7月4日のアメリカ独立記念日にちなんで特集された「愛国主義すぎるCM」たち | 【スゴい★PR】PRの本場アメリカ発 最新情報&事例

【スゴい★PR】PRの本場アメリカ発 最新情報&事例

今、戦略的にPRに取組む企業が売上を伸ばしている!
ということでPRの本場アメリカを主に海外メディアに取り上げられた最新PR事例を中心にブランディングやマーケティングの成功(時には失敗)事例をお届けしています。

■今号のスゴいPR事例■




去る7月4日(月)は、アメリカでは、1776年にアメリカ独立宣言が

公布されたことを祝う、「独立記念日(Independence Day/Fourth of July)」

の国民の祝日だった。




毎年、全米各地で、野外音楽イベントや、花火、バーベキューなどの様々な

催しが開催され、とりわけ、打ち上げ花火は、1777年以来の伝統的な

行事として定着している。






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ちなみに、日本でも「おもしろニュース」の枠などで毎年紹介されている、

「ホットドッグの早食いコンテスト(アメリカでホットドッグのファースト

フードチェーンを展開する「ネイサンズ」が主催)」の本戦が行われるのも、

この独立記念日だ。






さて、この独立記念日をはじめとした国民の祝日は、アメリカでは多くの

小売業がそうした祝日を絡めた数日間を「特売セール」や「キャンペーン開催」

期間として、様々なプロモーションや広告展開を行っている。




特に、毎年曜日に左右されず、日付固定の独立記念日は、7月4日を含む1週間

をすべて「限定セール」期間などとしている小売業も多い。




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また、ちょうどこの時期は、学校が夏休み期間でもあり、アメリカでは、

「夏の行楽シーズン」が本格化し、多くの国民が、アウトドアアクティビティ

(バーベキューや海水浴、キャンプ等)や小旅行などに出かけるため、その

準備や実行で、多くの消費活動が成される時期にもあたる。




ウォルマートや、Kマート、ターゲットなどの小売店にとどまらず、車などの

高額消費財もこの時期はこぞってセールを展開している。トヨタなども、独立

記念日を象徴する打ち上げ花火をあしらったTVCMをゴールデンタイムに多く

投下し、「セールは7月4日まで!!トヨタのお店へ」といった内容で消費者

の購買意欲を喚起している。




さて、日本でも、歳末セールや、GWセール、また各シーズンのバーゲン時期には、

各社が新しいCMや広告を投下している。これと同じように、アメリカでもこの

独立記念日時期には、多くの新CMやキャンペーン、プロモーションが展開されて

いる。その中には、先述のトヨタ社のように、花火をモチーフに、伝統的な手法

を取り入れているものもあれば、奇抜なアイディアや、NGラインギリギリの

新アプローチで、ある意味話題になっているものもある。






今回は、アメリカで特集されていた、「あまりにも愛国主義的なCM」たち

を紹介したい。日本では建国記念日を派手に祝うとか、それに合わせて

セールや特売が開催されるということはないが、これを機会に初めてみてもよい

かもしれないし、また他の商戦期の新戦略立案に少しでも役立てば幸いだ。






1)7-Eleven ''New American''




まずは、こちら、セブンイレブンの1986年に放映されたTVCM。




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主題となっているのは、アジアから移民としてアメリカに単身やってきた、

とあるアジア人女性。彼女は、セブンイレブンで働きながら、言語を学び、

習慣を学び、そして6年の歳月が経過し、ついに残してきた子供たちとも

再会するというもの。







同CMでは、アメリカ(セブンイレブン)の「オープンさ」や、「Dreams come

true」な土地柄をアピールしたかったのだが、同特集では、その反面、この

女性は、「6年間もの間子供たちを置き去りにしなくてはならなかった」という

ダウンサイドを批判している。






2)Pabst Blue Ribbon




こちらは、アメリカのウィスコンシン州ミルウォーキーで生まれたある

ビールブランドのCM。




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アメリカ国旗デザインのど派手なシャツを身に着けた男性が、当該商品を

