高校生の就職活動や採用の支援サービスを手掛ける。高卒就活生向けに求人企業を紹介する求人情報サイト「ジョブドラフトNavi」の運営が主力。
就職後に早めの転職を希望する第二新卒と企業をマッチングするサービスを10月にも始める。専用サイトで第二新卒が企業に応募し、企業側も直接スカウトできるようにする。高校生の就活は学校に届く求人票などに選択肢が限られており、ミスマッチの解消につなげる。
10月にも同サイトで転職や就職の希望者が経歴や資格、自己紹介などを登録できるようにする。求人企業の仕事内容、待遇も掲載する。登録者は直接企業に応募でき、逆に企業が登録者を直接スカウトできる「ダイレクトリクルーティング」の機能も設ける。
厚生労働省の調査によると、20年3月の新卒学生の3年以内の離職率は高卒が37%と、大卒に比べて5ポイント高い。高校生の就活は多くの自治体で、学生1人の応募は1社までとの原則がある。中小企業は大勢の学生を面接する余裕がなく、教員と関係を構築して安定的に人材を採用する方が好ましかったことなどから残る慣習だが、「応募する企業の選択肢が乏しいため、入社後のミスマッチが生じやすい」との指摘もある。
ジンジブは3月に東証グロースに上場した。調達資金で国内各地に営業拠点を開き、サービスを売り込む。2027年度には登録者を2万人、登録企業を現在の約10倍の3000社に増やす。登録者が企業に入社した際に成功報酬を得る仕組みで、27年度に売上高10億円を目指す。
東証グロース上場企業。
『日本経済新聞』2024/06/14付。
https://jinjib.co.jp/