本記事はQuickJapan vol.116の内容に触れています.
まだ読んでいなくて内容を知りたくない方は,「のちほど」読んでいただければ幸いです.
さてここからはロングインタビューについて書きたい.
まず「先を読む」ことについて.
有安杏果は,先の先まで物事を考えているようである.
「先のことはわからない」と言うももかにとって,先を考えることは準備(予習)であり,おそらく不安を緩和させるものなのではないかなと思う.
と,いうのも私自身,非常に先のことまでスケジューリングだったり,そのとき起こるであろうことに対してのシミュレーションなり,本当に詰めるところを詰めておきたい性格なので,非常に言いたいことがわかる.
ももかちゃんが本誌のたとえ話として挙げていた,テストの計画の話.まさしく高校時代の私である(笑)
だから読みながら「へーそうなんだー」というよりは「そうなんだよ!わかるわかる!」となってしまう(笑)
インタビューの中での結論として,「予習と復習をしっかりやる」という話になっている.
このきめの細やかさが有安杏果の醍醐味でもある気がする.ブログのコメントを読むのも,ネットで評判を検索をするのも,ひとつの予習兼復習であり,次に活かすためのプロとしての行動なのだろう.
そしてハートが強くなった,という話のなかでは「一番大事なのは,やっぱり歌を"届ける"ことだから」という言葉があった.
ももかは「届ける」ことを本当に大切にしているのが伝わってくる.彼女の中でそれを大切にしている限り,私の心が有安杏果から離れることはない.
「届ける」ことを大事にしている,と実際に文章として読むことができて本当にうれしい限りである.
そしてメンバーの話をした中で,インタビュアーが「夏菜子はももクロの入口のような存在だとしたら,杏果は最後の最後で引き留める存在」という言葉を口にしている.なかなかおもしろい表現だと思う.
たしかに一般の方にとって有安杏果という存在は,あまり詳しく知られていないかもしれない.しかし,一度ももクロを知った人間にとって有安杏果の深さを感じない者はいないだろう.だからこその,インタビュアーの言葉なのかもしれない.
ただひとつ忘れてはいけないことは「有安杏果が入口になった人間」だって多数いることである.私だってそうだし,私の知り合いだってそういう人が多い.ももか推しは特にそういう人が多いわけである.これをすでにファンであるみなさんにお伝えする意味はほとんどない(というかあたりまえのこと)のだが,彼女自身もそのことを心に秘めてくれているとうれしいな,なんて思った.
さらにももかはひとりではできないことのひとつとして「ある意味で『ひとりで歌えること』」を挙げている.
ここがまた深い.
ももかが歌を大切にしていること,届けるのを大切にしていること,これは本誌からも日常の活動からも伝わってくる.そんなときももかは「ひとりで歌う」ことは,ももクロ無くしてはできないのだ,と感じているのだ.
うーーーーーん...深い!笑
これだから有安杏果を推すことはやめられないし,たまらないのだ.
そして国立の二日目のあいさつについて,インタビューは続く.
他の4人のメンバーが決意表明をしているなかで,有安だけ「ん?」となったと,インタビュアーは言う.
たしかに,私自身もあのときの4人とももかのあいさつの雰囲気がちがうことは気づいた.
ただ,私としては,あの国立の舞台でもいつもと変わらない有安杏果が聖火台の前に立っていたのだと解釈している.
「先の未来なんてわからない」 だからこそ有安杏果は先を読み,準備をして,一歩ずつ着実に歩んでいこうとしているのだ.
国立の舞台でも変わらない有安杏果が私は好きだ.
今後有安杏果がももクロにおいて何かを背負うことは容易に考えられる.
自分のソロが一曲減るときにラッキーだなんて思うのはおかしい,と彼女は言う.
よかった.この言葉を聞けて安心した.
まだまだももかは大きくなる.