地元の園芸店でのお話。
近所にローカルな園芸店があります。
どういうカラクリかわかりませんが、非常に安くポット苗が買える。
花も野菜も、です。
ただし、あんまりメンテナンスがうまくないので、売れ残りはあっという間にモノが悪くなる。
なので、入荷と同時に気に入った苗を買うのがコツなのです。
さて、そんなお店の奥には、ひろーい野菜苗のコーナーがあります。
今の時期は夏野菜の苗の植え時で、品数も多く、コンディションの良い苗が並んでいます。
そのコーナーへ、インゲンの苗を買いにきたかたがいました。
お店の人にどこにあるかを聞いています。
するとお店の人は、「つるありインゲンはこちら。つるなしインゲンは反対側にありますよ。」って。
更に続けて、「つるありインゲンの方が稔りがいいですよ。この苗は特に出来がいい。97歳のおばあちゃんが作っている苗です。」って言うのです。
私は耳をダンボにして聞き入りました。
おばあさんは御年97歳で、腰は90度に曲がっている。
長年、野菜苗を作り続けて販売してきた人で、苗作りが非常にうまいのだそう。
手広くやっているというわけではなく、一人で手が回る規模で細々とやっているらしい。
しかし、そのお婆さんのお宅は何と、竜宮城か!?っていうくらいの御殿なんだそう。
お店の人が言うには、「長生きしてずっと働き続けてる人は違うねえ〜!」って。
私は瞬時に、「稼ぎに追いつく貧乏なし」という言葉が頭に浮かびました。
そういう生活を長年続けていれば、御殿も建つのだろう。
元気で長年働き続けられるということは、ただそれだけで裕福な暮らしへのまっしぐらな道なのではないかな。
一度にドカンと儲けるわけじゃないけど、コツコツ、地道にやり続けるというのは、最終的には大きな蓄積を産むのです。
それにしても97歳にして現役の仕事人て、存在を聞くだけでもすごく勇気が湧いてきますよね。
私も、元気と健康を維持して、ながーくお仕事できるよう、暮らしと体調を整えていこうと思います。