在庫把握や自動発注、労務管理などの企業向けシステムを人工知能(AI)を使って自動作成するサービスを開発した。自社開発のAIとChat(チャット)GPTなどの対話型生成AIが、4分で約2万6000文字という高速で「会話」し、要件に応じたプログラムを出力する。人が全作業をする場合に比べ開発時間を7割削減できると試算する。
技術者が作成したシステム仕様書を分析した上で、対話型AIがまとまったプログラムを出力するためのプロンプト(指示文)を作成するAIシステム「CodeAGI」を開発し、このほど無料試用版の提供を始めた。1年程度かけて需要を調査し、有料版をリリースする計画だ。仕様書の書式は問わず、各企業が使い慣れたものを読み込ませることができる。
商品在庫が一定数を下回ると自動発注する機能を備える在庫管理システムをCodeAGIを使って作成したところ、仕様書の読み込みから4分ほどで約400行のプログラムとして出力した。現状、CodeAGIと連携可能な対話型AIはチャットGPTと米グーグルの「VertexAI」で、順次増やす。今後にかけて国産の対話型AIが開発された場合でも、機能を共有する仕組みであるアプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)が公開されれば連携可能。
『日経産業新聞聞』2024/02/08付。
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