米国ITソリューション企業が、Web上の危険から子どもを守るためのマニュアル作成&セミナーを実施 | 【スゴい★PR】PRの本場アメリカ発 最新情報&事例

【スゴい★PR】PRの本場アメリカ発 最新情報&事例

今、戦略的にPRに取組む企業が売上を伸ばしている!
ということでPRの本場アメリカを主に海外メディアに取り上げられた最新PR事例を中心にブランディングやマーケティングの成功(時には失敗)事例をお届けしています。

【今週のHOTメラメラニュース From the USA】


 米国ITソリューション企業が、インターネット犯罪や有害サイトから 子どもたちを守るためのハウ・ツーマニュアルを作成。
 無償のセミナー開催&ネット上でのマニュアルダウンロードサービスを提供



【今週のサマリー】時計時間の無いアナタはここだけチェック!


 米国のITソリューション企業が、ウェブ上の様々な危険から子どもたちを守るためのマニュアルを作成し、その公開セミナーを行った。マニュアルは、同社ウェブサイトで無料ダウンロードが可能であり、公開セミナーも
もちろん参加費無料である。
 企業の持つ強み、商品、サービスを生かしながら、社会貢献、パブリックサービスの一貫としての今回の活動。自社の属する業界が抱える社会問題を、正面から捉え、先陣を切って意欲的に対応する。またその際に、人々がすぐに実行できる簡単なソリューションを提供したところがポイントだ。
 社会貢献を行う企業として、価値を高め、また認知度を向上し、さらには商品・サービスへの理解度と需要をも喚起させた、合わせ技PRである。


↓↓↓さらに詳しいニュースの裏側はコチラ↓↓↓



【ニュースの目裏側】


 インターネットや携帯電話の急速な普及とともに、それらにまつわる新しいタイプの犯罪や私たちを取り巻く危険も増加してきた。また、危険は実際に犯罪となり、大きな社会問題となってきている。その中でも特に、子どもたちの健全な育成に対しての悪影響が強く懸念されている。
 ネットいじめにつながりうる学校裏サイトや掲示板、闇サイト、暴力・出会い系サイト、アダルト系サイト、プロフや詐欺まがいのサイトなど、危険性をはらんだサイトを挙げればきりがない。  

そのような現状から、日本でも、去る6月11日に「有害サイト規制法(正式名称:青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律案)」が成立したばかりである。携帯電話会社とPCメーカーに対し、「フィルタリング(選別)サービス」の提供を義務付けたものだが、実際に利用するか否かは保護者の判断に任せられている…というなんとも、利用者任せの法律となっている。

 さて、このような問題はもちろん日本だけではない。アメリカでも、子どもたちをインターネット犯罪や有害サイトの悪影響から守らなくてはいけないという気風が高まってきている。しかしその一方で、多くの親たちがまだその危険性を強く認識していなかったり、また彼ら自身何が危険なのか、どんな悪影響が想定されるのか、またどうやって対処したら良いのかという知識を持ち合わせていないことも、事実である。

 そこで、パブリックサービスの一つとして米国のITソリューション企業が今回画期的な取り組みをスタートさせた。子どもを持つ親たちに対して、子どもを取り巻くインターネット環境の危険性や影響に対する関心を喚起し、また的確に対処するためのヒントとアイディアを与えるというものだ。彼らは、「The parent’ Guide to Internet Safety」と呼ばれるマニュアルを制作し、それを親たちに理解してもらうための無料セミナーを開催した。

 セミナーは、メリーランド州のWaldorf Jaycees Community Centerで7月7日・9日の2回、2時間15分にわたって行われた。 今回の取り組みを行った企業の母体は、「Geeks on Call Holdings.Inc.(ジークス・オン・コール・ホールディングス)」であり、1999年に設立され、中小企業・ビジネスや一般家庭向けに、ITソリューションを提供するビジネスを行っている。

 現在、全米で250以上に及ぶ独立系フランチャイズ店舗を展開しており、その数とカバーするエリアは急速に
拡大している。同社では、「Geeks on Call」という愛称の電話コールを始点に、各種ソリューションの提供を行い、またFC店舗のあるエリアでは、即日のPC修理、アップグレード、コンサルティングサービスも提供している。

 さて、今回の初セミナーは、同グループの独立系FC店舗のオーナーである、メリーランド州ワルドルフのAlex and Jennifer Bleam夫妻によって企画・実行された。夫妻自身も3人の子どもの親であり、「親たちのウェブの安全性への関心」についてユニークな洞察を持っており、両親が未成年者のウェブ上での行為をモニタリングするための具体的な施策とソフトウェアを提供している。
 

 同夫妻は、以下のように今回のセミナーを行った経緯についてコメントしている。


「私達はしばしば、子どもたちのインターネット習慣についての親たちの関心を耳にします。私達は地域の発展テクノロジーのエキスパートとして、子どもたちの安全を守るための商品・サービス・そして知識を持っています。
私達は、我々の持つ知識を、より早く効果的に浸透させるために、今回の公開セミナーが有効だと考えたのです。」


