米国のとあるCEOが、自身の衝撃の医療体験から、自社の福利厚生制度を見直し! | 【スゴい★PR】PRの本場アメリカ発 最新情報&事例

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【今週のHOTメラメラニュース From the USA】


 きっかけは、自分の命を救ってくれたドクターへの感謝・感激!
 CEO自らが、自社の福利厚生を見直し、社員にも還元!
 



【今週のサマリー】時計時間の無いアナタはここだけチェック!


 米国のあるCEOが、自身の「生命に係わる重大な危機」を回避できた経験をきっかけに、自社の福利厚生制度を見直した。

 同CEOは、自身が利用した病院及びドクターの提供しているサービスを自社の従業員に還元することが、企業にメリットとなると判断したのだ。

 

 そこで同社では、管理職に対して、同病院のメンバーシップを提供した。CEOが述べるメリットとは、「社員の予防医学的健康管理による、安定した労働体制」、「ヘルスケアサポートに厚い企業であることを従業員に認知させることによる、従業員の士気向上」であり、これらがひいては企業のコスト削減、利益になるとCEOは見立てたのである。


 米国では、日本の国民皆保険制度と違い、米国では任意保険+MEDICARE(メディケア)というスタイルであり、要は個人にその裁量が任されているのである。

 多くの企業では、会社が保険制度を提供しており、従業員はそれに入ることが多いため、いかに企業の提供
している保険制度の質が良いかは重要な問題なのである。


 CEO自らの衝撃の経験から、エンプロイーコミュニケーション及び、企業PRを行った面白い事例である。



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【ニュースの裏側目



 米国のある会社社長が、自分の感動経験から発想した、面白いエンプロイー・コミュニケーションに関する取り組みを発表した。


 同社はカリフォルニア、エルドラロヒルズを本拠地とする、ブルーポイントエナジー社


※ブルーポイントエナジー社: http://www.bluepointenergy.com/



そのCEOである、Guy A. Archbold氏(アークボールド氏)が、まず以下のようにコメントした。


「私は、私の命を救いまた、会社のお金をも節約し、従業員に士気を与えてくれる、新しい医師の「完璧さ」に強い信頼を置いている」


もちろん、医師が患者の命を救おうとすることは、当たり前である。
しかし、今回のアークボールド氏の場合、彼があまりにも感激したのには訳がある。


彼の皮膚には、それまでの他の医師が見落としていた、悪性黒色腫(メラノーマ)があったのである。悪性黒色腫(メラノーマ)とは、皮膚がんの一種であり、それがほくろのように見えることから、「ほくろのがん」とも呼ばれている。悪性黒色腫は、非常に悪性度が高く病気の進行が早いため、発見されないまま放置され、治療の開始が遅れるとほとんど生命に関わる事態となる危険な病気である。

 ただし、早期の段階で見つけ除去すれば、ほとんど完治できるのだ。


 今回、アークボールド氏の悪性黒色腫を発見した医師の名前は、Dr. Robert S. Taylor氏(以下:ドクターテイラー)である。



 ※ドクターテイラー: http://www.drbobtaylor.net/index.html



 アークボールド氏は以下のようにコメントを続けている。


 「私がこれまで受けた中で最も精緻な検査の中で、ドクターテイラーは疑いのあるほくろを発見してくれたのです。彼は普通のドクターじゃない、本当にすごいドクターなのです」



 べた褒めです。確かに、それまでだれも発見してくれなかった、自分が「死んでいたかもしれない」病原を見つけてくれたのだからそうもなります。


その結果、彼は自身の生命の危機を救ってくれたこの貴重な経験から、従業員の福利厚生の一つとして、このようなレベルの医療を受ける機会を社員にも設けることが、自社にとって「有効に作用する」と認識したのです。

 そこで同氏は、社の管理職に対して、ドクターテイラーの治療を受ける機会を提供することに決定した。


 では、アークボールド氏が心酔した、「高いレベルの医療、企業にとって有効な医療」とはどういうものなのだろうか?それは、ドクターテイラーの姿勢とその病院運営スタイルに因るところが大きいのである。
その特徴的なものは下記のとおりである。


