No.1995☆(株)ニッコー(大阪市生野区) | 日本が誇る【すごい会社】

日本が誇る【すごい会社】

規模は小さくても、有名でなくても、日本一あるいは世界一の会社が我が国にはたくさんあります。製品やサービスの供給を通じて、我々の生活を豊かにしてくれる会社が我が国にはたくさんあります。そんな会社を、新聞・雑誌記事から抜粋してご紹介しています。

 

鋼製ラック製造・販売・施工を手掛ける。

物流センターなどで使うAGV(無人搬送車)向けのラックを開発した。物流業界で急速に高まる省人化や省力化の需要を取り込む狙い。

開発したAGVラックは3種類。主力として期待する「L型1000」は棚板5段で、耐荷重は1段あたり100キログラム。ラックの下部に入り込むAGVの様々な機種に対応できるよう、地面から土台部分までの高さを6段階にわたって調節できる工夫も施した。近年の物流業界は人手不足に頭を悩ませており、無人化や自動化といった「物流革命」が進む。AGVラックは中国やインドのメーカーが先行しているとされるが、4月に社長に就任予定の下川浩二専務は「安全で頑丈な日本製品を求める引き合いは強い」と自信をみせる。

同社は1950年の創業で、当初はシャッターやディスプレーの塗装を手掛けていた。現在の主力事業は、顧客企業が工場や倉庫に設置する専用ラックなどの受託加工で、売上の約8割を同事業が占める。このため顧客の事業動向に売り上げが左右されやすく、新たな収益源として自社製品の販売事業に力を入れている。

2009年に投入した折り畳み式スチール棚「スピードラック」シリーズが中心だ。利用者は工具や専門知識は不要で、数十秒で広げたり折り畳んだりできる。使わない時は薄く折り畳めるため、保管スペースの効率化や輸送コストの低減といった効果を期待できる。こうした手軽さや頑丈さが注目され、自衛隊に採用されている。国税局でも膨大な書類保管が必要になる確定申告シーズンに活用され、ラックのレンタル費の削減につながったという。

『日経産業新聞』2020/03/31付。
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