■125年間変わらない包装デザイン(1/2)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 本日はオーストラリアのコカ・コーラ社の取組みから。 「Coca Cola(コカコーラ)」と言えば、今更説明する必要もない世界で最も 有名なソフトドリンクでしょう。
誰もが知っているその名前と目にしたことがあるロゴ。そのロゴは、遡ること 100年以上昔の1887年位登録され、以来ずっと同ブランドのコーポレートアイ デンティティとなっています。 ▽http://www.coca-cola.com/
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確かに、2つの「C」とともにシンプルに文字であらわされた同ロゴは、昔か らずーっと一緒で、オリジナルの赤い缶に白地で「Coca Cola」と記載された ラベルも、変わらず店頭に並び続けています。 ちなみに、本国アメリカでは単に「Coke(コーク)」と呼ばれることも多いの ですが、同名称も、1944年に商標登録されて現在に至っており、今では全世界 200か国以上で販売されています。 さて、そんな変わらぬ名前とロゴで消費者に広く、深く認知されている同商品 なのですが、それを巧みに利用したキャンペーンが今、オーストラリアで話題 になっています。 「Share a Coke with a Mate(仲間とコークをシェアしよう)」と題された 今回のキャンペーン。これから夏本番、コーラの消費が本格化する時期に合わ せて、オーストラリア限定で展開中です。(南半球のため、季節が日本とは逆 ですね)
▽http://www.coca-cola.com.au/
▽http://shareacoke.com.au/home.jsp
■リアル(店舗)×facebookで話題作り(2/2)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 「仲間とシェアしよう」と呼びかけ、一人から複数へと、そのBuzz(バズ)効 果を狙った今回のキャンペーン。
パッケージカラーの赤と、ロゴの下部にあしらわれた波状の白いラインはその ままに、通常なら「Coca Cola」と記載されている部分に、オーストラリアで ポピュラーな「名前」150種をあしらったのです。 「Jess」「Sam」「Kevin」「Edward」「Matt」「Kate」といったオーストラリ アでよく使われる男女の名前Top150とともに、「Share coke with」と枕詞を 記載。 自分の名前、家族や友人の名前を見つけたら、つい購入して、シェアしたくな る、そんな巧みな仕掛けになっています。 もし、上位150に自分や親しい仲間の名前が入っていなかったとしても、18か 所のショッピングセンターに設置される「Coke Kiosk」に行けば、無料で希望 の名前に対応してくれるのだそう。 さらにFacebookでもこのキャンペーンを展開。同社のファンは、Facebook上に アップロードしている自分の写真を使って、オリジナルのコーラのCMを作るこ とができ、またバーチャルコークを友人とシェアできるシステムになっていま す。 ▽http://www.facebook.com/CocaColaAustralia?sk=app_161596147260366 また、150の名前が入ったオリジナルソングがfacebookからダウンロードでき たり、オリジナルCMを制作し、共有すると、5万ドルが当たるなどの特典も用 意されています。 10月からスタートしたこのキャンペーンの終了は12月。「Share a Coke With Santa」というコピーに変更し、「サンタクロースとコーラをシェアしよう」 という季節感ばっちりの締めくくりになるように既にストーリーが設計されて いるというからさすが…。 このように豪コカ・コーラでは、マスメディア×ソーシャルメディアに流通も 巻き込み常に話題となる「絵」づくりと「ストーリー」作りを季節ネタも絡め て巧みに発信し続けることに取組んでいます。 そして同社の期待通り、いやそれ以上の売り上げと反響になるのではないかと 今メディアでも注目のキャンペーンとなっているようです。 ☆──[ここがポイント]────────────────────┐ │ │ │ 1.みんなが知ってる「アレ」を利用して「あれ?」と思わせる │ │ 2.話題となる「絵」と「スト―リー」を発信し続ける │ │ 3.リアル(店舗)とfacebookを絡める │ │ │ └───────────────────────────────☆