片手に商品について語っている。







この男性、




「僕がこの商品で一番好きなのは「味」かな。」と語ったあと、「飲み口

はスムーズではないし、飲みやすくない。でもそこが良いんだ」と続く。




この時点で、すでに、「???」という内容であるのだが、そのあとに続く

文句が強烈だ。




「このビールののど越しは、まるで、ジョージ・ワシントンがイギリス人

やインディアンと戦うために喉を伝っていくような感じなんだ」




差別主義的と批判されてもおかしくない、強烈な内容だ。このCMに100%

起因するわけではないだろうが、同ビールの売り上げは、ピーク時の90%

減まで落ち込んでいるという。






3)Chevrolet ''Our Country''




続いては、シボレーの2006年秋に発売された新トラックのCMだ。




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「Our Country」と銘打たれたこのCMでは、西海岸から東海岸まで、アメリカ

各地の風景や、様々な職業につく人々など、国家を構成している自然・人

がフィーチャーされている。




そして、最後は、「Our Country,Our Truck」として締めくくられるので

あるが、実はこのCMを目を凝らしてみてみると、Rosa Parksや Martin Luther

King Jrといった歴史的な偉人が登場している。




同特集の選者は、「まさかこの2人は、自分たちがトラックを売ることに

なるとは想像だにしなかっただろう」と揶揄している。






4)Dan Gamel ''Patriotic''




最後に紹介するのは、こちらもアメリカの自動車メーカー、Dan Gamel社の

自社RV車のCMだ。




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このCM、ほとんど車や同社の社名は映像に出てこず、ひたすら、「愛国心」

を喚起する内容の構成になっている。







企業のブランドイメージ広告や、アイデンティティ、ポリシー、またCSR

活動への取り組みなどを主題とした広告では、むろん、商材やサービス

が前面に出ない展開も多くあるが、日本に置き換えるなら、「君が代」、

「日の丸」を題材に、ほぼそれだけで構成された30秒CM。愛国心が

強いアメリカならではのCMとも言える。






日本では、ちょうど東日本大震災の発生後、一時期、公共広告機構の

啓発CMが多く流れ、そのあまりの多さに視聴者が辟易としたことが取り

沙汰された。このように人々のモラルや道徳、愛国心に訴える広告は、

ともすると、「価値観の押しつけ」ととられることもあり、また単純に

「うっとうしい」と批判されることも多い、取扱い要注意な代物だ。








■今号のPRの切り口■




1)

記念日、祝日はプロモーションやキャンペーンを仕掛ける絶好の

タイミング。新商品やサービスがなくとも、記念日にあやかったPRの仕掛けを。




2)

消費者の道徳、モラルに訴えるアプローチは、ともすると一方的な押しつけ

になる可能性も。メッセージ性は強いが、取扱いには覚悟が必要。





■今号の目ウロコ度■


 


3ウロコ

  

  「You cannot get water out of stone.」


  


=石から水はしぼれない(無理をして不可能に挑むべからず)





■More News and Trends/Editor's Eye■




・BP社の原油流出事故以来初のTVCMがお目見え!テーマは、「fuels of the future」

http://www.brandrepublic.com/news/1078066/bp-launches-first-tv-ad-oil-disaster/




・夏の行楽シーズンを前に、日焼け止め対策グッズの一覧&批評が公開!

http://breakingnews.ewg.org/2011sunscreen/




・オーストラリア人の80%が屋外広告に好意的。世界の他大都市の屋外

コミュニケーション戦略に学べ!

http://www.marketingmag.com.au/articles/news/5457/outdoor-activities/








■編集後記■


 




 メルマガ読者の皆様、こんにちは。編集担当の秦泉寺です。




 今回は、アメリカの「独立記念日」に絡んだ話題をお届けしました。




 同祝日は、アメリカの家庭では、家族や近しい友人が集い、ホットドッグや

 バーベキュー、ハンバーガーなどの、「The America」な食事を楽しみ、

 そして、庭先で花火を楽しむなどして、皆で祝うのが伝統的なようです。




 日本でも、線香花火や多くの手持ち花火などを夏の夜に家族で楽しむのは

 伝統ですが、こちらアメリカで販売されている家庭用花火として人気なの

 は、圧倒的に、筒形の小型打ち上げ花火です。 




 やはり刺激を求める国民性なのでしょうか(笑)?名前も刺激的(?)な

 ものが多く、「Mad Dog」「Lightning Flash」「Tequila Sunrise」など

 日本の「情緒的」なネーミングとは、一線を画しているのがユニークです。




 これを書いている今日は、実はここアメリカでは7月3日なのですが、

 明日の夜が、どれだけ「騒々しい」ものになるのか楽しみです。






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