■ますます重要視される企業の環境保全活動(1/2)
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企業の環境保全活動に対する取り組みやその姿勢は、人々の地球温暖化問題へ
の関心の高まりを受け、2000年代半ば以降急速に活発化し、重要視されるよう
になってきました。
一般消費者や消費者団体、環境保護団体の監視・注目の目は厳しくなり、
企業の環境保全活動への取り組み評価が、企業価値に、よりいっそう敏感に
反映されるようになってきています。
と同時に、消費者の環境を意識したサービスや製品へのニーズも高まり、
企業にとっては新たな収益機会の創出にも繋がってるという側面もあります。
株式会社MM総研が毎年調査を行っている、「環境対策に関する消費者意識調
査~環境対策注力イメージ企業ランキング~」を見てみると、環境対策に力を
入れている企業として消費者に選ばれたのは、
1位:トヨタ自動車、
2位:パナソニック、
3位:サントリー
となっています。
▽http://www.m2ri.jp/newsreleases/main.php?id=010120110217500
また、なぜそうした企業を選んだのかという問いに対して、トップは、
「環境配慮型製品の開発に積極的だから」(67%)、
2位が、
「広告宣伝、自社ホームページで環境貢献をアピールしているから」(61%)
でいずれも過半数を越えています。3位以降は、
「製品の生産過程において環境に配慮しているから」(37%)、
「植樹、森林、水質保護などの社会貢献活動に積極的だから」(32%)、
「自社製品のリサイクル活動に積極的だから」(30%)、
「社員の環境意識が高いから」(23%)
などが続きます。
また、同調査によるとそうした環境貢献のアピールをどのような広告媒体
から認知したのかという問いに対しては、
「テレビCM 63%」、続いて
「企業のホームページ 51%」
以下、
「テレビ番組 35%」、
「新聞の記事 25%」、
「新聞の広告 24%」
と報告されています。
こうしてみると、企業が自らの環境保全活動に対する取り組みを、どの様に
アピールするのか、というコミュニケーション戦略が、企業価値・ブランド
価値を高めるためにいかに重要であるのかが改めてわかりますね。
■欧米諸国のエコフレンドリーな広告手法(2/2)
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そんな中、欧米を中心とした諸外国では、その活動内容はもちろんのこと、
その伝達手段としてのそもそもの「広告の手法」自体が「Eco-Friendly」
であることが、注目を集めています。
例えば、道路端の屋外看板で、夜間に屋外看板を照らす照明の4つのうち1つ
だけが点灯していて、そこには「省エネしよう」というメッセージが書かれて
いるといったものなど、なかなかユニークなものなどその事例は様々。
もちろん、日本でもネオンサインから、より環境に優しいLEDを利用した
省エネ看板導入の増加や、リサイクル用紙、植物性インク等を利用した紙媒
体広告などは周知の通り、多くみられるようになってきましたね。
今回、オランダの水族館(Sea Life aquarium in Scheveningen)が採用した
ある「Eco-Friendly」な広告手法は、国内外のメディアで取り上げられ、また
そのグリーン広告の手法を提供した、「Fresh Green Ads社」も話題になって
います。
同社が提供する100%エコフレンドリーで自然素材だけを用いて行うグリーン
広告の種類は、「Sand Ads」、「Sand Printer」、「 Rain Campaign」、
「 Crop Ads」「 Water drop Ads」、「 Clean Ads」の5パターン。
↓↓↓グリーン広告。なかなか魅力的♪
▽http://freshgreenads.com/
●SAND ADS

●Crop Ads

●clean-ads-intro

今回の水族館が採用したのは、「Rain Campaign」で、これは路面に特殊な手
法で描かれた広告メッセージが、雨が降って路面が濡れた時にのみ表示される
というもの。メッセージは、6~8週間くらいは有効なのだそうです。
↓↓↓「Rain Campaign」の実際の映像!
▽http://www.youtube.com/watch?v=V85qixU2z1A
しかし、有効な期間に雨降らなかったら料金どうなるんだろ??
と余計な心配をしてしまいますが…(笑)
このように広告で伝えるメッセージや画像等のクリエイティブ面のみならず、
その「手法」や「メディア」自体を「エコフレンドリー」にすることも、
より一層の企業価値を高めるブランディング手法として注目されそうですね。
↓↓↓こちらはオーストラリアの自転車広告塔
▽http://www.youtube.com/watch?v=IRGiouwRgf8&feature=related
前出の「Fresh Green Ads社」は、今後もいろいろエコフレンドリーな
話題を提供してくれそうな予感です。
☆──[ここがポイント]────────────────────┐
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│ 1.エコフレンドリーはPRの重要なキーワード │
│ 2.手段・媒体そのものをエコフレンドリーにする │
│ 3.「新しい」「ユニーク」はメディアを惹きつける │
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