徳島県で住宅建築などを手掛ける。
寺社建築で1400年以上の歴史を持つ金剛組（大阪市）と提携し、寺院や神社の建設事業を強化する。
神社や仏閣の建築では、木材の使い方や美しく見せるための構造など、設計に独特のノウハウがあるという。これまでも同社は徳島県内で寺社建築を手掛けているが、設計業務については外注で対応してきた。だが県内で専門知識を持つ委託先が不足しており、安定的に事業を伸ばすには設計力の強化が不可欠と判断。伝統工法に強みを持つ金剛組との提携を決めた。
四国は八十八カ所霊場など寺社が多くあり、有力な市場になり得るとみる。提携を機に四国他県への営業を積極化し、新築や維持補修などの新規案件を獲得することを目指す。受注した案件の性質に応じ、両社でのJVや業務委託など柔軟に役割分担する方針。
寺社関連の事業拡大を目指し、提携だけでなく人材育成も進める。神社仏閣を設計できる人を講師として招き、社員がノウハウを学ぶ取り組みを2年前から継続して実施。現在は社員2人が学んでおり、自社設計できる部分を増やすことを目指している。
『日本経済新聞』2018/03/23付。
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