困っていると言われたり、助けて欲しいと言われたりすると、つい頑張ってしまう人。
基本的には良いことなのですが、会社というフィールドでは利用されることがあります。
そういうキャラクターで通ってしまうと、「人を利用するずるい人」を引き寄せてしまうこともある。
プライベートと同じ感覚で会社の人間関係を築こうとすると、そういう落とし穴があるということです。
頼られキャラや、お助けマンキャラになってしまうと、評価に繋がらない頼まれごとがどんどん増えていきます。
そういうポジションなら問題ないのですが、自分の仕事の領域が決まっている人の場合は、いずれどこかで仕事が回らなくなります。
私もそういうキャラを通していて、知らず知らずのうちに消耗してしまったことが何度かありました。
お互い様で助け合いなら全然問題ないのですが、一方的に頼まれることが増えて、こちらが助けてもらうことがほとんど無いなら、「キャラ変更」が必要になる。
それって、「お互い様」になってないもの。
エネルギーと労力を奪われっぱなしにならないためにも大事なことです。
まずは、「何でも快く引き受けるお人好し」をやめなければなりません。
仕事なのか、単なる頼まれごとなのかをはっきりさせる。
頼んでくる人が怠けているだけのこともある。
言えばやってくれるから、やらせちゃおう!なんていうちゃっかり者もいますからね。
それくらい、会社というところはさまざまな人が混ざっているのです。
「この仕事を引き受けていいか、上司に承認をもらってきますね。」って相手に言う方法もあります。
そこは職場ですし、友人関係とは違うんですから。
利用するためだけに来た人なら、これだけで退散し、2度と近寄ってこないでしょう。
プライベートで良い人ばかりに囲まれていると、会社もその延長の様に錯覚してしまいがちだけど、それは違う。
囲まれるがままに流されるのではなく、囲まれた人たちの中から選別して、「良い人だけを残す」努力が必要になってくるのです。
私もそう思えるようになったのは、まだつい最近です。
それまでは、時々、失敗もしてきました。
その痛い経験から、ようやく受け入れることができる様になったのです。
なぜなら私はどちらかというと脳内お花畑で、会社にそんな悪い人がいるわけないというスタンスでしたから。
痛い目を見なければ、その考えを改めようとはしなかったと思います。
だから失敗も、良い学びの機会であったと思います。
会社というところは寄せ集めの集団で、自分にとっての良い人ばかりが選ばれてくるわけではありません。
会社としてメリットのありそうな人たちを、その目的に沿って集めているだけです。
だから、自分に害をなす人もいて当然、と思うのが自然だと思います。
反対に、よく選べば、自分にとっての良い人を見つけ出すことができます。
大人になると、そこから友人関係に進展するのはごくわずかですけれど。
それくらい慎重でも全然問題ないと思います。
表に出ない頼まれごとに押しつぶされないように、「性善説」タイプの人は気をつけてくださいね。