【今週の真似したいPRの切り口 FROM US】
製薬業界大手のGlaxoSmithKline(グラクソスミスクライン)社(以下GSK)
は先日、ソーシャルメディアを効果的に企業からの情報発信の場として利用
することに着手し、話題となった。
※GlaxoSmithkline Website
http://www.gsk.com/
同社は今回、情報発信の場として動画共有サイトYoutubeを利用したのだが、
それだけでは目新しいこととは言えない。
様々な企業が、自社製品の告知のために、また広告の寿命を長くするために、
主にテレビキャンペーン(CM)をYouTubeにアップロードすることを行って
いるからだ。
しかし、今回GSKでは企業自体をプロモーションし、「優秀な新入社員」を
採用することにつなげることを主目的として、Youtubeを利用したのだ。
同社は、世界各地に潜在する優秀な人材を同社で獲得するために、彼らへ
メッセージを有効に伝える手段としてYoutubeを利用した。
今回アップロードされたビデオはいくつかある。
一つは、GSKのCEOであるAndrew Witty(アンドリュー・ウィッティー)氏を
メインのを語り手としたものだ。
GSKがいかにしてここまで大きな成長を遂げてきたのか、その強みはどこに
あるのかを熱く語る内容だ。
またGSKの社風や彼自身のキャリア等を話題にして、同社が候補者に提供できる
機会を申し出ることによって、潜在層に働きかけ、より良い社員を獲得するように
設計されている。
※Youtube Video Join GSK for the "the time of your life"
http://www.youtube.com/watch?v=MVSKZeTFv-Y
そして他のビデオでは、GSKで実際に働いている従業員にフォーカスし、
「なぜGSKで働くことが好きなのか」という点について、彼らの言葉で
語りかける内容が紹介されている。
※Youtube Video Employee voices
http://www.youtube.com/watch?v=nPdunDyYgvI
これらの他にも、GSKのOBがGSKでのキャリアで得たものについて語る
ビデオなどもアップロードされている。
※Youtube Video Graduate voices
http://www.youtube.com/watch?v=-8yULcupYg8
今回のYoutube上にアップロードされたビデオは、GSKがデジタルメディア戦略を
今後より一層推進していく上で、わかりやすい最初のステップだとされている。
同社のアメリカのメディア責任者である、 Sarah Alspach(サラ・アルスパッチ)
氏は、以下のように今回の経緯についてコメントしている。
「我々は、従業員を新規に採用するにあたり、YouTubeはその手段として適切で
あると感じました。」
「また、それだけではなく、我々が企業の社会的責任の見地から行っている活動に
関する2、3のビデオもアップロードしました。我々はそれを誇りに思っています。
そして、これは他の手段でとって代わることは難しいものなのです。」
ちなみにアメリカでは、同社のブログ及びSNS、Twitterで、より広い範囲の
ヘルスケアに関するトピックスを提供し、またユーザーが議論する場を提供
するなど、今回のYoutube以外にも積極的なソーシャルメディアの活用が
スタートしている。
※GSK社の公式ブログ:More than Medicine Blog(for us residents)
http://www.morethanmedicine.us.gsk.com/blog/

今回の一連の取り組みについて、同社のウェブ通信マネージャであるSimon
Quayle(サイモン・クエール)氏は以下のようにコメントしている。
「我々は、我々のコミュニケーション戦略の重要な一部として、ソーシャル
メディアの利用をとらえているのです。」
ちなみに、参考までに余談をひとつ。
Youtubeを人材採用の一手段として用いることは、アメリカでもまだまだ新しい
手法だ。しかし、アメリカではすでにあるSNSサイトはその手段として
ポピュラーなものになっている。
それは、「Linkedin」。
2003年にシリコンバレーでスタートしたSNSサイトで、ビジネス向けに特化
したコミュニケーションサイトだ。
このSNSサイトには、さまざまなビジネスパーソンが集う。実名制で、無料で
登録・利用ができ、ビジネスに関する様々な情報(採用情報なども)を交換・
共有する場となっている。
※Linkedin Website
http://www.linkedin.com/
このように、実名で自身のキャリアを公開しているビジネスパーソンが多数いる
場であるため、企業側やヘッドハンティングや採用担当者からすれば、恰好の
人材発掘の場ともなっているのだ。
また、同SNSサイトには、求人マッチングの機能が設けられており、こちらも
ユーザーは無料で利用できるようになっている。他にも、企業検索や、ファイル
共有の機能なども備えられている。
日本語版は運用されていないが、興味のある方は上記リンクからぜひ
覗いてみていただきたい。
【今週の目ウロコ度】
3ウロコ
「殊塗同帰」科目
易経より
手段や方法が違っても同じ目的や結論に達すること
【編集後記】
【スゴイ★PR】編集担当の秦泉寺 明佳(じんせんじ さやか)です。
どこにいるかわからない優秀な潜在社員に対して、どんな風にメッセージ
を届けることができるのか?
受け身ではなく、企業側の攻めの採用の姿勢が見て取れた事例でした。
アメリカを中心に諸外国では、実名制のSNSサイトがわりと活発に
利用されています。日本では、まだまだ…といった感もあるので、一概に
今回の参考になるとは言えないかもしれないですね。
ただ、企業トップやそこで働く人の生声には、やはり心動かされるもの
がありました。GSKでは働きませんが・・・(働けませんが(笑))。
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