今、マルチな情報発信で注目と賞賛を集める米フィラデルフィアの観光PR。 | 【スゴい★PR】PRの本場アメリカ発 最新情報&事例

【スゴい★PR】PRの本場アメリカ発 最新情報&事例

今、戦略的にPRに取組む企業が売上を伸ばしている!
ということでPRの本場アメリカを主に海外メディアに取り上げられた最新PR事例を中心にブランディングやマーケティングの成功(時には失敗)事例をお届けしています。

■今号のスゴいPR事例■


長く厳しかった冬を終え、そろそろ本格的な春の到来となってきた。

3月中下旬のこの時期、様々な「春イベント」のPRや告知を目に、また耳に
するようになる。


多くの自治体が、「さくら祭り」や「春祭り」を開催。このお花見シーズン
からGWにかけては、気候も良く、観光やレジャーにはうってつけのトップ
シーズンとなる。


それだけに、自治体や企業の観光客誘致を目的としたPR合戦も盛んになる。

近年は、紙媒体やテレビメディア、街頭での告知だけでなく、そこから
自治体やイベントのホームページへ誘導する流れも顕著になってきた。

また、日本では、「ご当地ゆるきゃら」も、各イベントのPRと客寄せに
大活躍している。


さて、そんな観光客誘致や街の活性化への取り組みで、近年アメリカでも
一際評価が高いのが、フィラデルフィアだ。


【スゴい★PR】PRの本場アメリカ発 最新情報&事例

※Philadelphia City Website
http://www.phila.gov/Pages/default.aspx


フィリー(PHILLY)という愛称で親しまれる、アメリカ東海岸ペンシルバニア州
最大の都市、フィラデルフィア/Philadelphia(ちなみに、よく間違われや
すいのだが、州都は、ハリスバーグ/Harrisburg)。


フィラデルフィアは東海岸第二、全米でも第五の都市であり、ビジネスの
中心としても機能しているが、一般的には、同国の「自由」を象徴する
歴史的な都市としても広く認知されている。


同都市には、「自由の鐘/Liberty Bell」「独立記念館/Independence Hall」
の2つの歴史的遺産があり、後者の記念館は、1776年7月4日に、かの有名な
独立宣言が、トマス・ジェファーソンによって署名された場所だ。


もう一点はずせないのが、フィリー名物「チーズステーキ」。

これは、名前からいわゆる「ステーキ」を想像して食べに行くと驚くことに
なる。

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実際は、長めのパン(イタリアンサンドウィッチパンのような)に、炒めた
薄切りの牛肉や玉ねぎ、ペッパー、マッシュルーム、チーズ等をはさんだ
ものなのだ。


このチーズステーキや、そのほか様々なカジュアルフーズは、フィリーの
名物として、アメリカのグルメ番組などではしばしば登場している。

そう、フィラデルフィアは、アメリカの中でも屈指の「グルメ都市」なのだ。



このように、いくつかの観光資源をもつフィラデルフィアではあるが、より
一層の観光客誘致、また遠方からのみならず、改めて地元住民や周辺住民、
とりわけ若い年代層に、もっとフィラデルフィアの魅力を知ってもらい、
訪れてもらおうと、ここ数年ユニークな情報発信、PR活動を行い、注目と
称賛を集めているのが、


「GPTMC(Greater Philadelphia Tourism Marketing Corporation)」


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※About GPTMC
http://www.visitphilly.com/about/


Greater Philadelphiaエリア(Bucks, Chester, Delaware, Montgomery,
Philadelphiaの5つの群(カウンティ))の知名度向上、活性化を目指す
非営利団体のGPTMC。同団体の取り組みが、若者やメディアから多くの
注目を集めているのだ。


まず、ベースとなるウェブサイトは、下記の2サイト。


・Visit Philly 
http://www.visitphilly.com/


・U wish U knew
http://www.uwishunu.com/


「Visit Philly」は、同地域のオフィシャルウェブサイト。観光スポットや
飲食、ホテルなどの街の様々な基本情報や、イベント情報、またお得な
ホテルパッケージや、ツアーの組み立てに有益な情報などが掲載されている。


一方、「U wish U knew」は、同団体が、「what's happening」を発信している
と評するだけに、ブログ体裁で、まさに「今起こっているホットな話題」を
どんどん発信している。



また、同団体の評価されている理由の最たるものとして、これらのウェブサイト
をベースに、様々なソーシャルメディアと連携、有効にリアルタイムの情報
発信を行っている点がある。


同団体では、Facebook、Twitter、Foursquare,Foodspotting、Flicker、
Youtube
でもチャンネルを展開、それぞれにキャンペーンや限定イベントなども
実施している。


※Visit Philly/GPTMC Facebook
http://www.facebook.com/visitphilly


※Visit Philly/GPTMC Foursquare
https://ja.foursquare.com/visitphilly


※Visit Philly/GPTMC Twitter
https://twitter.com/#!/visitphilly


※Visit Philly/GPTMC Foodspotting
http://www.foodspotting.com/visitphilly


※Visit Philly/GPTMC Flicker
http://www.flickr.com/photos/visitphilly


※Visit Philly/GPTMC Youtube
http://www.youtube.com/visitphilly



上記のように、主だった利用率の高いソーシャルメディアにはマルチに情報
発信を行い、様々なユーザーへのアプローチ&リーチを達成している。


では、具体的にいくつかの取り組みを紹介したい。


まず、先月2月にFacebook上で実施されたキャンペーン、


「29 nights of dates」


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「29」というのは、2月が今年はうるう年で29日間あった日数を表しているのだが、
Facebookの同団体のページでファンになり、同キャンペーンに応募すると、
毎日日替わりで29日間、総数60に上る、様々なフィラデルフィアを楽しむ
特典が当たるという企画だ。


