ジーンズを通して、地球環境を救え!アメリカで話題の、ユニークなリーバイスの商品タグとは? | 【スゴい★PR】PRの本場アメリカ発 最新情報&事例

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今、戦略的にPRに取組む企業が売上を伸ばしている!
ということでPRの本場アメリカを主に海外メディアに取り上げられた最新PR事例を中心にブランディングやマーケティングの成功(時には失敗)事例をお届けしています。

【今週の真似したいPRの切り口 FROM US】



Levi's(リーバイス)のジーンズといえば、皆さん、一度は手に取った
ことが、もしくは着用したことがあるのではないでしょうか?

また、今ではあまりはかなくなったけれども、クロゼットの奥には、
何本かリーバイスのジーンズが眠っているという方も多いのでは
ないでしょうか?



さて、アメリカではこの1月から、その「ジーンズを通した、「エコ」」な
キャンペーンがスタートし、話題になっている。


※Levi Straus & Co. Website
http://levistrauss.com .



「A care tag for our planet」=「私達の惑星(地球)のための商品タグ」


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と名づけられた今回のキャンペーンでは、同社の地球環境保全に対する
取り組み・姿勢を商品につけられるタグを媒介にして、消費者に対し
メッセージ発信されている。


具体的には、今回、新たに商品につけられたタグには、購入したジーンズが
不要になった時には、それを廃棄するのではなく、非営利団体である
「GoodWill」に寄付しよう!と、消費者に呼びかけるメッセージが記載
されているのだ。


※Levi's Care Tag for our Planet Website
http://www.us.levi.com/care/landing.aspx



さて、「GoodWill(Goodwill Industries International)」とは、
障害者やホームレスなど職を求める上で社会的に不利な立場に置かれて
いる人たちのために、職業訓練を提供したり、就業支援サービスなどを
行うことを目的としている非営利団体だ。1902年にアメリカ、
マサチューセッツ州ボストンで設立され、現在では全世界5大陸、17ヵ国
にその組織を展開している。ちなみに、現在の組織本部はアメリカ、
メリーランド州ロックビルにある。


※GoodWill Industries Website
http://www.goodwill.org/




ちなみにGoodWillによると、アメリカでは、毎年238億ポンド(約1079万トン)
の廃棄物が埋め立て処理されており、同組織では、毎年約15億ポンド(約68万
トン)以上の衣類や織物を、リサイクルにまわし、廃棄物を削減することに
成功しているという。


また、今回の取り組みは、こうして廃棄物の減量に効果的であるだけでなく、
その一連の過程を通して、毎年150万人以上の人々に、職業訓練の機会を
創出することになると、その社会的意義を提示している。



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リーバイス社は、今回のキャンペーンは、同社とGoodWillの両者の達成したい
目的のゴールが同じであることによって生み出された、ユニークな取り組み
だとコメントしている。


つまり、リーバイス社では、同社の製品の環境影響をいかにして削減するのか、
そしてその活動を社会にアピールしていくのかが課題であり、またGoodWillに
とっては、衣類のリサイクルの推進と、それによる職業訓練・雇用機会の創出が
目的だったのだ。


リーバイス社のCEO、John Anderson氏は、今回のキャンペーンに際し、下記の
ようなコメントを発している。


「我々は、世界中の何十億人の顧客に対し、商品を通したシンプルでかつ
実行可能なエコアクションを提示することで、私達の地球環境保全に対する
メッセージをより強く発信し、また活動を進めることに取り組んでいるの
です。」



ちなみに、今回のキャンペーンにあわせて、リーバイス社はもう一つの
「エコアクション」を消費者に提示している。


それは、「なるべくジーンズを洗う機会を減らしましょう!また、洗濯の
時には、冷水を用いましょう。」
というものだ。


実は、同社は、過去20年以上もの間、衣料関連業界の環境問題をリード
してきた存在であり、その一端は、ジーンズを作る際に利用される、
水質に対してのガイドラインを設けた、初の企業であることにも
現れている。そんな「水」に関する同社の研究成果から、気候変動を
少なくするために、消費者にできる効果的なアクションとして、上記の
メッセージを加えているのである。



地球環境に対する企業姿勢や社会貢献活動の取り組みを、いかに消費者
やステークホルダーに伝えていくのかは、企業理解を深め、そして社会の
中・長期的な支持を得るために不可欠だ。ニュースリリースや企業HP、
また会社案内などでそれをアピールすることはもちろん、今回のリーバイス
社のように、自社の看板商品をその媒体として利用する手法も面白い。



アメリカでまずこの1月にスタートした、今回の「エコタグ」キャンペーンは、
今年秋には、全世界に拡大展開の予定になっている。正解的な知名度と、
その多くの商品顧客を持つリーバイス社ゆえに、キャンペーンの成功如何に
よっては、その地球環境に対する影響も大きく、今後もしばらく、メディアや
消費者の注目と関心を集めそうだ。




【今週の目ウロコ度】



 3ウロコ
  
  「Many hands make light work.」科目

  =人手が多いと、仕事が楽になる
  

 


【編集後記】



 皆さんは、不要になった衣類を、どのように処理していますか?私自身、
リサイクルという方法があることはわかってはいましたが、具体的に
どこで、どのように、何を持っていくこと(リサイクルすること) が
 できるのかがわからず、結局「ごみ」として処理してばかりいました。

今回、リーバイス社のキャンペーンでは、その「行き先」が明示されて
いるがゆえに、消費者にとっては実際のアクションにきっちりつなげや
すいのではないかと感じました。

ちなみに、日本にはGoodWillの支部が存在しないのですが(アジアで
 韓国・台湾・タイに存在)、それゆえに今回のキャンペーンは展開
されないのでしょうか?もしそうだとすると、少し残念な気がします。


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