【今週の真似したいPRの切り口 FROM US】
「自転車」、皆さんは日頃利用されていますか?
通勤に利用される方、趣味の一環として使われている方、様々いらっしゃる
のではないだろうか?
子供や学生にとっては、通学や日常のお出かけの際の唯一の移動手段で
あり、また最近では、「健康志向」「エコ志向」を受けて、「サイクリング」
人気と注目度が高まり、自治体をあげて「サイクリスト」を歓迎する街も
出てきている。
サイクリングの歴史は、現在で約140年あまり。現在のように、レジャーと
して楽しまれ、自転車愛好家が誕生してきたのは、1870年代後半にイギリスで
世界最初のサイクリング同好者の組織が誕生し、その後日本でも、1886年に
結成された帝国大学の教員による「自転車会」を端著として自転車クラブが
設立されるようになった頃からだ。
その後、何回かの「サイクリングブーム」などを経て、「自転車」は日常
の移動手段として、老若男女に定着し、また「スポーツ車」などを中心に
より趣味の世界へとも広がりを見せていった。
とは言え、日本では「自転車屋さん」「自転車ブランド」が、新しい顧客
獲得や、ブランディングのために、大きなキャンペーンやプロモーションを
仕掛けていることは、あまり目にしない。
今回紹介するアメリカの老舗自転車ブランドでも、こうした仕掛けを展開
するのは、2004年の春に、「Sting-Ray chopper-style」の新しい自転車
を発売した時に、製品にフォーカスして、ユーザーにアピールを
行って以来のこととなるという。
さて、その自転車ブランドとは、「Schiwiin(シュウイン)社」だ。
※Shwinn(シュウイン) Website (Japanese)
http://www.schwinn-jpn.com/
※Shwinn Website(English)
http://www.schwinnbike.com/
1895年10月22日、アメリカシカゴにおいて「Arnold,Schwinn & Company」
として、イグナズ・シュウイン氏とアドルフ・アーノルド氏によって共同設立
された同社。
20世紀中には、アメリカ国内でのほぼ独占的な市場を得るまでになっていた、
老舗中の老舗だ。様々なモデルの自転車が発表され始めたのは、1960年代に
「バーシティ」8スピードバイクと「コンチネンタル」10スピードバイクが
投入された頃から。ちなみに同社の「バーシティ」は、「ツーリング
バイク」というカテゴリーをアメリカに広めたモデルだと言われている。
さらに同社を代表するトピックスとしては、、1935年、シュウイン社は
自転車盗難に対する「最終的な解決策」として、自転車錠「サイクルロック」
を導入したことが挙げられる。
最近では、2007年に自転車の原点に戻ったシングルスピードロードバイク
「マディソン」を発表。「シンプルに生きよう」というスローガンのもと、
世界的なヒットモデルとなった。
さて、そんな同社が今回久しぶりに大々的なブランドPRに取り組んで
話題になっている。
「Go for a ride」(自転車で出かけよう)と、TVCMや印刷物広告を
中心に人々に呼びかけている今回のキャンペーン。
そのテーマとなっているのは、
「忙しく、ストレスの多い日常生活から解放されるために、自転車に乗って
出かけよう!」
というものだ。
現在放映されているCMの中では、上記のテーマが下記のようなクリエイティブ
で表現されている。
30秒CMでまず現れるのは、近所を爽快に自転車で通過しながら、彼女の
シュウイン社の自転車を軽くたたいている女性。そして、彼女の乗った
自転車は街を進み、タイヤの遊具で遊ぶ子どもたちや、PSPで遊びに
興じている男の子たちのそばを駆け抜けるシーンへと続く。
さらに、街を歩くビジネスマンの男性を自転車で彼女が追い越すと、彼が
手に持っていた携帯電話が消え、突然、それは可愛い犬を持つ手に変わって
いて、驚きながらも優しく微笑むビジネスマンが映し出される。
その背景で流れる音楽の歌詞には、
「私は、答えをあなたの微笑から発見したと思います」
というフレーズが流れ、「自転車(サイクリング)」をすることが、仕事や
日々の家事など忙しい時間とストレスから解放されて、「安らげ」
「楽しめる」時間と経験を提供してくれるものであり、そこに価値があるの
だというメッセージが発信されている。
※Youtube Let’s Go For a Ride
http://www.youtube.com/watch?v=RM1hQHAzG20
また、間もなく、「健康維持」をテーマにした様々な情報発信やユニークな
コンテンツを軸としたi-phoneアプリも、同社から提供されることに
なっている。
さて、今回の久しぶりのシュウイン社のブランドPR。CMで起用されている
モデルの女性からも察しがつく通り、その告知ターゲットを、25歳~54歳の
女性に設定して展開している。その理由として同社からは、
「我々が、今回のこの年代の女性に対して、メッセージを発信することと
したのは、家の外でどのような活動が展開されるかについて、より大きな
影響を及ぼし、決定権を持つのが女性だからなのです。」
と、コメントされている。
シュウイン社の自転車は、決して安いものではない。しかし、「自転車で
出かけることの価値」を、家庭での購買行動の決定者となる、お財布を
にぎる彼女らに対して訴え、そのブランド価値を認識させることで、
消費につなげよう、ブランドを差別化しようとしているのである。
この同社の戦略で、お目当ての高級自転車を手に入れることができた、
「お父さん」の幸せな顔が目に浮かぶようだ。
【今週の目ウロコ度】
3ウロコ
「He that would the daughter win, must with the mother
first begin.」科目
=娘を獲得しようとするものは、まず母親から始めよ
(「将を射んと欲すればまず馬を射よ」)
【編集後記】
メルマガ読者の皆様、こんにちは。担当の秦泉寺です。
皆さんは自転車、お好きですか?
私にとっては日常の、必要不可欠な移動手段ですが、近年のいわゆる
「サイクリスト」ではありません。とはいえ、お金をかける人はかなりの
額を投資されていますし、最近は街中でもサイクリストのグループを
多く見かけるようになりました。
ちなみに、東京港区の外苑前には、今年の3月にユニークなサイクリスト
向け拠点施設がオープンしています。「ファンライドステーション プラス
ランステ」という名のこの施設。著名な自転車雑誌「月刊ファンライド」の
刊行などを手がけるアールビーズ(渋谷区神宮前2)が経営されているそうだ。
施設内では自転車や各種用品の販売のほか、駐輪スペースや会員向けの
ロッカー、また会員・ビジターが利用できるシャワー施設などもあり、
まさに「サイクリングターミナル」として最先端の施設になっています。
機会があれば、一度覗いてみてはいかがですか?
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