スマホアプリと靴につける振動インターフェースで視覚障がい者の歩行を支える。本田技研工業(株)の新事業創出プログラムIGINITION発第1号スタートアップとして2021年に設立された。
同社が開発している「あしらせ」は専用アプリに目的地を入力すると、靴に取り付けた器具が振動して進行方向を示す仕組み。
ルート情報を足元から直感的に伝えることができるため、視覚障がい者はこれまで苦労していたルート確認の作業から解放されることで、歩行者は安全確認に集中することができる。盲導犬やガイドヘルパーがいなくても、自分自身で安全を担保しつつ余裕を持って歩けることができれば、外出したいと思える気持ちや達成感を後押しでき、ひいては自立に繋がると同社は考えている。
8月にも、視覚障害者向け歩行補助器の一般販売を始める。位置情報の取得精度の向上など機能改良に充てるため、ベンチャーキャピタル(VC)のQBキャピタルなどを引受先とする第三者割当増資で1億7500万円を調達した。
『日本経済新聞』2024/02/28付。
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