■今号のスゴいPR事例■
日本列島各地が梅雨入りし始め、この梅雨が明けると、暑い夏、そして
夏休み(バケーション)がやってくる。
もう既に、この夏の旅行をどうするか検討し、申込みなどを始めている
人も多いのではないだろうか?
そんな旅行時に重要な役割を果たすのが、航空会社や空港などだ。先ごろ、
日本でも相次いでいくつかの格安航空が稼働し始め、業界ではますます
競争が激化しているが、今回はそんな「航空・空港」関連企業の取り組み
を紹介したい。
1)United Airlines(ユナイテッド航空)
※United Airlines Website
http://www.united.com/
ユナイテッド航空はアメリカ最大の航空会社(2010年にコンチネンタル航空
と合併。デルタ航空、アメリカン航空、USエアウェイズと順位は続く)で、
航空連合スターアライアンスグループの中心となっている。
アメリカイリノイ州シカゴに本拠地を置き、シカゴ・オヘア空港をハブ空港と
しているが、現在では世界210か国以上で運航、日本では成田空港をアジア
地域のハブ空港としながら、太平洋路線を増便、活発な旅客輸送を行っている。
さて、そんな同社が今回取り組んだのが、
「従業員コンテスト」
だ。
6月1日から9月30日までの期間中、同社のモバイルウェブアプリケーション
(アップル・アンドロイド対応)から、ユーザーの投票を受け付けている。
※コンテストの告知ページ
http://www.united.com/web/en-US/content/company/outperform.aspx?SID=42233E8A721B44238A06601D5ECA273B
同投票に参加するには、ユナイテッド航空のマイレージプラスプログラムへの
登録が必要となっているが、見事栄冠を勝ち取った従業員のみならず、投票者
にもさまざまな賞品が用意されている。
最優秀従業員には、5万ドルの賞金。そして投票者には、アメリカ国内ファースト
クラスでの往復航空券(2回分)もしくは、国際線エコノミークラスの往復航空
券(2回分)が授与される。
以下、1位(従業員:2万5千ドル/投票者:7万5千マイル)、2位(1万ドル/
5万マイル)、3位(5千ドル/2万マイル(各3名))、4位(2500ドル/
1万マイル(各10名)という賞品が準備されている。
同キャンペーンの告知は、上記の同社ウェブサイトの他、Facebookページ、Twitter
ページでも告知されている。
客室乗務員、地上係員、電話オペレーターまであらゆるユナイテッド航空の職員
を対象としたコンテストで、計16名の受賞者が10月には選出される。
昨年も従業員コンテストが同社では実施され、11名の従業員が新車を得るという
機会があったのだが、今回のユーザー参加型で透明性かつ公開度の高いキャンペーン
には、航空関連ジャーナリストからも高評価を得ているようだ。
ちなみに、ユナイテッド航空では、現在「フォトコンテスト」も開催している。
同社は、アメリカ、中南米を中心に活動するNGOで、Amigos de las Americas
(AMIGOS)と連携し、ユーザー参加のフォトコンテストを実施している。
同団体は、地域の地元コミュニティーの若者に対し、奨学金支援、職業訓練
などを提供し、若者の健全な育成を支援する国際的な団体だ。
※AMIGOS Website
http://www.amigoslink.org/
全世界から誰でも参加できるフォトコンテストは、以下の対象国の「美」や
「キャラクター(性格・特徴)」を捉えた写真を、インターネットから投稿
するもので、入賞者には、ラテンアメリカ各国への航空券が授与される。
対象国:ドミニカ、コスタリカ、エクアドル、メキシコ、ニカラグア、
パナマ、ペルー
※Photoコンテスト詳細ページ
http://www.amigoslink.org/united-latin-america-photo-contest
ユナイテッド航空では、同社のラテンアメリカへの路線網をアピールすると
ともに、こうした非営利団体/NGOの活動を理解し、協力、支援する企業姿勢
をPRしている。
2)KLM Royal Dutch Airlines(オランダ航空)
※KLM Website
http://www.klm.com/
KLMは、オランダのフラッグキャリアであり、現在は「エールフランス-KLM」
傘下で運航を行っている。日本からは、成田空港、関西国際空港から毎日
運航している。
さて、このオランダ航空では、先月5月から9か月間にわたる、イギリスのKLM
利用者(潜在利用者)をターゲットとした、Facebookでのキャンペーンを
スタートさせた。
「The Travel Diaries」
と名付けられたこのキャンペーンでは、同航空会社が就航している世界の9都市を
ピックアップ。毎月、各都市の名所や景色を背景にしたショートムービーが
Facebook上で公開される。
ユーザーはこのビデオを視聴し、ビデオにまつわる質問に答えて応募をすると、
同都市への航空券が当たるというシステムになっている。
対象都市:Buenos Aires(ブエノスアイレス)、 New York(ニューヨーク)、
Lisbon(リスボン)、Rio de Janeiro(リオデジャネイロ)、 Vancouver
(バンクーバー)、 Berlin(ベルリン)、 San Francisco(サンフランシスコ)、
Amsterdam(アムステルダム)、 Havana(ハバナ)
ちなみに、同キャンペーンへの応募(ビデオ閲覧)のためには、同社のFacebook
ファンページのファンとなることが条件になっており、同社では今回のキャンペーン
を通じて、より多くのユーザーにフォロワーとなってもらうことを期待している
と発表している。
3)Heathrow Airport(ロンドン・ヒースロー空港)
※Hwathrow Airport Website
http://www.heathrowairport.com/
ヒースロー空港は、イギリスの民間会社BAA(イギリス空港会社)が所有・運営
する、国際線乗降客数では世界一を誇る国際空港だ。
先日の、エリザベス女王即位60周年記念行事、そして今夏のロンドン五輪と
何かと話題のイギリスだが、その顔ともいえる同空港も、それらイベントに
