小さな町のシングルマザーにフォーカスしたコンテスト実施で自社商品をPR】PRの本場米国発【スゴい | 【スゴい★PR】PRの本場アメリカ発 最新情報&事例

【スゴい★PR】PRの本場アメリカ発 最新情報&事例

今、戦略的にPRに取組む企業が売上を伸ばしている!
ということでPRの本場アメリカを主に海外メディアに取り上げられた最新PR事例を中心にブランディングやマーケティングの成功(時には失敗)事例をお届けしています。

【今週の真似したいPRの切り口 FROM US】


世界第二位の食品会社、KRAFT FOODS Inc.が、去る1月25日から、来月2月28日
までの約1ヵ月間にわたるユニークなコンテストをスタートさせて、早くも
話題になっている。


※KRAFT FOODS Inc. Website
http://www.kraftfoodscompany.com



クラフト社といえば、代表的な商品に、クラフトチーズ、オレオクッキー、
フィラデルフィアクリームチーズ、トブロンチョコレートなどがある。


そんな中でもわかりやすいアイコン商品と言えば、「オレオクッキー」と
「フィラデルフィアクリームチーズ」であり、同社では昨年1年間の間、
この2商品に対しての、プロモーションや広告展開に、実は注力していた。



しかし、昨年末の時点でプロセススライスチーズ市場全体の売上が、約9%も
下落していることが判明し、そんな中でもとりわけ同社のプロセススライス
チーズ商品、「KRAFT Singles」の売り上げは、17.5%という大きな下げ幅を
記録したこともあり、同社では今年最初の大きなマーケティング・
プロモーションキャンペーンの施策を、この「KRAFT Singles」にフォーカス
して展開することにしたのだ。



【スゴい★PR】PRの本場アメリカ発 最新情報&事例


※KRAFT Singles Website
http://www.kraftrecipes.com/products/kraftsingles.aspx




では、具体的にどのようなキャンペーンなのだろうか?


キャンペーンは、「Single Best Town」と名付けられ、アメリカ国民から、
「私の街自慢」を募ろうというものだ。


同社の商品名の「Single」をキーワードに、自分の住む街を、「たった一つの
最高の街」にするための、私の街の魅力を消費者に発見、そして共有して
もらう過程を通して、「KRAFT Singles」もまた、「たった一つの最高の
プロセススライスチーズ」だと、消費者に認識させようというのだ。



コンテストのプロセスは下記の通り。


コンテストに参加したい応募者は、ディズニーが所有する「FamilyFun.com」
というウェブサイト(ちなみに同名の雑誌も発行されている)へ、まず
「私の街自慢」のトピックスと写真を投稿する。


すると、参加者はFacebookで自分の友人と、自身のアイディアへをシェアし、
また支持および投票を呼びかけることもできるようになっている。


2月28日まで、アイディアの応募を受け付けた後、消費者による投票で
ファイナリスト10名が選ばれ、その後グランプリが決まるという
プロセスだ。


※Single Best Town Contest Website
http://family.go.com/best-town-contest/ #




今回のキャンペーンで、同社はディズニーの所有するABCチャンネルの昼番組
「SOAP NET」及び、情報発信メディア「FamilyFun」タッグを組んでいる。


ちなみに、「SOAP NET」は、エンターテイメント情報番組で、様々なTV
シリーズの最新情報提供や話題のアイドル、歌手などが出演している、お昼の
人気番組だ。


また、「FamilyFun」は、ウェブサイト及び同名の雑誌を展開して
いて、主に子供のいる家庭向けに、季節のお料理レシピや、工作などの遊びの
アイディア、また、季節イベントのエンジョイの方法や様々な情報を発信・
提供している。



※SOAP NET Website
http://sn.soapnet.go.com/


※FamilyFun Website
http://familyfun.go.com/




つまり、両メディアのメインターゲットは、「子供を持つ母親」であり、
それが実は、今回KRAFT社がコンテストのターゲットとした層と同じ
だったのである。


同社では、今回のコンテストのターゲットを、「アメリカの小さな町や郊外に
住んでいるおかあさん」に設定しており、その理由について、下記のような
コメントを発している。