 ・患者数(メンバーシップ制)を500人に制限し、患者一人一人を徹底的にフォロー
 ・メンバーシップの料金は、医療貯蓄会計(HSA:Health Saving Account)に積立
 ・HSAの利用提供による、保険料・医療費・運用収入の所得税からの控除
 ・メンバーシップを持つ人には、24時間土日も含めていつでもかけられる、ドクターテイラーの携帯電話番号を提供
 ・一人当たりの診察時間を長く設定
 ・待ち時間のミニマム化とフレキシブルな予約体制の確立
 ・定期的な各種健診の提供による、「予防」に重きを置いた健康管理



※米政府 HASサイト: http://www.treas.gov/offices/public-affairs/hsa/



 アークボールド氏は、これらの特徴が、従業員と企業にとって多大なるメリットをもたらすと判断したのだ。まず、予防医学の実行により、従業員の健康サポートを的確に行えるということ。その結果、従業員が重大な病気にかかり突然休職や退職となるリスクを回避することができる。


また、HASの利用により、ファイナンシャル面でも従業員の生活をサポートすることができるのだ。


こういった福利厚生を充実させている社の姿勢こそが、従業員に対して、より安心して、また健康に、モチベーション高く働く環境を提供できると判断したのである。また、そのように従業員を大切にすることで、ひいては企業の利益につながるとアークボールド氏は述べている。

実際に、想定される利益を算出したところ、その効果は顕著であったという。


 ドクターテイラーを称賛しながら、自社の福利厚生の充実をうまくPRしたアークボールド氏。


 特に、日本のようなの国民皆保険制度の無い、米国では任意保険+MEDICARE(メディケア)というスタイルになっている。要は個人にその購入の裁量が任されているのであり、またもちろん自費となる。
 多くの企業では、会社が保険制度を提供しており、従業員はそれに入ることが多いため、いかに企業の提供している保険制度の質が良く、また費用対効果が高いのかは重大なな問題なのである。


 だからこそ、アメリカにおいては、こういったヘルスケアに対する企業のサポートは、従業員にとってそこで働く
大きな理由となり、士気をアップさせることは間違いないのである。


 自身が「生命の危機」を経験しながらも、転んでもただでは起きない、ツワモノCEOのユニークなエンプロイーコミュニケーションの一手法である。




【PRの切り口】


 社員のモチベーションや、会社への忠誠心を高めるためにはどうしたら良いのか?エンプロイーコミュニケーションの大きな課題である。

 たとえば、営業セクション向けのインセンティブキャンペーンの実施、社員が集う会議やパーティー、イベントの場を設けるなど各社さまざまな施策を展開している。また福利厚生の充実もその有効な施策になりうつものの一つである。
 

 今回の事例では、従業員がまた、ひいては多くのアメリカ国民が抱えている「病気になったらどうしよう、暮らしていけるのか」という不安を払拭しうる「福利厚生」に、CEO自身の身をもってして気づいたのである。


 従業員にとって本当に魅力的かつ必然性のある福利厚生とは何なのか、その視点から、的確な制度を設けることが重要である。


 また、PRに使える視点は意外に「自分自身の体験」に埋もれているものなのではないでしょうか?常に、応用・流用を意識することもまた大切である。



【今週の目ウロコ度】


4ウロコ

 フグフグフグフグ



「隗よりはじめよ」科目
 


【編集後記】



 
【スゴイ★PR】編集担当の秦泉寺 明佳(じんせんじ さやか)です。


 「こういうCEOがだったら面白いな」…というところが率直な感想です。


 自身の「生命を脅しえた危機体験」を、うまく「生かした」ところに、CEOの持つフレキシブルな感覚と、決断力の速さと強さを感じました。
 私の友人のアメリカ人の一人も、「家族が大きな病気にかかり、手術や長期療養が必要になったら、たちまち我が家は火の車だ…」と言っていたことがあります。

 また、日本の健康保険制度に感心しきりであったことも思い出しました。

 従業員に安心して、健康に、気持ちよく働いてもらうために、今回の施策は本当に有効なのだろうと感じました。
 
 
 ※ブログも好評(?)更新中 http://ameblo.jp/editorsayakajinsenji/
 



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