米国某有名ホテルが、廃棄食材のリサイクル活動を本格始動! | 【スゴい★PR】PRの本場アメリカ発 最新情報&事例

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今、戦略的にPRに取組む企業が売上を伸ばしている!
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【今週のHOTメラメラニュース From the USA】


ある人にとっての「ごみ」は、違う誰かにとっての「宝物」??
米有名グループのホテルが、リサイクル活動に積極参加!
「エコ&資源の有効利用に取り組むGREENなホテル」をPR


【今週のサマリー】時計時間の無いアナタはここだけチェック!


 米国コロラド州デンバーにあるウェスティンホテルが、「エコ&資源の有効利用」に関する、主体的かつ実効的な取り組みをスタートさせた。


企業活動の環境負荷については、昨今CO2排出量などを中心に関心の高まっているサブジェクトである。
 そこで、今回ウェスティンホテルは、地元で有機物リサイクル&堆肥化事業を展開する企業と契約し、自社の営業活動から出る「ゴミ」のリサイクルに着手したのだ。


 ホテルから出るゴミと言えば、やはり「食べ残し・飲み残しなどの食材の廃棄物」である。 ウェスティンホテルでは、契約企業に、「ウエスティンホテルの有機廃棄物仕様」の処理工程をカスタマイズしてもらい、効果的に処理を実行し、価値ある「堆肥」に転換するプロジェクトをスタートした。
 今回の取り組みは、ウェスティンホテルグループ全体ではないが、同ホテル内の従業員組織「GREEN TEAM」が主体的に動き、地元企業と上手く連携しながら実現させた。


 草の根運動が、どこまで業界に影響を及ぼしていくのか、今後の波及効果も楽しみな、社会的に意義のある企業のCSR活動である。


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【ニュースの裏側目


 「Starwood Hotel & resorts Worldwide, Inc.(スターウッドホテル&リゾート)」傘下の「The Westin Tabor Center(ザ・ウェスティン・テイバー・センター・ホテル)」(米国コロラド州デンバー)が本格的で実効的な「エコ&資源の有効活用」につながる取り組みを発表した。


 最近では、環境にやさしい石鹸を設置したり、歯ブラシなどの一部備品を購入制にする、使用していないタオルの交換不要を申告する…など、ホテル業界でも様々な「エコ」に対する取り組みがなされている。が、なんとなくホテル利用者の側に依っていたところが大きかったのではないだろうか?


しかし、今回のウェスティン・テイバーの取り組みは、ホテル側が主体的に「エコ&資源の有効活用」に取り組み、社会的に価値ある行動を行った事例なのである。


 スターウッドホテル&リゾートは、傘下に今回の「WESTIN(ウェスティン)」をはじめ、「St,REGIS(セント・リッジ)」「Sheraton(シェラトン)」「The Luxury Collection(ザ・ラグジュアリーコレクション)」「Le MERIDIEN(ル・メリディアン)」「Four Points(フォー・ポインツ)」「W(ダブリュー)」「aloft(アロフト)」「element(エレメント)」等の
ブランドを持つ、一大ホテル&レジャーカンパニーだ。
ホテルは世界100カ国以上で展開され、900以上の施設を持ち、従業員数は155,000人に及ぶ。


※スターウッドホテル&リゾートHP http://www.starwoodhotels.com/


 またその中でも、「WESTIN(ウェスティン)ホテル」ブランドと言えば、日本でも高級ホテルとして有名だ。日本では、「ザ・ウェスティン淡路」「ザ・ウェスティン都 京都」「ザ・ウェスティン名古屋城」「ザ・ウェスティン大阪」「ザ・ウェスティン東京」を展開しており、ラグジュアリーホテルとして知られている。


※ウェスティンホテルHP http://www.westin.com/


 そんな業界最大手ともいえる同グループの有名ホテルウェスティン・テイバーの「GREEN TEAM」なる社内組織がきっかけとなり、今回の画期的な取り組みを発表したのだ。


では、その取り組みとはどんなものなのか?


 ザ・ウェスティン・テイバーの取り組みとは、残飯やビール・牛乳・ジュースなどの飲料などの、ホテルの毎日の営業活動(主にレストラン)から大量に排出される各種有機廃棄物を、堆肥化して再利用するというリサイクル
計画である。
 つまりは、そのままだと人間にとっては単に「無駄・ゴミ」となっていたもの(有機廃棄物)を、環境に優しく、利益のあるものに転換し、再利用することによって、新たに社会的に価値あるものに生まれ変わらせるということだ。また、そうすることによって、環境保護・ごみの削減にも貢献できるという優れたプロセスなのである。


 では、どのような仕組みでこのリサイクル活動を行っていくのか?