「小さな町や郊外に住む母親たちは、より自分たちの街を誇りに思い、また
どんな風に、自分自身が家族を守り育てているかという点についても、強い
誇りと自信を持っているのです。そんな彼女たちに、「KRAFTSinglesこそが、
本物のアメリカのチーズであり、唯一無二なのだ」ということを、より
強く認識してもらいたいのです。」




さらに、クラフト社のシニアブランドマネージャーである Clayton Wai-Poi
氏は、今回のコンテストが消費者にもたらす意義について、下記のような
コメントを発している。


「全てのアメリカ国民は、自分たちのホームタウンについて、誇るべき
そして皆に知ってもらいたい何かを持っています。さらに、最も重要なこと
は、それぞれが、何が自分たちの町をそれほど特別なものにするのか、
という異なる見方があるということなのです。」




さて、今回のコンテスト。その気になる優勝商品は何なのだろうか?


KRAFT Singlesを1年分??


いえいえ!


今回の最優秀賞受賞者(家族)は、今回のコンテストの広告アイコンも
努めている、「Love And Theft」というカントリーミュージックバンドが
フロントを務めるパーティーに招待されるというのだ。またそれだけで
なく、そのパーティーには、先述の「SOAP NET」の出演者の中から、
受賞者の好きなアイドルやグループを呼ぶことができ、コミュニケーション
できることになっている。


※Love And Theft Website
http://www.loveandtheft.com/




ちなみに、今回の広告アイコンである「Love And Theft」というグループ。
先日ファーストアルバムを発表し、早くもシングルがチャートを賑わせて
いる、新進気鋭のカントリーミュージックグループ。



【スゴい★PR】PRの本場アメリカ発 最新情報&事例


写真を見ていただくと一目瞭然だが、なんとも若いおかあさん層を引き
付けそうな、キュートなルックスのトリオだ。また、ロックやヒップ
ホップバンドではなく、あえて「カントリー」を選んだところも、今回の
キャンペーンの主旨に合わせていて巧妙だ。



今週からスタートしたTVスポットでは、そんな彼らが「誰の故郷がベスト
か?」について、楽しげに話す場面がフィーチャーされている。そんな
彼らに、「あなたの街の自慢は何か教えてよ?」などと甘くささやかれる
のだから、アクションを起こさずにはいられないママが増え、話題になって
いるのも納得というものだ。




【今週の目ウロコ度】


 4ウロコ
  
  「There's no place like home」科目

  =わが家にまさるところなし
  

【編集後記】


 読者の皆様、こんにちは。メルマガ担当の秦泉寺です。


 このメルマガでも、消費者巻き込み型の様々なキャンペーンを紹介
してきましたが、本当にアイディアフルでユニークなものが多く
ありますよね。


 今回のクラフト社の「Singles」という商品名をキーとして、「たった
一つの街」コンテストを考え出したのも、脱帽です。こうして見ていると、
どんな業態や商品であっても、様々なキャンペーンが実施できそうだという
 ことに気付きますよね。


 つまりは「一見するとまったく関連性のなさそうなコンテストだが、実は
 こんな理由で趣旨や意義が通っているのです!」という形で。見方や
 フォーカスするポイントを変えれば、まだまだ新しいアイディアや手法が
 そこら中に転がっていそうですね!頭と脳を柔らかくせねば!!



※マーケティングPR ~PR/広報のお役立ちコンテンツ~
   http://www.interbreed.co.jp/prtop/  




【インターブリードからのお知らせ】


○/ 「社長さ~ん、PRですよ~」
<□
/> 「良い商品なのに思うように売れない。どうしたら売れるのか?」
「会社のブランド力を上げるためには、どうしたら良いの?」
    「せっかくの新商品、雑誌やTVでもっと紹介してもらいたい!!」
           

    ★「マーケティングキャンペーン」「ブランディング」をサポート
                 
         http://www.interbreed.co.jp/prtop  


    ★プレスリリースの効果を上げて、メディアで紹介されたい!
     【スゴい★プレスリリース添削塾】プロの視点で添削&指導!
         
         http://www.interbreed.co.jp/prtop/sugoi/  


    ★企業と人の出会い(人材の発掘・確保)をプロデュースしています!
     「経営プロフェッショナル人材」「コミュニケーション人材」

         http://www.interbreed.co.jp/jinzai/index.html