■今号のスゴいPR事例■
去る6月5日(日)は、「World Environment Day(WED)」すなわち、「世界
環境の日」だったことを、皆さんご存知でしょうか?
※World Environment Day Website
http://www.unep.org/wed/index.asp
1972年にスウェーデンのストックホルムで開催された「国連人間環境会議」
を記念し、毎年6月5日を、環境保全に対する関心を高め、啓発活動を図る
日として制定されたものです。
日本でも、平成5年の「環境基本法」の制定時に記念日として定められて
おり、同日を含む6月は、「環境月間」として、国や自治体などを中心に
様々なイベントや啓発活動が行われています。
世界的にも、毎年その「テーマ(スローガン)」が発表され、また同年の
取り組みを積極的に遂行する「ホスト国」も設定されています。過去3年の
テーマとホスト国は下記の通り。
2011年
テーマ:’Forests:Nature at your service'
ホスト国:インド
2010年
テーマ:'Many Species. One Planet. One Future'
ホスト国:ルワンダ
2009年
テーマ:'Your Planet Needs You - UNite to Combat Climate Change'
ホスト国:メキシコ
ちなみに日本も、去る1999年にホスト国を経験しています。
さて、そんな「世界環境の日」という、人々の「環境」に対する意識・関心
が高まる日(期間)に合わせて、企業の環境保護への取り組みや配慮を
上手く企業ブランディングに活用しているのが、アメリカのアンハイザー・
ブッシュ社(Anheuser-Busch Companies, Inc.)の「Budweiser(バドワイザー)
」です。
※Anheuser Bush Website
http://www.anheuser-busch.com/s/
同社は、世界第三位のビール生産量を誇り、アメリカ国内でのビール販売の
シェアはなんと「48.3%」と最大手となっている(同社ウェブサイトより)。
さて、そんなビール製造会社が、どのような背景や切り口から、今回の
「環境の日」をサポートしようとしたのでしょうか?
その経緯を同社のCSR部門トップは、
「ビールの製造過程において重要な、「水資源」を保護すること、大切にする
ことは、私たちの醸造所の内外においてとても重要なことなのです。」
と見解を示しています。
ちなみに、今年度の取り組みに先駆け、同社のアメリカ国内12の醸造所では、
過去3年間で、その水の使用量を、約34%削減した事、また同社の社員や家族
は、それぞれの地域の河川清掃活動等の地域活動に参加していることも、
合わせてプレス発表するなど、その取り組みPRに余念がありません。
では、具体的にどのように「水資源」の保護をブランドとして展開したので
しょうか?
同社では、
「GROW ONE.SAVE A MILLION」と銘打ったユーザー参加型のキャンペーンを
展開しています。
これは実は、
「一人ひとりの「ひげ」を伸ばして、多くの「水資源」を節約しよう!」
という意図で、世の成人男性に、ある期間の間、「ひげそり」の回数を
減らすまたはストップすることで、水を節約しようということを訴えて
いるのです。
ちなみに同社によると、成人男性1回のひげそりで、およそ5ガロン(18.9
リットル)の水を使用するのだそう。今回のキャンペーンによる達成目標
は、1ミリオンガロン。20万人の男性が、それぞれ1回のひげそりをスキップ
することで達成される数値になっています。
今回の取り組みは、主にFacebookの同社ページで展開。
21歳以上の男性もしくは、同主旨に同意するFacebook上の男性の友人を
招待できる女性なら誰でもアクセスできる同キャンペーンページには、
現在の参加人数とその申告日数から見積もられる「節約できた水の量」が表示
されています。
※Grow one.Save a million. Facebook Page
http://www.facebook.com/Budweiser?sk=app_159243144139685
ユーザーは、同ページ上で参加の意思を表明すると、次に自分が何日間の
ひげそりをスキップするかを選択。その結果が、現在の「節約総量」として
表示される仕組みだ。その後、もちろんFacebookお決まりの、「Wallに
ポストしてコメントする」、「友達にシェアする」という、バズ効果を
促進する流れになっています。
しかし実は同社としてのこの取り組みは、今年が初めてではなかったのです。
「人様を巻き込むのであればまずは自分たちから!」
