャンペーンは、
「アメリカの国旗に使われている3色の色(赤、白、青)が、あなたにとって
どんな意味をもつか?」
という問いをテーマに、ユーザーが1色を選びその内容を投稿するという
ものだった。
そして、同社では寄せられた投稿から1500メッセージを選び、それを3色の
布にプリント。それら1500を縫い合わせて、横35.6メートル、縦15.8
メートルの巨大な星条旗を制作したのだ。
それぞれの布には、投稿者の写真、名前、居住州、そしてストーリーが記載されて
いるという。
この巨大星条旗は、7月3日にニューヨーク市のブライアント公園でお披露目
された。同日は、一日屋外イベントが合わせて開催されており、その目玉とも
なる展示となった。
同ブランドは、P&G社とともにオリンピックの公式スポンサーとなっており、
今回の「Join Our Flag」キャンペーンは、オリンピック開催期間中継続して
展開されており、ユーザーはFacebook、Twitterからそれぞれのストーリーを
投稿することができる。
ちなみに、同星条旗がお披露目されたのは、アメリカ独立記念日の前日。
国民の間に、「愛国心」が高まる時期だけに、その注目度、効果とも上々
だったようだ。
SNSの広まりもあり、ユーザー参加型、またユーザーにメリットを還元する
形での取り組みが主流となってきているが、ビルボードへの露出や、完成した
星条旗の一部になるなど、目に見えてその参加結果がわかるキャンペーンには、
ユーザーの参加モチベーションが掻き立てられるようだ。
■今号のPRの切り口■
1)
「目に見える結果」で、ユーザーのキャンペーンへの参加をモチベート
2)
「オリンピックマーケティング」は「世界ブランド」へ成長する好機会
■今号の目ウロコ度■
4ウロコ
「Where there is a will, there is a way.」
=意志のあるとろこには方法がある
■More News and Trends/Editor's Eye■
・サムスンが新製品「Galaxy S3」のキャンペーンに、昨年の同シリーズ商品
の2倍の費用を投入し、販売攻勢を図る。
http://www.ibtimes.com/articles/355478/20120622/samsung-galaxy-s3-interactive-advertising.htm
・インドで昨年、最も検索された「車」は?購入者の半数以上がディーラーを
訪れる前にインターネットで検索。
http://www.livemint.com/2012/06/05162643/Online-research-major-factor-i.html
・遅れた発進?!米レストランチェーン「Applebee's」が、「Fresh Food」を
売りに、イメージチェンジを図る。
http://www.usatoday.com/money/industries/food/story/2012-06-29/applebees-president-mike-archer/55965814/1
・安価な髭剃り宅配サービスが話題に。1週間で100万ヒットを得た、
「Dollar Shave Club」
http://www.dollarshaveclub.com/
http://adage.com/article/cmo-interviews/questions-razor-marketer-ad-age-cmo-strategy-summit-speaker-michael-dubin/235750/
■編集後記■
メルマガ読者の皆様、こんにちは。編集担当の秦泉寺です。
先週水曜日、7月4日はアメリカの独立記念日の祝日でした。
(アメリカでは、「4th of July/Independence Day」などと呼称)
それに伴って、Facebookで私がファンになっているページの企業さんが、
様々なメッセージや写真を投稿していたので、ちょこっと紹介したいと
思います。
・Dunkin' Donuts
「Happy 4th of July fragrance fans! ♥」
・Walgreens
「Happy 4th of July! Like this if you're celebrating!」
・Miller High Life
「This 4th of July, they’re calling for perfect sit-on-the-porch-and-
crack-open-a-High-Life weather. Enjoy patriotically.」
「Fireworks, hotdogs, parades…America gets a pretty cool birthday party
if you ask me.」
・Abercrombie & Fitch
「Happy 4th, America!
Colors that look just as hot together as they do INDEPENDENTLY!」
・Lancom US
「Happy July 4th! Celebrate with color! What red lipstick are you
going to wear today?」
・Starbucks
「Happy 4th of July! Don't forget to come in to get a free tall hot
brewed coffee and get that converstaion started. #indivisible」
それぞれに個性があってなかなかユニークです。
独立記念日と言えば、「花火」!日本でもその映像をニュースで見られる
NYのような大規模なものから、庭での家族花火まで様々です。
ちなみに、アメリカでは州によって法律が違ったりするのですが、昨年の
夏にアメリカの西海岸から東海岸まで車で横断した際に、途中「花火ショップ」
に立ち寄りました。
というのも、その週では、私が拠点を置く東海岸の州では販売されない、過激な
(笑)花火が販売されているから、だったのです。
今年の夏は、日本にいるため使えませんでしたが、新年&来年の7月4日には
盛大に着火したいと思います(笑)。
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