【企業それぞれの切り口がユニーク!米企業3社の話題のCSR活動とは?】 | 【スゴい★PR】PRの本場アメリカ発 最新情報&事例

【スゴい★PR】PRの本場アメリカ発 最新情報&事例

今、戦略的にPRに取組む企業が売上を伸ばしている!
ということでPRの本場アメリカを主に海外メディアに取り上げられた最新PR事例を中心にブランディングやマーケティングの成功(時には失敗)事例をお届けしています。



【今週の真似したいPRの切り口 FROM US】



 CSR(corporate social responsibility)、日本語では「企業の社会的
 責任」と訳されるこの言葉、もう日本でも当たり前の企業が取り組むべき
 活動として捉えられるようになって久しい。


 社会が豊かになるに従い、経済的成長以外のさまざまな価値観がうまれ、
 企業評価の基準の一つの指標として、法律や制度で決められた範囲を
 超えて、またその業績や提供する商品やサービスの品質意外にも、
 “よりよい行動”をすることを望ましいとする傾向が生まれている。


 実際の活動内容はさまざまであるが、典型的なCSR活動としては
 「地球環境への配慮」「適切な企業統治と情報開示」「誠実な消費者対応」
 「環境や個人情報保護」「ボランティア活動支援などの社会貢献」
 「地域社会参加などの地域貢献」「安全や健康に配慮した職場環境と
 従業員支援」などがあると言われている。


 今回はこうしたCSR活動に対して、企業部ブランディングの一環としても、
 積極的に取り組むアメリカから、いくつかの事例を紹介したい。




 まずは、「巨大なシナモン・ロール」が看板商品である、アメリカの
 焼き菓子チェーン店、「Cinnabon(シナボン)」の取り組みだ。



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 ※Cinnabon Website
 http://www.cinnabon.com/



 シナボンは、1985年にシアトルに最初の店舗をオープン。現在では、
 鉄道駅、ミリタリーベース、大学キャンパスやショッピングモール
 など、全米各地にフランチャイズ展開を行っている。


 同社では、これからくるホリデーシーズンに合わせて、「Gratitude,Hugs
  to Troops=兵士たちへの感謝と抱擁」というキャンペーンを展開
 している。ちなみに、ホリデーシーズンとは、アメリカで毎年11月の
 第四木曜日のサンクスギビングデー(感謝祭)から、クリスマスを中心
 として、新年までの1か月あまりの期間のことである。


 この時期には、家族や友人が一所に集い、テーブルを囲み語り合ったり、
 贈り物をしあったり、アメリカの人々にとっては、一年でもとりわけ
 重要かつ意義あるシーズンなのだ。そして、また企業にとっては、日本の
 クリスマス・年末年始商戦同様に、一大商戦期なのである。



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 さて、そんな今年のホリデーシーズンを、家族や大切な友人、恋人たちと
 離れて過ごさざるを得ない約15000人の兵士が、アフガニスタンに駐留
 する見込みだそうだ。そんな勇敢な兵士たちに対して、同社では、
 「感謝とハグ(抱擁)を送ろう!」というキャンペーンの展開を決めた
 のである。


 10月1日から31日までのキャンペーン期間中、シナボンの参加店舗で、
 カスタマーは1ドルの寄付に参加することができる。カスタマーは
 1ドル寄付を行うと、次回来店時には1ドルの「Cinnabuck
 (ディスカウント)」が受けられる仕組みになっており、同時に
 再来店を促す仕掛けが取り入れられている。


 そして、キャンペーン期間が終わると、シナボン社はアフガニスタンに
 「care packages」すなわち、同社の関連する商品の詰め合わせパッケージ
 を届けるチームを編成し、派遣する予定になっている。


 【Care Packages】
 ・Kellogg's Cinnabon snack bars
 ・ Cinnabon Cream of Wheat from B&G Foods
 ・Cinnabon kettle roasted nuts from Mellace Family Brand
 ・Cinnabon candy canes from Spangler Candy



 同社では今回の取り組みに対して、下記のコメントを発信している。


 「ホリデーシーズンに家族と遠く離れていることは、決して簡単なこと
 ではありません。私たちは、祖国のために尽くす勇敢な兵士たちに、
 祖国のそして我が家の甘い記憶を送りたいと考えているのです。」



 さて、次に紹介するのは、アメリカのベーカリーカフェチェーンである、
 「Panera Bread(パネラブレッド)」の取り組みだ。
 (ちなみに、アメリカセントルイス都市圏では、パネラブレッドという
 店名で展開されており、その他の10州では、「Paradise Bakery & Café」
 として70店舗展開されている。)



