【今週の真似したいPRの切り口 FROM US】
ファーストフード店や飲食店などが、お客様を集客するために、クーポン券
を配布したり、また無料券を配るキャンペーンが多く展開されている。
日本でも、マクドナルド社がプレミアムローストコーヒーの無料配布を
期間(時間)限定で行ったり、またハンバーガーの無料配布を実施したり、
はたまたオリジナルゲームコンテンツの店頭配布を行うなどして、大きな
話題と成果を挙げたことは記憶に新しい。
さて、そんな「無料配布」企画でユニークな試みを行ったアメリカのある
カフェを今回は紹介したい。
そのカフェとは、「Corner Bakery Cafe」。
※Corner Bakery Cafe Website
http://www.cornerbakerycafe.com/
日本では、あまりなじみのない名前かもしれないが、1991年にシカゴの
ダウンタウンに小さな街角のベーカリーとしてオープンした同店は、現在
では、フォートワース、デンバー、エルパソ、ヒューストン、ジャクソン、
ミシシッピー、ロサンゼルス/オレンジカウンティ、フィラデルフィア、
フェニックス、ソルトレークシティ、サンディエゴ、ワシントンD.Cへ
その店舗展開を拡大している。
カフェで売りのメニューはパニーニで、その他に各種サンドイッチ、
サラダやホームメイドスタイルのサラダ、スイーツ類などを提供している。
さて、現在このカフェチェーンでは、「無料コーヒーサービス」キャンペーン
を全米115の店舗で展開している。
しかし、ただ単に、「誰でも無料でコーヒーが飲めます!来店してね」という
企画ではなく、そこには確固たる店舗側の意図が示されたキャンペーンと
なっており、人々の支持を集めている。
というのも、今回同カフェが「無料コーヒーの提供」を通して実現したい
こととして挙げているのが、
「Face to Faceコミュニケーションの復活」
なのである。
キャンペーンのリリースに際し、同社では最近のある調査結果を事例として
取り上げながら、今回のキャンペーンの持つ意義を明らかにしている。それ
によれば、人間の脳は、ボディーランゲージや、相手の表情や口調を通して、
実は会話の大部分の情報を受けとるという事実があり、やはり生(リアル)の
コミュニケーションが重要だというのだ。
近年では、携帯電話(iphoneやblackberry)やインターネットを通して、
デジタルに友人・知人、また家族とつながることは容易になっており、
また若年層を中心にその傾向が強いが、こと人と人のコミュニケーション
の場面においては、顔を向かい合わせて話をする機会を持つことの重要性
を、同カフェでは今回重要視したのである。
とは言え、デジタルコミュニケーションを全否定しているわけではない。
友人同士とのコミュニケーションのきっかけ、リアルな対面の機会を
創出するツールとしては、やはり必要不可欠だと考えており、具体的に
下記のようなキャンペーンを展開している。
まず、SNSのFacebook上に同カフェのオフィシャルページを設け、そこで
今回の「友人を誘って来店すると、2人に無料コーヒーをサービス!」
するという企画を案内している。
利用者は、Facebook上で、同ページから友人を「お茶」に招待すること
ができ、また加えて、その具体的な日時と場所も指定した、プライベート
インビテーションを送ることができるシステムになっている。
(※利用には、Facebookのユーザー登録が必要)
その後、実際に友人と会う場面が決まったら、当該ページをプリント
アウトしてカフェに持参すると、友達と2人分のコーヒーが無料で提供される
仕組みになっている。
また、各カフェ店舗のマネージャーも積極的に地域コミュニティに対して
「Face to Faceコミュニケーションの復活」を働きかけることがキャンペーン
の一環として組み込まれている。
具体的には、地域コミュニティにあるリトルリーグやサッカーチーム、
学校のPTAの集まり、各種地域イベント(お祭り)などにマネージャーが
出向き、そこで各団体に、2個ずつのカフェオリジナルマグカップを提供
しているのだ。
提供されたマグカップを、それぞれ上記コミュニティで活動する住民が
友人を誘ってカフェに来店すると、マグカップを持参した本人と、一緒に
来店した友人の2人分のコーヒーが無料提供される仕組みになっている。
そして、このマグカップを、誘われて来店した友人の方が、また次の
誰かとの「お茶」の場として機会を設定し、カフェに来店する。こうして、
「Face to Faceコミュニケーションの輪」を広げ、またカフェへの来店を
促進させる好サイクルを構築しているのだ。
同カフェでは今回の取り組みを、「Connect at the Corner」(街角で
つながろう)と呼び、下記のようにその意義についてコメントしている。
「今回のキャンペーンは、地域に住む人々が、その家族や友人とリアルに
つながる機会、温かいコミュニケーションを生む場を提供しています。
そしてそのことはまた、我々のカフェやスタッフたちが、地域の人々と
より密接に、多くかかわることができるようになる意義を持っているのです。」
【今週の目ウロコ度】
4ウロコ
「Discontent is the first step in progress.」科目
=不満は進歩の第一歩
【編集後記】
メルマガ読者の皆様、こんにちは。担当の秦泉寺です。
皆さん、今回の内容に「はっ」とさせられた方もいらっしゃるのでは
ないでしょうか?
メールやSNSサイトなどで、昔の学友や知人も含め、ある意味広く、浅く
人々とつながり、そしてコミュニケーションをとる手段というのは、近年
とても充実しており、またその気軽さにも一理あると思います。
でも、やっぱり顔と顔を突き合せないとわからないこと、得られない情報
って多いですよね。そんなリアルなコミュニケーションの機会をこうした
無料コーヒーサービスとともに提供し、またそれによってカフェに存在
価値をもたらす今回の仕掛け。社会的にも意義のある取り組みなのでは
ないでしょうか?
皆様、今週末はお気に入りのカフェで、友人と世間話などいかがですか?
新たな発見がそこには待っているかもしれませんよね!
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