企業の「エコ」に対する取り組みは、CSR活動の一環として、またブランド
イメージの向上にとって、重要なファクターとなって久しい。
今回、アメリカで大手スポーツ用品メーカーである「Puma」が、斬新な
取り組みをスタートさせて、話題になっている。
※Puma Website
http://www.puma.com/us/en/
実は、同社では、これまで10年以上にわたり環境・社会問題に取り組んで
きた。その中で、昨年には「PUMAVison(プーマビジョン)」を策定し、
次の世代により良い世界を実現するために、また、現在の世界よりも、
より「Safer(安全で)」「More Peceful(より平和な)」「More
Creative(より創造性あふれる)」ものとしていくために、同社のスタンス
をどうとるのか、また具体的に何を行っていくのかを重要課題として
取り組んできたのである。
※Puma Vision Website
http://vision.puma.com/us/en/
より良い世界を目指す「PUMAVision(プーマヴィジョン)」には「puma.safe」
「puma.peace」「puma.creative」という3つの柱にテーマが集約されており、
「より安全で、より環境にやさしいシステムを持つ会社を目指して、
創造性とアートを推進し平和へも貢献していきます。」と、同社のウェブ
サイトでは発信されている。
さて、今回の同社が発表したのは、
「Clever Little Bag(クレバーリトルバッグ)」
と、呼ばれる、エコフレンドリーな商品パッケージだ。
※Puma.Safe Release article(Clever Little Bag)
http://vision.puma.com/us/en/2010/04/puma-launches-new-sustainable-packaging-designed-by-yves-behar/
これは、先述のプーマビジョンの中の、「puma.safe」のテーマの中の
具体的な施策の一つで、実は分野テーマ全体としては、2015年までに
達成したい目標として、下記のような内容が同社で策定されている。
・ プーマのオフィス、ストア、倉庫、生産工場でのCO2排出量、
消費電力量、廃水量、廃棄物量を25%削減
・ ペーパーレスのオフィスを目指し、紙の使用量を75%削減。
紙の使用量に対しては植林プロジェクトなどによる相殺を行う
・ 効率的な商品輸送方法によりCO2 を25%削減
・ サプライヤー及び物流サービスのパートナー企業も、CO2
排出量に対しての相殺を長期的に実施
・ プーマ環境保護インデックス(S-Index)を導入し、環境に
やさしいプロダクトのベンチマークとするとともに、ユーザーに
対して環境にやさしいプーマプロダクトについて訴求する
・ 2015年までに世界展開するプロダクトの50%をS-Indexに
基づく生産に切り替え、環境にやさしいオーガニックコットン、
アフリカ産コットン、再生ポリエステルといった素材を用い、
製品生産もより環境にやさしい方法で行う
今回、これら上記の目標を達成し、より環境にやさしいスポーツ
ライフスタイルブランドとしての地位を確立するための具体的
施策として、「クレバーリトルバッグ」の導入が始まったのだ。
この画期的なバッグのコンセプトは、90秒のオンラインビデオに
集約されている。
※The New PUMA Fuseproject Packaging
http://www.youtube.com/watch?v=vwRulz8hPKI
さて、では具体的にどのように「賢いバッグ」なのだろうか?
今回の斬新な簡易パッケージの開発にあたり、同社は著名な工業デザイナー
である、Yves Béhar(イヴ・べアール)氏。アメリカはサンフランシスコの
デザイン事務所「fuseproject」の創立者で、クーパー・ヒューイット・
スミソニアン国立デザイン・ミュージアムによる工業デザインのナショナル
・デザイン・アワードなどの著名な賞を数多く受賞。世界の子供に向けて、
$100のラップトップを生産、販売する「OLPCプロジェクト」の
デザインを手掛けたことでも注目のデザイナーである。
※fuseproject Website
http://www.fuseproject.com/
今回の最終形にたどり着くまでには、なんと21ヵ月を要し、同社は2000を
超えるアイディアの中から、40以上のプロトタイプを制作した。
その多大な努力の結果が、今回の「Clever Little Bag」なのだ。

そして、それが「いかにエコフレンドリー」かというと、従来のボール紙
でできたシューズボックスを、リユースできるシューズバッグに変容させ
ることで、依然としてボックス(箱)の形は残しながらも、これまでの
標準的な包装より65パーセント(8500トン)、使用するボール紙を削減する
ことに成功した。
また、これらパッケージの製造にかかる、電気使用量が2000万メガジュール
削減され、同様に100万リットルの水を節約できることになった。さらには、
パッケージの軽量化により、輸送時にかかるディーゼル燃料の使用量までも
50万リットル(年間使用量の60%以上)削減することに成功した。
同社では、シューズボックスに合わせて、新しいアパレルコレクションの
簡易パッケージも導入した。こちらは、素材を従来のポリエステルから
持続可能な素材へと変更。その結果、年間で720トンのポリエステル
バッグを節減できることになり、約29億個のプラスチックバッグの節約
に匹敵する。さらに、包装の際のTシャツの畳み方を工夫することで、
パッケージサイズ自体をコンパクトにし、輸送コストを抑えることも
可能にしたのである。

今回の同社の取り組みに対しては、数多くの「sneakerologist(スニーカー
専門家・評論家・愛好家)」からも、賞賛の声が上がっている。
プリンストンリテールアナリシストであり、sneakerlogistのMatt Powell
(マット・パウエル氏)は、下記のようにコメントしている。
「今回の取り組みは、とても「ヒップ(Hip)」であり、それと同時に
「グリーン」だ。」
エコ(グリーン)であり、なおかつ「かっこいい!」、そこが今回の
簡易パッケージにユーザーや専門家の好意的な意見が集まった理由の
ひとつなのである。
【今週の目ウロコ度】
4ウロコ
「 When the face is fair, the heart must be gentle.」科目
=見目麗しきは心も優しい
【編集後記】
メルマガ読者の皆様、こんにちは。担当の秦泉寺です。
今回は、久しぶりに「エコ/グリーン」に関する、企業の取り組みに
ついてご報告させていただきました。
日本でも、一部話題になっていたニュースですので、すでにお聞き
およびの方もいらっしゃったのではないでしょうか?
大事なシューズを、靴箱に入れてこれまで保管していらっしゃった
皆様には、ちょっと驚きのニュースかもしれませんね。
日本でも、2011年から展開されるとのこと。昔のPumaのシューズ
Boxが、いずれプレミアになったりすることも???
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