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 ※Panera Bread Website
 http://www.panerabread.com/



 パネラブレッドでは、2001年にそのフランチャイズ店のある一店舗で、
 乳がんを克服した一人の女性のアイディアをもとに、初めて、
 「The Panera Pink Ribbon Bagel」が販売された。このベーグルはその
 名前の通り、日本でも浸透してきた、乳がんの根絶や乳がんと闘う女性たち
 のサポートを目的として展開されている「ピンク・リボン運動」のシンボル
 を形どったベーグルで、桜のチップ、乾燥サクランボとクランベリー、
バニラ、蜂蜜と赤砂糖を用いて作られている。



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 ちなみにピンクリボン(Pink ribbon)とは、乳がんの正しい知識を広め、
 乳がん検診の早期受診を推進すること、などを目的としてに行われる
 世界規模の啓発キャンペーン、もしくはそのシンボルであり、1年でも
 今月10月がその活動の中心となっている。日本でも東京タワーなどの
 シンボルとなる建造物をピンク色にライトアップしたり、様々な企業の
 サポート活動などで、2000年代から急速に知られ、また広まってきた。


 今回、その10周年を記念して、カリフォルニア州でフランチャイズ展開
 する50の店舗が参加して、同商品の売り上げの一部を、ピンク・リボン
 運動を主導的に展開している団体である、「Susan G. Komen for the Cure」
 等に寄付する活動をスタートさせたのだ。


 このピンクリボンベーグルの販売価格は、地域や店舗によって異なるが、
 一個がおよそ1ドル29セント。そのうちの5~25セントが、団体に寄付
 されることになっている。


 ちなみに同社は、これまでにも様々なCSR活動を行ってきていること
 で知られており、地域の飢餓救済団体に、寄付金やパンを寄贈する
 などの継続的な活動を1992年から続けている。



 

 最後は、アメリカでホットサンドウィッチのファーストフード店を
 展開する、「Firehouse subs(ファイヤーハウス・サブ)」の
 取り組みだ。



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 ※Firehouse subs Website
 http://www.firehousesubs.com/




 アメリカでは10月は、「Fire Safety Month」である。日本でも春と
 夏の2回「火災予防運動」と呼ばれる啓発活動が展開されているが、
 それと同様のものだ。


 同社の屋号でもある、「Firehouse」は、日本語に訳すなら「消防署」。
 そこで、同社では、地域の勇敢な消防士をサポートし、また彼らに
 よりよい設備や機材を提供すること、そして、また地域住民への
 各種啓蒙活動をサポートすることを目的とした寄付を行うことを
 決めたのである。



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 今回の取り組みに対し、同社では下記のコメントを発表している。


 「Fire Safety Monthは、我々の命を救うために、最初に活動を行って
 くれる勇敢な男女に対しての感謝を表し、また火災予防に対する我々の
 意識を高めるために重要な月間なのです。我々のレストランで上がる
 寄付金を通して、少しでも多くの人命救助のための設備や装備を、
 アメリカ全土の消防署や警察署に寄贈できることを望みます。」 

 

 切り口は3社3様のCSR活動であるが、カスタマーを巻き込みながら、
 それぞれの企業が社会貢献活動を行い、またブランド認知とブランド
 イメージアップを図っている好例と言える。

 
 

【今週の目ウロコ度】

 


4ウロコ
  
  「No road is long with good company. 」

 

 =旅は道連れ、世は情け
  

 

【編集後記】

 

メルマガ読者の皆様、こんにちは。編集担当の秦泉寺です。

 

10月も半ばが近づいておりますが、まだまだ気温は乱高下。体調も
 崩しやすい時期ですが、皆さまいかがお過ごしですか?
 秋の行楽シーズンが始まり、日本全国でも様々なイベントが開かれて
 いますね。

 

私の友人のあるツワモノは、5週間連続で、東京は代々木公園で開かれて
 いた、インドフェスティバル、北海道フェスティバル等のご当地の文化や
 食を紹介するお祭りに足を運んだそうです。

 

数万人が訪れるとも言われている、これらのご当地フェスティバル。
 数多く出店されているブースの中で、いかに当日のみの一回利用に
 とどまらず、オンラインなどを通じてその後につなげるのか?
 私が次回足を運べた折には、そんな点に注目して楽しんでみたいと思います。
 


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