９月２５日、
黒猫のさくらが
お星さまになりました。
車イスに乗ってご飯を食べて、
しばらくするとお昼寝するのが
さくらの毎日でした。
その日もいつものように、
もりもりとご飯を食べたあと、
優しい光の入る、
ぽかぽかと暖かいリビングの窓際で
車イスの上で
すやすやとお昼寝しながら
さくらは天国に召されてゆきました。
床擦れで痛々しかった体も
すっかり完治し、
骨までむき出しになってしまった患部にも
きれいに毛が生えそろい
亡くなる２週間くらい前には
久しぶりにトリミングにも行って
とてもきれいになって
「さくら、すっきりしてよかったね～」
と、話しかけていたところでした。
エイズキャリアで
小脳に障がいがあるため、
まったく四肢が動かず
一年くらい前からは、
寝返りをうつことも
自力で排泄することもできなくなり
さくらの体から
どんどん自由が奪われていきました。
それでも車椅子に乗せて
体を起こす時間を増やしてからは
食欲も戻り、
排泄もとても良好でした。
もちろん、
長生きは難しいだろうと覚悟していましたが
まさか、そのときが、
こんなに突然やってくるとは
思いもしませんでした。
しかし、
さくらが元気でいることは
当たり前のことではないという思いがいつもあり、
「１日が一生」
というつもりで
いつ何があっても
けして後悔しないよう、
さくらの介護は、
夫の母のサポートも受けながら
全力で取り組んでいました。
だから、
きれいな姿で見送ってやることができて、
本当によかったと思います。
一生懸命にサポートしてくれた母に
感謝でいっぱいです。
「さくらは元気ですか？」と、
床擦れのときも
皆さんからたくさんのご心配と
アドバイスをいただき
本当にありがとうございました。
さくらは、私の周りの人々にも愛され、
猫や犬にも囲まれて
とても幸せだったと思います。
さくらを囲む犬や猫たち
愛知県岡崎市の行政施設から引き取り
我が家に来て約２年半…。
おそらく、
年齢は３歳半か４歳半で
短い一生でしたが
さくらとの２年半の年月は、
私に多くを与えてくれました。
それは、
私にとってとても大切なことでした。
さくらの介護を通して、
大切な介護の知識と
その取り組み方を学びました。
体が動かないという
私にとって未知の世界に
想像力を働かせ
さらに細やかな配慮と思いやりがなければ
つらい思いや不快な思いを
させてしまうという教訓も得ました。
動けない体と
揺れの止まらない頭を支えながら、
それでも一生懸命にご飯を食べて
生きようとする姿に
“命の輝き”を見ました。
その生きようとする姿から
たくさんのことを感じました。
どんなに困難でも、
とにかく一生懸命に生きる…
その姿に感銘を受けながらお世話するなかで、
喜びや幸せを感じることのできる自分に気づいたとき
私は、さくらという猫の存在の大きさを
改めて感じたものでした。
さくらは、
私にたくさんの教えを残して、
やすらかに天国に旅立っていきました。
愛すること
生きること
受け入れること
そんな大切なメッセージを伝えるため
私のところに来てくれた
さくらは神様の使者のような気がします。
さくらとの思い出や、
さくらを通して教えられたことは
私の心の奥深くに、
しっかりと刻まれています。
さくら…
本当にありがとう
今まで不自由だった分、
天国ではおもいっきり自由に走り回わってね
高いところにだって上れるね
やっと自由になれるね
最後に、
さくらをいつも気にかけてくださった皆様
そして、
さくらの床擦れの治療を
サポートしてくださった
(有)ハッピーおがわ
さん。
【マットレス】ハッピーそよかぜ1/3と、
さくらのために作ってくださった
車イス用のマットのお陰で
さくらの床擦れはすっかり回復し
快適に過ごすことができました。
さくらに作っていただいた、
車イス用のマット！
“ハッピーそよかぜ“”と
同じ素材で作られています
本当に、
本当にありがとうございました
m(__)m
