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■社長自ら社員の仕事を体験することで相互理解(1/2)
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こんにちは。林竜三です。
皆さんは、昨年からスタートして今米国で人気になっている
『Undercover Boss(アンダーカバー・ボス)』というTV番組をご存知でしょ
うか?
▽http://www.cbs.com/primetime/undercover_boss/

この番組は、大企業のトップが、変装などをして自分の地位を隠し、自社の現
場にもぐりこみ、末端社員やそこで起こっている現実に直面し、その経験を通
して改善策を考えるというドキュメンタリー番組です。
「エンプロイーリレーションズ」は、社員の人心を掌握できた強い企業である
ためには、欠かせない重要な活動ですが、それには社員と組織体の相互理解と
双方向コミュニケーションの構築が肝となります。
しかし、実際には社員が「何を考え思っているのか?」、「具体的な業務内容
はどのようなものなのか?」を経営層がリアルに感じ取ることは案外難しく、
社員を上手にモチベートすることが困難な場面も多々あるでしょう。
「事件は現場で起こっている」ではありませんが、確かにトップ自らが実際の
「現場(職場)」に一社員として潜り込んで、社員たちがどのような環境で働
き、何を感じているのか理解を試みることは、相互理解の大きなきっかけとな
りそうです。
そして、Norwegian Cruise Linesの CEO Kevin Sheehan(ケビン・シーナン)
氏もこの番組に出演を決意し、一社員として現場に乗り込みました。
▽http://www2.ncl.com/(Norwegian Cruise LinesのHP)

同社は1966年にカリビアンクルーズ船を就航して以来、業界をリードする企業
として、現在は11の豪華客船を保有しており、ハワイ、バハマ、カリブ海、フ
ロリダ、地中海などを巡る船旅を提供しています。
では、シーナン氏が『アンダーカバー・ボス』への出演を決意した経緯とはど
のようなきっかけだったのでしょうか?
■事業成功のカギは「社員」にあり(2/2)
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そのきっかけは本社と船で働く15000人との関係性が希薄になっていることを
懸念したからだと同氏は述べています。
例えば、本部側が新しいダイニングのメニューや食材を決めて、導入しようと
しても、それは実際のクルーズ船側のダイナーの現場では受け入れがたいもの
であるといった事態が発生していたり等々。
番組内でシーナン氏は、乗り込んだクルーズ船で、レストランのウェイター、
デッキの雑巾がけ、ショーイベントでのダンサー役などにトライ。しかしなが
らオーダー一つもまともに取れなかったり、と散々な結末に…(苦笑)。
それでも、今回の取り組みを通して、同社のサービスの要であるクルーズ船で
通常従業員たちがどのように動き、お客様にサービスを提供しているのかを見
て感じることができたことは貴重だったと語っています。
本取り組みを通して、シーナン氏は事業の成功のカギとなるのは乗り組み員で
あり、彼らの現場での生活をできる限りシンプルで簡単なものにすることが肝
要として、いくつかの社内プロセスの簡略化に着手しました。
ちなみにシーナン氏は、今回のTV番組で自社のクルーズ船の社員たちにばれな
いように潜入するために、髪を黒く染め、ひげを伸ばし、帽子をかぶるという
変装を施して臨んでいました。(下の映像で見れます)
▽http://www.youtube.com/watch?v=GHqt-j_olTg(今回の番組の予告篇)
この番組、企業のイメージアップにもきっちり貢献していて、放送後には株価
があがったりすることもあるようです。過去にはセブンイレブンやフーターズ
等、日本でも知られている企業のトップも登場しています。
こういったコンセプトのドキュメンタリー番組、日本でもイケそうな気もしま
すが、どこかのテレビ局でやりませんかね??
☆──[ここがポイント]────────────────────┐
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│ 1.PRの視点でエンプロイーリレーションズに取組む。
│ 2.トップ(社長)を現場に担ぎ出す。
│ 3.舞台裏のドラマを見せる。
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