 ホテルから出た「有機廃棄物(残飯類)」は、1週間に2回、「A1有機物堆肥化プラント」と呼ばれる処理・再加工施設へ運ばれる。この施設は、ウェスティンホテル・テイバーがパートナー契約を結んでいる「Colorado’s A1 Organics(コロラドA1オーガニックス)」という私企業が所有しているものである。


 同社は30年以上も有機廃棄物リサイクル事業や、商用堆肥化事業を営んできた、業界でも歴史のある企業であり、ロッキー山脈エリアでは業界最大規模の企業となっている。彼らは、人間の残飯や飲み残し、動物の糞、落ち葉や芝、灌木等を集め、リサイクルし、環境に優しい高品質の堆肥(土壌)へと再利用しているのだ。


 同社の強みは、ただ大規模な処理施設を持っていてその技術に歴史があるということだけではない。だからこそ、今回のようにウェスティン・テイバーホテルという個別企業ともタッグを組むことが可能だったのであるが…。


 同社では「Custom Composting and Custom Mixes」という、いわゆるカスタムメイドの処理工程を持っているのである。そのため、様々な種類の契約企業や団体からの種類や構成の異なる有機物を、ゴミの種類に合わせて最適な形で、品質の高い堆肥(土壌)へと転換できるのである。


 即ち、今回の場合、ウェスティンホテルから出る「ウェスティンの食べ残し・飲み残し有機物」を「ウェスティンの高品質堆肥」に変えることができたのである。


 ウェスティン・テイバーでは、今後も継続的にこれらの環境保全(資源の有効活用)活動に取り組んでいくことを表明している。
 彼らの目標は、現在埋立地へと送られているゴミを70%減らすことだというのだから、その志の高さたるや素晴らしい。

 ホテルや飲食店などからは、どうしても大量の食べ残し、余剰食材などが連日「ゴミ」として排出されてしまう。その量たるや、一家庭のそれを集めたものとは比較にならない量である。


 日本でも、飲食店やコンビニの残さ、賞味期限切れのお弁当などの大量廃棄は環境に優しくないという点が、ニュースなどで度々問題提起されている。もちろん、ただ手をこまねいているわけではなく、食品廃棄物の有効活用を模索する動きは始まっている。

 また、政府も「エコフィード(食品残さを利用したリサイクル飼料)利用促進」を積極的に展開している。しかし、まだまだ認知も低く、そういった活動が人々に理解されていないのではないだろうか?


 無論、計画的に食材の仕入れ量や保管量を管理し、メニューを設計するなどの川上側の努力も必要であるし、すべきであるが、やはりそれだけではなかなか改善しないのも現状だ。また、売り上げや来客数をきっちり予測して仕入れや製造を行えというのも難しい注文だ。


「ゴミを減らします」と宣言し、取り組むことももちろん大切であるし、そのように発信している企業は多くある。しかしウェスティンホテルのように、「排出したゴミは責任を持ってリサイクルします」と宣言し、明確な手法と
高い志を持って実行した今回の取り組みは面白い。


今回は、「ウェスティン」という著名なホテルのCSRへの取り組みであるがゆえに、その社会的な認知度や関心度も高い。今後とも良い方向で業界に「影響力」が作用することを願いたい。



【PRの切り口】


 企業活動が環境に与える負荷をいかに削減するか、どう取り組むのかという問題は、昨今の環境意識の高まりとともに大きくなってきている。また、個人の活動に比して、その規模も大きいだけに、うまくするとその効果や
影響力も絶大なものとなる。
 今回のウェスティンホテルの取り組みは、そのスタートこそ草の根的ではあるが、今後の同グループホテルや同業界への好影響が期待される、画期的な先駆者の取り組みであり、企業PRの手法である。

 また、地域の優良企業と強力なタッグを組み、ロッキー・コロラドエリアの地域社会への配慮も怠らなかったところも、地域との共生を図る企業姿勢が見えて好印象だ。
 

 
【今週の目ウロコ度】


4ウロコ

 フグフグフグフグ


「朱に交われば赤くなる」科目

 



【編集後記】
 
【スゴイ★PR】編集担当の秦泉寺(じんせんじ)です。

 皆さんは、出張先・旅先のホテルをどのように選びますか?金額、利便性、 いつも利用しているから、部屋が好きだから…多くのポイントがあると 思います。

 また、レストランをどのように選びますか?最近では、オーガ ニックレストラン、スローフードレストラン、地産地消をコンセプトに したレストランなど、「エコ」に関連する様々なレストランが登場しています。

 でも、ちょっと待って下さい。食材が店舗に仕入れられるまでは「エコ」だったとしても、その先の調理・提供~処理の工程によっては、「エコ」でなくなることもあるのではないでしょうか?

 今回のウェスティンホテルの取り組みから、そんなことを考えました。


 自分たちが利用した資源が、再度「有効な資源」として利用されるところまでを意識した「エコ」に取り組むレストラン、ホテルだから…ちょっと素敵な選択理由ではないでしょうか?


 ※編集者ブログも好評(?)更新中 http://ameblo.jp/editorsayakajinsenji/  



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