■今号のスゴいPR事例■
Twitter、Facebook、Mixi、Foursquareなど、ソーシャルメディアが日々の生活
に浸透・影響力を持ち始めて以来、企業やブランドがこれらを新しい
マーケティング手法として真剣に取り入れるようになってきた。
個と個とのつながりが強いソーシャルメディアでは、企業としてのPR、また
商品やサービスのPRに接したユーザーが、その情報を媒介・拡販することで、
より多くのユーザーを巻き込んでいく。結果として、ユーザー(消費者)が、
商品やサービスを売る(売る手助けをする)とも言える構図が生まれている。
さて、当メルマガでも様々な企業のソーシャルメディア活用を紹介しているが、
今回は、先日の2012スーパーボールでチャンピオンに輝いたNYジャイアンツの
2011年の取り組みと、ファーストフードチェーン最大手のKFC(ケンタッキー
フライドチキン)の取り組みを紹介したい。
1)NY Giants
「Tolly Cam」プロジェクト
これは、先日のスーパーボールが目前に迫った、先月1月31日(火)から、
スーパーボール当日の2月5日(日)にかけて開催されたもの。
これは、同チームのディフェンシブエンドプレーヤーである、Dave Tollefson
(Tolly)等によってフリップカメラ(Cam)で撮影された、チームの舞台裏の
映像をファンに公開するという企画から名付けられたもの。
期間中、チームがスーパーボール開催地のインディアナポリスへ移動する
道中の映像や、滞在ホテルでの様子、ベンチでの様子、ロッカールーム
での様子などの、普段は「非公開」である貴重な映像が、しかもプレーヤー
によって撮影され、公開されるというものだった。

しかし、同チームはこれらの貴重な動画を、ただインターネット上で公開
したわけではなかった。
今回、Tolly Camでは、Facebookに同タブページを開設。NY Giantsのオフィシャル
Facebookページのファンであることが、まずこれらのタブにアクセスする第一条件
なのだが、これらの動画が公開されるためには、
「一日、一万人の新たな「Like(いいね)」の獲得」
を条件として設定していたのだ。
おそらく、NY Giantsのコアなファンであり、Facebookを頻繁に活用していたファン
は、既に「Like(いいね)」を押していたであろうことが想定されるため、
簡単そうにも聞こえるが、一日1万人×6日間の「Like」獲得は相当に困難な
ものだったとも想像できる。
結果はというと、2月4日(土)を除く5日間で、「公開」に成功。
現時点での「Like」数は、計189万4026人(2月15日時点)となっている。
さて、他にも同チームでは様々な取り組みを行っている。
「Caption This」
2011年シーズンのゲーム中に撮影された、多くの写真の中から、チームが選んだ
写真がFacebook上で公開。その写真に、ファンが自由にキャプションをつける
というコンテスト(現在Facebookで展開中)。
「Ticket Contest」

これは、2011年のシーズン中に実施されたコンテスト。自分がいかにジャイアンツの
ファンであるかということを証明する、過去の自身のストーリーを投稿。
その後まずは、20人のファイナリストがファンの投票によって選出された。
さらに、最終的にチームによって選ばれた10人は、その自身の投稿したストーリー
(写真)が、ジャイアンツのホームゲームのチケットに印刷されるというもの。
さらに、最終に選ばれた10人には、200ドルのジャイアンツグッズの購入に使える
ギフト券も副賞として贈られるというコンテストだった。
「Hang Out with Giants.com on Google+」
これは、Google+を活用したファンとの交流イベントで、直近では2月15日(水)
に実施された企画。
同チームのウェブサイトRadioのプロデューサーであるJohn Schmeelk氏と、
ライブビデオチャットで、チームに対しての質問を投げかけ、会話する
ことができるというもの。
質問の機会を得るためには、ファンは自分がなぜ「Hang Out」しなくては
ならないのかを記載し応募しなくてはならない。その中から選ばれたファンが、
実際にライブチャットの機会を得られるというものだ。
実際に、スーパーボール期間中に、同チームのコーナーバックCorey Webster氏
を相手に実施されたHang Outの模様が下記Youtubeで見られるので参考に
してほしい。
※Hang Out with Corey Webster
http://youtu.be/iipRFHAc5dg
2)KFC(Kentucky Fried Chicken)
世界で初めてのフランチャイズビジネスを創始した、ファーストフード業界
の雄である、ケンタッキーフライドチキン。
世界的に有名な白ひげ白髪の創始者、「カーネル・サンダース」氏が考案した
チキンの味付けレシピが基礎となり、その味を半世紀以上にわたって守り
続けている、その「シークレット・レシピ」を踏襲したフライドチキン(の味)
が、同レストランの人気の秘密であり、コアであると言われている。