 今回の「The parent’ Guide to Internet Safety」マニュアルは、同社のHP上で誰でも無料ダウンロードが可能となっている。


 ここで、マニュアルの内容を少し紹介したい。マニュアルは全21P、年代別のオンラインアクティビティとその考えうる危険性に対する考察、子どもたちをインターネットの危険から守るための方法TOP10のコンテンツに始まる。

 マニュアルのメインは、具体的なウェブ使用場面での①想定される危険性、②子どもから発せられる警鐘、③子どもを守る方法、④PCを保護する方法の各項目についてまとめられている。 具体的な場面とは、下記の8つである。


①The Internet(インターネット)
②Chat Rooms(チャットルーム)
③Instant Messages(インスタントメッセージ)
④E-mail(イーメール)
⑤File sharing(ファイル共有)
⑥Newsgroups, bulletin boards and forums
  (ニュースグループ、掲示板、フォーラム)
⑦Cyber-bullying(ネットいじめ)
⑧Online Acronyms(ネット用語)


 例えば、②のチャットルームを利用している子どもの場合の対応マニュアルは、以下のような具合である。

 

 >Dangers (想定される危険性)
  ・チャットルームの参加者は、本当の姿やアイデンティティを隠している、
   変装した性犯罪者である可能性がある
  ・チャット相手に対し、子どもや家族に危害を及せるような情報を与えて
   しまう可能性がある。

 >Warning Signs(子どもたちから発せられる警鐘)
 ・子どもが、親の知らない人からの電話、メール、贈り物を受ける
  ・子どもが、親の知らない電話番号へコールしている
  ・子どもが、地元の図書館や他の人の家など、自宅外の場所でネット
   サーフィンをするなど、親の監視から逃れようと様々な手段をとる

 >How to Protect Your Children(子どもを守る方法)
  ・電話の発信者IDから、知らない番号がないかチェックする
  ・子どもたちが、チャットルームで使用しているニックネームをチェック
   する。一般的な、「footballfan」などのニックネームを使用させる。
  「BostonBob」など、地名と名前を組み合わせたような個人情報が漏れる
   可能性のあるものは避ける。
   また、メールアドレスに似ているものは使用させない
  ・個人情報(写真、本名、住所、電話番号、ペットの名前、学校名、
   預金口座の暗証番号、社会保障番号)を決して漏らさせない
  ・プライベートチャットをさせない
  ・チャット仲間に実世界で決して会わせない
  ・フィルタリングソフトウェアを利用する
  ・困ったときには、ためらわず当局(警察)へ連絡し、アドバイスや
   助けを求める


 今回のマニュアルとセミナーのポイントは、一般の人々がすぐに理解し、実行できる内容である点にある。指摘されているポイントは、具体的で非常にわかりやすい。同社の提供するソリューション利用を促進することによって、子どもたちをウェブ上の危険性から守ることもできるのであるが、それではあまりにも直接的である。

 今回は、親たちへの啓蒙活動、理解度の習熟を促し、まずはすぐに自分たちでできる対応を指南することによって、同社の認知、またサービス利用の需要を喚起させた試みは面白い。


【PRの切り口】


 今回の取り組みは、まだスタートしたばかりではあるが、企業価値を高める手法として効果的だ。社会問題に対する効果的な解決策を提供することで、社会貢献活動としての一面から同社への評価が上がる。
 またセミナーやマニュアルのダウンロードを通して、企業の認知度が高まり、また提供している商品やサービスの利用にも結びつく。マニュアルを作成した、企業のアイディア、そしてそれを有効活用したFCオーナーのアイディアと実行力、天晴れ連係プレーである。
 
 
【今週の目ウロコ度】


4ウロコ

フグフグフグフグ


「急がばまわれ」科目


 

【編集後記】



 
【スゴイ★PR】編集担当の秦泉寺(じんせんじ)です。


 私が子どもの頃には、インターネットというものは(はおろかパソコン自体もでしょうか…)、全く世の中に浸透していませんでした。そのため、私たちが得られた情報は非常に限られた情報源からでしたし、親にとってもそれを監督することは難しくなかったはずです。

 また、インターネットというツールだけでなく、携帯電話もなく、電話連絡と言えばリビングの側にある一家に一台の電話からのみ。今と比較すると、なんと守られた、危険性の少ない環境だったことでしょう。

 しかし、現代では世の中はより複雑になり、子ども達を取り巻く環境を理解し、そこに潜む危険を察知することも難しくなっています。プロの知識と助けを借りながら、せめて「子どもたちは何をし、何を考えているのか」「そこに潜む何が危険なのか」程度のことは理解しなくてはならないですし、そもそも「理解しようと」しなくてはならないですね。

 「最近の若者は…」なんて言葉を言い訳に、それ以上理解しようとしないことも多い私ですが、少々改めなくてはならないかなと感じさせられました。
 
 ※編集者ブログも好評(?)更新中 http://ameblo.jp/editorsayakajinsenji/
 


【PR会社のPR】



○/ 「社長さ~ん、PRですよ~」
<□
/> 「良い商品なのに思うように売れない。どうしたら売れるのか?」
「会社のブランド力を向上するために何ができるの?」
    「せっかくの新商品、雑誌やTVで紹介してもらいたい!!」
           
     →企業と社会、人のコミュニケーションを創造しています
       「総合PRサービス、マーケティングサービス」はコチラ
        http://www.interbreed.co.jp