【今週の真似したいPRの切り口 FROM US】
今週は、先日アメリカで報告された、ある消費者動向調査の結果を報告
したい。
まず、一つ目は、アメリカの調査会社Mintelによってレポートされた
ものだ。
※Mintel Website
http://www.mintel.com/
この報告によれば、最近の商品のトレンドとして「美」を前面に
押し出したアイテムが、世界的に(とりわけアメリカで)増加
しているという。
調査報告によると、去る2005年から2008年にかけて、「美」を主張して
販売を開始した飲食物が、全世界中で306%増加となっているそうだ。
とりわけ、「アンチ・エイジング」「爪や髪・肌色改善」などを売り文句
としたアイテムは、2009年になってすでに299の製品が発表されていると
いわれており、その数は昨年の合計(288)をすでに凌いでいる。
ちなみにアメリカでは、過去3年の間に同様の商品が850%増で販売されて
おり、2005年には6つの新製品だったものが、昨年2008年には、その数57と
飛躍的に増加している。
より具体的には、昨年の機能性飲料に関するレポートでも、女性の21%、
男性の11%が「美」の改善をうたった飲料の摂取に興味関心があると
報告されている。また、より若い層でのその傾向が強く、18-24歳では26%、
25-34歳では23%が支持している。
日本でも、カロリーゼロアイテムや、機能性飲料、特定保健用食品など
が、最近増加・定着しているが、その傾向は諸外国でも同様なようだ。
さて、このMintelによる調査報告だが、この発表事態が、実は同社の
あるPRとして用いられたものである。というのも、この報告は昨月に
同社が後援していた、パーソナルケア&ビューティーアイテムのHBA
エキスポにおける新商品のショーケースをより効果的にアピールする
ためだったからだ。
※HBA Expo Website
http://www.hbaexpo.com/
ちなみに、同社は様々なマーケティング・消費者調査を世界規模で
行っており、その結果は、新製品や店舗・サービス開発のヒント、
プロモーション戦略の立案などに有効活用できそうなので、是非
参考にして欲しい。
続いて、もう一つのトレンド調査を紹介したい。
Information Resources社による調査結果によると、廉価なプライベート
ブランドが消費者の関心と支持を強く集めているという。
今年8月のプライベートブランド商品の売り上げは、昨年同月比で7.4%
増加しており、その理由としては、商品の品質の向上や、パッケージ
デザインの改善が指摘されている。
同調査を行った、Thom Blischok氏は下記のように解説している。
「プライベートブランドの成長は、これらの製品が価格の安さとと同様に、
高い品質に基づいた、非常に強い価値を消費者に提供しているためなのです。」
アメリカの大手小売スーパーでは、たとえばターゲットの「Archer Farms」、
セーフウェイの「O Organics」、スーパーバリューの「Wild Harvest」など
がその代表格だ。
特に、Wild Harvestは、コンテンツの充実したブランドサイトも立ち上げ
ており、なかなか興味深い。
※Target Archer Farms Website
http://sites.target.com/site/en/supertarget/page.jsp?title=brands&brand=archerFarms
※Wild Haevest Website
http://www.wildharvestorganic.com/
さて、プライベートブランドのシェアが高いのは、ウォルマートの食料品部門の
23%で、以下各大型ショッピングセンターで22.7%、ドラッグストアで17.6%、
1ドルショップ(100円ショップのようなもの)で16.8%となっている。
また、商品アイテム別に見ると、2006年から2009年の期間で、その増加率が
高かったのは、ショートニングと油、トマト製品とアイスクリーム/
シャーベットなどだ。しかし、その一方、ユニークな傾向として、
ナショナルブランドが依然として支配的であるカテゴリー、すなわち
ウェイトコントロール製品、キャットフードやマーガリンといったアイテム
では、プライベートブランドのシェアが低いもしくは下がっている傾向が、
合わせて報告されている。
とは言え、全体の傾向として、プライベートブランドの成長は顕著なもの
であることは明らかであり、Blischok氏はこの傾向はしばらく続くだろうと
予測し、下記のようなコメントを添えている。
「買い物客は、不況の影響に端を発した彼らの「質素な買い物パターン」
をしばらく続けるでしょう。またこの傾向は、「高品質で、便利、かつ
手頃な選択肢」を買い物客に提供することの重要性と、それによる
成長の機会を、事業者に提示しているとも言えるのです。」
様々な消費者動向調査やマーケティングレポートが日本でも報告・公開
されているが、そうした結果から読み取れるもの、そしてブランディング
に活用できるヒントを、有効活用することも重要だ。
【今週の目ウロコ度】
3ウロコ
「Knowledge is Power」科目
=知識は力
【編集後記】
皆さん、こんにちは。メルマガ担当の秦泉寺 明佳です。
仕事柄、アメリカの調査会社のウェブサイトなどを頻繁に訪れますが、
そこには様々なヒントが満載されていることに驚きます。
今回紹介したもの以外にも、最近のトレンドとして「家食」の傾向が
アメリカでも高まっており、それを受けて、「アルコール」「缶詰」
などのセールスが堅調な伸びを示しているという報告も見受けられました。
また、「1ドル均一特売日」と銘打つと、必ずその日の売り上げがアップ
しているという調査結果も出ています。
先日、日本でもユニクロの過去最高益が報告されていましたが、厳しい
経済環境下においてもやはり「勝ち組」は存在するのですよね。そう
なれるか否か、その分かれ目はこうした世間の風潮やトレンドに敏感で
いられるかどうかにかかっているのかもしれませんね。
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