ということで、実は昨年2010年に同社内でキャンペーンを展開。1200人以上の
バドワイザー醸造所の従業員が、6月5日に先駆けて1週間にわたり、ひげそりを
スキップ。その結果、およそ42000ガロンが節水できたと発表をしています。
ちなみに、男性の「ひげ」に注目した企業の取り組みは、CSR活動として
ではありませんが、以前にスゴいPRで他社の事例を紹介したことがあります
ので、こちらもご一読下さい。
http://ameblo.jp/sugoipr/entry-10160334641.html
■今号のPRの切り口■
1)記念日や世界的な啓蒙・啓発イベントに合わせた取り組みは、メディアに
取り上げられやすく、また取り組みに対して、好印象を得やすい。
2)企業のCSR活動にも、SNSを活用し消費者を巻き込むことで、より
その活動への注目度と理解が高まる。
■今号の目ウロコ度■
4ウロコ
「One touch of nature makes the whole world kin.」
=一片の人情が世の中を緊密にさせる
■More News and Trends/Editor's Eye■
・「ファンタ」の夏向け新商品。「Beach」味。キャンペーンテーマは、
「More Fanta,less serious」
http://www.promomarketing.info/fanta-brings-a-taste-of-summer-with-new-flavour/P004339/
・営業用自転車に、エコに最適。フルカスタマイズのブランド向け自転車
http://www.unmissable.com/blog/2011/05/fully-customised-branded-bikes/
・サイクリストが裸一貫で啓蒙活動?「London Naked Bike Ride」
http://www.worldnakedbikeride.org/uk/
■編集後記■
メルマガ読者の皆様、こんにちは。編集担当の秦泉寺です。
先日、パナソニック社と他8社(アクセンチュア、オリックス、日本設計、
住友信託銀行、東京ガス、パナホーム、三井不動産、三井物産)が合同で
展開する、「Fujisawa sst」が発表されました。
世界に先駆けて、太陽光発電システムと家庭用蓄電池を大規模に装備する
など、パナソニック社独自の「家まるごと」「施設まるごと」「街まるごと」
のソリューションや、新提案によるエネルギー利用の先進モデルの構築を
目指した同タウン、2013年度の街開きを目指し、ここでの成果を新事業
モデルとしてグローバルに展開する計画だそう。
同プロジェクトの基本合意自体は、昨年11月でしたが、3月の大地震から
福島原発のトラブル等を経て、世界的に「安心・安全・クリーンなエネルギー」
に対して、これまでにない注目が高まる中、今回の発表は海外でも注目
されているようです。
もうすぐ夏本番。例年以上に「省エネ」への注目と必要性が高まる中、
今後各社・ブランドがどのような展開を行うのか、益々注目です。
※マーケティングPR ~PR/広報のお役立ちコンテンツ~
http://www.interbreed.co.jp/prtop/
■インターブリードからのお知らせ■
○/ 「社長さ~ん、PRですよ~」
<□
/> 「良い商品なのに思うように売れない。どうしたら売れるのか?」
「会社のブランド力を上げるためには、どうしたら良いの?」
「せっかくの新商品、雑誌やTVでもっと紹介してもらいたい!!」
★「マーケティングキャンペーン」「ブランディング」をサポート
http://www.interbreed.co.jp/prtop
★情報番組、報道番組そしてバラエティ番組まで、業界ルールを
熟知した確実なリーチで効果的なテレビ露出をお手伝いします!
【TVパブリシティPRサービス】
http://www.interbreed.co.jp/prtop/tvpublicty/
★登録メディア1,500媒体以上から最適な配信先を選定!
リーズナブルなパッケージ料金でFAX配信!
【プレスリリース FAX配信サービス】
http://www.interbreed.co.jp/prtop/pressrelease/
★プレスリリースの効果を上げて、メディアで紹介されたい!
【スゴい★プレスリリース添削塾】プロの視点で添削&指導!
http://www.interbreed.co.jp/prtop/sugoi/
★マーケティング領域の人材をご紹介いたします。
企業と人の出会い(人材の発掘・確保)をプロデュースしています!
http://www.interbreed.co.jp/jinzai/index.html
★【スゴい★PR】最新更新情報は、twitterでフォロー♪