合わせた様々な取り組みや、プロモーションを展開している。
まず、今夏のオリンピック時期の空港対応の万全性をアピールする広告
キャンペーンとして、
「We're getting set to make it one great Games.」
「We’ve spent years in training to make it one great Games.」
という2つのスローガンのもと、屋内外広告、各メディアで、同空港スタッフ
や、オリンピック時のボランティアスタッフなどにフィーチャーした告知を
スタートさせた。
ある広告では、40か国語に対応できるスタッフ(ボランティア)が空港に
配置され、各国からの選手団や応援客のスムーズな空港通過に十分な準備
ができていることがアピールされている。
また、先般のエリザベス女王即位60周年の記念行事に合わせては、同空港
の滑走路に、30メートルを超える巨大なユニオンジャック(イギリス国旗)
のペイントを施すというお祝いイベントをやってのけ、国内外メディアから
注目を集めた。
また、同期間中には、空港内に「オフィシャルメッセージブック」を配置。
これは空港利用者が自由に、「お祝いコメント」を書き込めるというもので、
集められたメッセージは、空港が責任を持って、バッキンガム宮殿に直接
お届けすることになっていた。
航空会社や空港の評価やランキングを行う団体、サイトは多数あるが、
ここで、2012年の空港ランキングを一つ紹介したい。
※The World's Top 20 Airports in 2012
http://www.worldairportawards.com/Awards_2012/top20airports.htm
2012年の一位は、お隣の国韓国の仁川国際空港。以下、シンガポール、
ホンコン、アムステルダム、北京と続き、上位5か国中4つの空港を
アジアが占め、アジアの国際空港の急速な発展がうかがえる結果となって
いる(ちなみに、日本勢の最上位は、10位にランクインした中部国際
空港。)
熾烈な競争が激化する航空業界。航空会社、空港各社は、ユーザーを
巻き込みながら、ネットやSNS、国内外のイベントを活用しながら、
世間へのアピールに余念がないようだ。
■今号のPRの切り口■
1)
企業の顔とも言える従業員教育、モチベーションアップを、ユーザー
参加型で透明度高く行う。
2)
企業PRの切り札は、「従業員とそのサービス&能力」にあり。「人」を
前面に押し出したプロモーションでユーザーの親近感を高める。
■今号の目ウロコ度■
3ウロコ
「Think not on what you lack as much as on what you have.」
=足らないもののことを考えるより、今あるもののことを考えよ
■More News and Trends/Editor's Eye■
・ディズニーが子ども向け番組内でのジャンクフードのコマーシャルを禁止。
オバマ夫人もバックアップ!
http://www.csmonitor.com/The-Culture/Family/Modern-Parenthood/2012/0605/Disney-No-more-junk-food-ads-for-kids-and-Mrs.-Obama-backs-it
・NIKONが、セレブリティーも参加する、日常の小さな一コマ写真をシェア
するキャンペーンを開催!アシュトン・カッチャーの日常を垣間見!?
http://www.prnewswire.com/news-releases/the-nikon-1-small-moments-are-huge-program-joins-celebrities-and-consumers-in-an-online-community-to-share-photos-of-lifes
-
great-moments-on-facebook-for-a-good-cause-157805955.html
・スーパーマリオの宣伝に、「Sex And The City」のサマンサが出演。
マリオの男としての強さ、信頼性の高さを語る!
http://www.campaignlive.co.uk/news/1135732/sex-city-star-shares-love-super-mario/
・ロックバンド「Pearl Jam」が米輸送サービス大手UPSの環境メッセージに出演
http://www.brandchannel.com/home/post/2012/06/11/UPS-Sustainability-061112.aspx
■編集後記■
メルマガ読者の皆様、こんにちは。編集担当の秦泉寺です。
今回は、航空業界にフォーカスし、いくつかのトピックスを取り上げて
みました。
ここのところ、何回かアメリカの航空会社並びに空港(大小さまざま)を
利用する機会があったのですが、その設備・サービスともに決して「良い」
とは言えないなあというのが率直な感想でした。
そんな思いで、空港ランキングを見てみると、予想通りというべきか、上位に
アメリカの空港はランクインしていませんでした。。。
空港係員の対応はぶっきらぼうですし、ありとあらゆるところに長蛇の列、
そして案内板なども十分とは言えないように感じました。
また、航空会社の乗務員も、日本の乗務員と比較すると、仕事に対して
なんとも適当というか、サービス精神や丁寧さがないというか。。。
お国柄仕方のないことなのかもしれませんが、「快適な空の旅」には
ほど遠いなあというのが実感でした。
そんな中、先般JFKのデルタ航空のカウンターで対応をしてくださった
地上係員の女性がいたのですが、この方、こうした普段の私の意識を覆す
ような、真摯でスピーディーな対応だったのです!
今回取り上げたのは、ユナイテッド航空の乗務員コンテストでしたが、
もしデルタ航空でも実施されるのなら、一人で何回も投票してあげたいほど
です(笑)。
空港施設という面では、ショッピング施設の充実などが話題になりますが、
私個人としてはそれよりも、十分な椅子やテーブルの設備、カートやキャリー
バッグを持って動きやすい動線、無料のwifiサービスなどの充実を図って
欲しいと思っています。
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