2008年にこの「シークレット・レシピ(オリジナル)」が、それまで保管されて
いた本社から、よりセキュリティの厳重な場所へと移動になった際には、その
ことが全米でニュースになるほどだ。
さて、そんな企業・ブランドの「シークレット」は、ファンなら誰でも知りたい、
気になるトピックスの筆頭。そんな心理をうまく活用したのが、今回のKFCの
取り組みだ。
KFCの元々のキャッチフレーズは、「It’s finger lickin’ good.(指まで
舐めたくなる美味しさ)」というものだったが、現在は、他ファーストフード
チェーンとの差別化戦略を「Fresh」であるという点をコアとして展開して
いる。
※「Fresh」さを押し出した最新のコマーシャル動画(Youtube)
http://youtu.be/Zs99G8Bmm28
そんな現在のキャッチフレーズは、「Today Tastes So Good」というもの。
フローズンでなく、新鮮なチキンが毎日デリバリーされ、そして
新鮮なスパイスで準備・調理され、提供される。そのすべてのプロセスが
「フレッシュ」であることが、KFCの強みだというメッセージだ。

そして、その美味しさの秘密である、「フレッシュなスパイスと秘密の調合」
という同社のトップシークレットが、Twitter(一部Facebook)で明らかに
されるというのだ。
今回の取り組みは、主にTwitterで展開。2月末までに、ランダムに20回の
このトップシークレットに関するツイートが発信される(そのうちのいくつか
はFacebookのファンページ上でも公開される)。

これらのツイートでは、KFC.comに展開される、トップシークレットページ
へのリンクが表示される予定になっている。
このツイートに最初に反応(リアクション)し、シークレットページにアクセス、
同ページ上でEメールアドレスを登録したフォロワー(ファン)の50人には、
KFC店舗で利用できる5ドルのギフト券がプレゼントされる特典付きだ。
同社では今回の取り組みを通して、フォロワーやファンに、常に同社からの
情報発信に「敏感」であってくれるようにトレーニングできればと
コメントしている。
「面白い」「大切な」「貴重な」、「価値ある」情報が発信されると
ユーザーに認識されることで、ソーシャルメディアの活用頻度と利用
クオリティ・参加度を向上させることが、既に「数」を獲得した同社の
新たな取り組み課題ともなっているようだ。
■今号のPRの切り口■
1)
TwitterやFacebookなどリアルタイムに端的にアラートを送れるソーシャル
メディアを入り口に、ウェブサイトやブログなどユーザーがたどりつく
ゴールコンテンツを準備して、導線を構築する。
2)
「Anticipated(参加型)」「Relevant(関連性のある)」なメッセージや企画
の発信・展開が、より多くの反応や口コミの拡散を生む。
■今号の目ウロコ度■
4ウロコ
「Ask,and it shall be given you.」
=求めよ、さらば与えられん
■More News and Trends/Editor's Eye■
・ロマンティックなバレンタインの広告ベスト5!
日本のコンドームメーカー「サガミオリジナル」が3位にランクイン。
http://www.adweek.com/adfreak/5-romantic-ads-valentines-day-arent-too-sappy-138238
・Tシャツ業界の新たなトレンド?シリコンバレーを拠点とした、アートと
テクノロジーを融合し、ジェネレーションX&Y世代の関心を集める、RAZRWING。
http://www.sacbee.com/2012/02/15/4265545/t-shirt-fashion-trends-razrwing.html
・NJ出身の歌手ホイットニー・ヒューストンの死去に伴い、NJ州の知事が、同氏の
葬儀の日には、半旗を掲げるように呼びかけ
http://www.nj.com/news/index.ssf/2012/02/whitney_houston_flags_half-sta.html
■編集後記■
メルマガ読者の皆様、こんにちは。編集担当の秦泉寺です。
アメリカのスーパーや小売店では、
「BOGO」
をよく見かけます。これは、
「Buy One Get One Free」
の各単語の頭文字をとったもので、一個買えば一個おまけ(ただ)という
販売プロモーションの一つです。
先日、このBOGOを展開中に、あるバスアイテムを購入を購入したのですが、
それが大のお気に入りとなったので、数日後に再度BOGOを期待して、足を
運びました。
が、すでにBOGOは終了。通常プライスに・・・。
1ドルや2ドルの商品なら、そこまで落ち込まなかったのですが、一個17ドル
の商品なので、それが17ドルで2個手に入るとなると、大きな違い。
結局、この限定キャンペーンの情報を逃さないように、同店舗のモバイル
会員登録をする結果となりました。
50%オフや70%オフなどに滅多にならない、定番の生活用品(消耗品)
だからこそ、BOGOの価値も高いのですが、これでまたメルマガやNotification
を受ける回数が増えてしまった・・・とちょっと憂鬱な気分です。
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