「みんなのブランド」を意識したソーシャルメディア戦略で話題のケロッグ社 | 【スゴい★PR】PRの本場アメリカ発 最新情報&事例

【スゴい★PR】PRの本場アメリカ発 最新情報&事例

今、戦略的にPRに取組む企業が売上を伸ばしている!
ということでPRの本場アメリカを主に海外メディアに取り上げられた最新PR事例を中心にブランディングやマーケティングの成功(時には失敗)事例をお届けしています。

【今週の真似したいPRの切り口 FROM US】



ソーシャルメディアを用いた広告や販売促進、また消費者とのコミュニ
ケーションは、様々な業種・業態の企業で取り組まれ、また試行錯誤
されている。



その中で、アメリカで最近の業界の話題となっているのが、Kellog
(ケロッグ)社が行っているキャンペーンだ。


ケロッグ社は、1906年にミシガン州バトルクリークで設立され、シリアル
(コーンフレーク)を中心に、様々なインスタント食品を製造・販売する
リーディングカンパニーだ。

ちなみに、日本には1962年に日本ケロッグ社が設立され、シリアル製品の
製造・輸入・販売を行っている。主だった商品は、コーンフレーク、
コーンフロスティ、チョコワ、フルーツグラノーラ、オールブラン、
スペシャルKなどだ。


さて、ケロッグ社は同社の主力商品である「Special K」「Pop-tarts」
「Frosted Mini-Wheats」では、「ready-to-eat cereals」という同社
のブランドポリシーに基づいたキャンペーンが展開されている。



【スゴい★PR】PRの本場アメリカ発 最新情報&事例
※Special K 商品Website
http://www.specialk.com/




【スゴい★PR】PRの本場アメリカ発 最新情報&事例

※Pop-tarts 商品Website
http://www.poptarts.com/




【スゴい★PR】PRの本場アメリカ発 最新情報&事例

※Frosted Mini-Wheats 商品Website
http://www.frostedminiwheats.com/




では、このキャンペーン展開には、どのような目的があったのだろうか?



同社HPのブランド紹介では、ケロッグ社は常に消費者に最高の商品を
提供するために、(シリアルの)味のバリエーションや成分に対しての
消費者のニーズに応える努力を怠らないと述べられている。また、合わせて
ケロッグのシリアルは、一日のスタートに(朝食)として最も良い!と
いうことも訴えられている。


こうした同社のブランドポリシーを消費者と共有し、また企業や商品を
介してのコミュニケーションをより活発に行うこと、それが重要だと
同社は考え、実行したのであり、また結果として、それに成功していると、
メディアで話題になっているのだ。




では、具体的にどのようなことを行ったのだろうか?




先に述べた3つの商品の中での、とりわけソーシャルメディアを通した
消費者とのコミュニケーションに成功しているのが、「Special K」だ。

Special Kは、数あるシリアル類の中でも、特に美容と健康、つまりは
ダイエットに関心のある人をターゲットとした商品で、購買の中心と
なっているのは女性だ。


そこで同社は、ダイエットに取り組む女性向けのコミュニケーション
フォーラムをオンライン上に開設した。



シリアルが朝食やスナックとして定着しているアメリカでは、毎日手軽に
できるダイエットの強い味方として、「Special K」は画期的で魅力的な
商品になりえると、同社は目をつけたのだ。


また、ダイエットに取り組む女性たちは、常に仲間からの励ましやサポート、
時に情報交換を必要としていて、それを提供する場として有効なのが
ソーシャルメディアであると目をつけ、そういったダイエット同志の
コミュニケーションを媒介するものとして、「Special K」というブランド
が一役果せると考えたのだ。


そこで、同社では消費者が簡単な質問に答えるだけで、最適なダイエット
スタートアッププログラムの提案を受けられるシステムを、同社HP上
に公開したり、さまざまな情報提供を始めた。そうすることによって、
フォーラムを訪れる消費者に、会話のきっかけやネタを提供し、より
活発な利用を促進しようとしたのである。



このフォーラムは盛況を呈し、その結果、それを媒介したブランドとして、
Special Kは、消費者との強い関係の構築に成功したと言われている。

現在も常時、yahooのSpecial Kグループはメンバーを募集しており、同社
商品ウェブサイトでも告知されている。




また、そのほかにも、慈善団体と協力し、飢餓・貧困救済のための
100万ドルの基金を準備する活動に参加したり、また、入賞者は
人気の著名なアーティストに会うことができる、消費者参加の
Pop Art T-shirtデザインコンテストを展開したりしている。


こうした活動が徐々に話題を呼び、SNSのFacebook上では、現在21万人の
同社ファンを獲得するに至っている。



ケロッグ社のマーケティング部長であるJose-Alberto Duenas氏は、
今回の一連のキャンペーンの展開を通して、企業がソーシャルメディアを
利用することの最も大きな利点について、下記のようにコメントしている。



「ソーシャルメディアを通して、企業は消費者と自社ブランドの関係性
を構築することができます。企業は、消費者の考えを聞くことができ、
そしてまたそれを通してブランドを強くすることができるのです。」



また、同氏は下記のように続けている。


「『透明度』が重要なファクターです。ブランドは、「私のブランド」
「あなたのブランド」から、「みんなのブランド」に移行してきている
からです。」




【今週の目ウロコ度】

 


3ウロコ
  
「A man is known by the company he keeps.」科目
   
     

【編集後記】
 


【スゴイ★PR】編集担当の秦泉寺 明佳(じんせんじ さやか)です。


日本で、シリアルを朝食として食べる人はどのくらいいるのでしょう?
たまになら…といった人が多いのでしょうか?


ちなみに、私はほぼ毎日シリアルです。ミューズリーに、今回の話題の
Special Kやオールブランをミックスし、自分なりに楽しんでいます。
そして、そんなオリジナルレシピを公開したり、また他人のレシピを
参考にしてみたり・・・。


ブランドは、「みんなのブランド」になっているという、ケロッグ社の
方の発言。なんだか言い得ているなと感じたのは、私だけでしょうか?


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【インターブリードからのお知らせ】


○/ 「社長さ~ん、PRですよ~」
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「会社のブランド力を上げるためには、どうしたら良いの?」
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