賞品としては、市内のホテルでの宿泊券、有名レストランでの食事券や
劇場鑑賞券などが主だったものだが、毎日エントリーしていると、最後に
特賞の「赤いヴェスパ」が当たる特典に応募、当選する機会が高まるという
仕組みになっていたらしい。


このキャンペーンでは、総計53000人の応募と、12000人の新たなファン
獲得するという盛況な結果を生み出した。


ちなみに、現時点(3月23日)でのVisit PhillyのFacebookページファン数は、
12万2283人。その他のソーシャルメディアのフォロワーを合わせると、20万人
を超える人々が、同団体の情報発信をサブスクライブしている。


次に、この3月から展開されているキャンペーンが、


「Philly 101」


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これは、フィラデルフィアで働き、暮らす、地元の人々がおすすめする
フィラデルフィアのスポット情報を、ビデオで毎日一人ずつ、計101日間
アップロード、発信しようという試みだ。


実際に、街の情報ツウであろう、飲食店のオーナーやバーテンダー、
ブティックの店員、はたまた、有名シェフや市長までもが、個々の秘密の
「おすすめスポット」紹介に名乗りを上げるという。


※Philly 101 Video Series
http://www.uwishunu.com/philly-101-video-series/



今回の取り組みに対して同団体は、フィラデルフィアの一人一人は、
それぞれに独自のネットワークやつながりを持っていて、彼らにフィーチャー
することで、それぞれのネットワークに口コミを醸成することができ、
その結果、情報伝播はより進むだろうという狙いを明らかにしている。


もちろん、それぞれのビデオや更新情報は、先述の各ソーシャルメディア
でも紹介される。


日本でも、自治体の観光振興や地域活性を目的としたFacebook活用など
がにわかに注目を集めているが、Facebook利用では一日の長があるアメリカ
の取り組み、参考になるところもあるのではないだろうか?



■今号のPRの切り口■


1)
一つのコンテンツを、複数のチャネル(ソーシャルメディア)で発信し、
様々なユーザー層へもれなくアプローチ。


2)
市民(ユーザー)一人一人が、大切な「PR大使」。個々のネットワーク
(つながり)を活用し、口コミ醸成効果の増大を図る。


■今号の目ウロコ度■

 

3ウロコ
  
  「Throw out a sprat to catch a mackerel.」

 

=サバを捕るには小エビを捨てよ(海老で鯛を釣る)


■More News and Trends/Editor's Eye■


・リリース後瞬く間にダウンロードNo1に。人気ゲーム「Angry Birds」、
ついに怒れる鳥たちは宇宙へ。
http://www.huffingtonpost.com/2012/03/22/angry-birds-space-release_n_1372619.html


・イタリアンアイスの「Rita」。3月20日、春の最初の日に、アイスクリームの
無料提供を実施。
http://www.qsrmagazine.com/news/rita-s-releases-first-national-tv-spot


・米メディアの女王、オプラ・ウィンフリーの人気に影?
視聴者獲得に手こずり大幅損失?
http://www.bloomberg.com/news/2012-03-21/discovery-s-oprah-network-to-lose-143-million-snl-kagan-says.html


・スターバックスが、初の「Evolution Fresh juice store」をオープン。
コーヒーではなく、ボトルのフルーツジュースを販売する小売店舗。その行く末は?
http://www.usatoday.com/money/industries/food/story/2012-03-18/starbucks-juice-evolution-fresh/53621296/1


■編集後記■

 
 メルマガ読者の皆様、こんにちは。編集担当の秦泉寺です。


 アメリカでは来月のイースターに向けて、各小売店舗で様々なセールス
 プロモーションや、特設コーナーが展開されています。


 そんな中、ある消費者調査では、今年のイースターに際し、一人当たり
 いくらお金を使うかという質問で、一人当たり平均$145.28(!!)
 という調査結果が報告されています。


 ちなみにこれは、昨年よりも約14ドルも上昇した数値(ちなみに昨年
 の調査では、一人当たり$131.04)。


 その消費先はというと、もちろんキャンディー類(チョコレートやジェリー
 ビーンズなど)はさることながら、他にも、お花、カード類、お家の
 デコレーション、そして外食(スペシャルミール)まで多岐にわたります。


 さて、そんな消費先の中の、「お家のデコレーション」ですが、アメリカの
 家庭では、家の中だけではなく、外側のデコレーションにも気を配って
 いるところが多くみられます。


 最もポピュラーなのは、玄関ドアのドアリース。


 こちらは、クリスマス、バレンタインデー、Stパトリックデー、イースター、
 独立記念日、サンクスギビングなどの各イベントごとに、衣替えする家庭
 も多く見かけます。


 またそれに合わせて、リボンやイルミネーションでお家をラッピングする
 ところやもちらほら見かけます。


 実は私も、新居購入に伴い、ドアリースを自作してみたのですが、これが
 意外にコストがかかり、おそらく$80-100位はかかったかと思います。

 そんなコストを鑑みれば、一人当たり$145に及ぶイースターの消費額
 もわからないでもないのですが。。。


 ちなみに、我が家でのイベント優先順位は、クリスマス→サンクスギビング
 →独立記念日。これらは、家族や愛する人と集い祝う日ということで、やはり
 重要度が高いようです(アメリカ人にとって)。


 というわけで、少々影のうすいイースターは、節約もかねて、グリーティング
 カードのみで済ませたいと思います(苦笑)。


 
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