きょうの料理(NHK) 2018年4月16日(月)放送
野菜をたっぷり食べるワザ!① 藤井恵「フライパン蒸しで」
野菜がますますおいしくなる時季がやってきました。びっくりするほどの量がペロリと食べられて、しかもおいしさを存分に引き出すワザを、野菜使いの達人藤井恵さんに教わります。
1日目はフライパンで手軽に蒸して、野菜のかさを減らす方法をご紹介
します。
藤井恵 「キャベツのザク切り蒸し」
キャベツは1個丸々フライパンで蒸します。少し歯ごたえが残るように蒸し上げたキャベツは、そのまま食べてもおいしく、火が通っているので炒め物に使うと、短時間でパパッと仕上がります。
●キャベツのザク切り蒸し
材料(作りやすい分量)
・キャベツ 1個(900g)
・塩 小さじ2/3
・水 大さじ3
<作り方>
1 キャベツは葉を1枚ずつはがして水で洗い、5cm四方のザク切りに
する。堅い軸の部分は薄切りにする。
2 フライパン(直径28cm)の中の方に細かい葉を入れ、上の方に外葉をのせる。塩(小さじ2/3)をふり、水(大さじ3)を回し入れ、フタをして、強めの中火にかける。
※キャベツは柔らかい部分を下にすると、フライパンに入りやすくなる。
最初はフタが閉まらなくても、のせておけばOK!徐々にかさが減るので
大丈夫。
3 フタが完全に閉まって、蒸気が出たら中火にする。キャベツがしんなりしてきたら1~2回上下を返し、2~3分間蒸したら完成です。
※均一に火を通すため、途中で上下を返します。返しづらいときは、一度
器に出しても。蒸すと歯ごたえシャキシャキ、キャベツ本来の甘さも増します。回鍋肉(ホイコーロー)や温野菜サラダに使ってもおいしい。
◆保存:冷蔵庫で4~5日間。
~キャベツのザク切り蒸しを使って~
●キャベツのザク切り蒸しよだれ鶏風
材料(2人分)
・キャベツのザク切り蒸し 1/4量
・鶏むね肉 (小)1枚(160g)
・塩 小さじ1/3
・酒 大さじ2
・しょうが(皮付き/薄切り) 1/2片分
・長ねぎ(青い部分) 1本分
付け合わせ
・長ねぎ(白い部分) 5cm
・パクチー 適量
たれ
・ごま油 大さじ1
・にんにく(すりおろす) 1片分
・豆板醤 小さじ1/2
・すりごま(白)・鶏の蒸し汁 各大さじ1
・粉山椒 小さじ1/2
・しょうが(すりおろす) 1/2片分
・しょうゆ・酢 各大さじ1
・砂糖 小さじ1
<作り方>
1 鶏肉は塩(小さじ1/3)をすり込み、30分間常温におく。
2 付け合わせの長ねぎの白い部分は縦に切り目を入れ、芯を除いてせん切りにし、10分間ほど水にさらし、水気を切る(白髪ねぎ)。
3 1の鶏肉を耐熱皿に入れ、酒(大さじ2)をふり、上下を返し皮側を下にする。しょうが(皮付き/薄切り)1/2片分と長ねぎ(青い部分)1本分を
のせる。
4 ラップを食材にピッタリつくようにかぶせ、もう1枚をふんわりとかぶせる。電子レンジ(600W)に2~3分間かけたら、2分間そのままおいて蒸らす。上下を返してラップをかけ直し、そのまま余熱で火を通し、完全に冷まして食べやすく切る。※蒸し汁はタレに使うのでとっておく。
5 たれを作る
フライパンにごま油(大さじ1)を中火で熱し、にんにく(すりおろす)
1片分、豆板醤(小さじ1/2)を入れて炒める。
6 香りがたったら火から下ろし、すりごま(白)・鶏の蒸し汁(各大さじ1)、粉山椒(小さじ1/2)、しょうが(すりおろす)1/2片分、しょうゆ・酢(各大さじ1)、砂糖(小さじ1)を加えて混ぜる。
7 キャベツのザク切り蒸しを器に盛り、4の鶏肉をのせ、6のたれをかける。2の白髪ねぎとパクチーを添えて完成です。
藤井恵 「にんじんのオイル蒸し」
にんじんに含まれるβカロテンは油と合わせると吸収されやすいので、オイル蒸しに向いています。にんじんがもつ甘さが増すうえに、独特の歯ざわりがやわらぐので、歯が弱い人にも食べやすくなりますよ。
●にんじんのオイル蒸し
材料(作りやすい分量)
・にんじん 4本(600g)
・オリーブオイル 大さじ2
・塩 小さじ1/2
・水 大さじ2
<作り方>
1 にんじんはよく洗って長さを2~3等分にし、スライサーで皮ごと細切りにする。
2 フライパン(直径28cm)に入れ、オリーブオイル(大さじ2)、
塩(小さじ1/2)、水(大さじ2)を加えて混ぜる。フタをして強火にかけ、蒸気が出たら中火にしてひと混ぜし、1~2分間蒸らしたら完成です。
◆保存:冷蔵庫で4~5日間。
~にんじんのオイル蒸しを使って~
●にんじんチャンプルー
材料(2人分)
・にんじんのオイル蒸し 1/3量
・木綿豆腐 1丁(300g)
・削り節 5g
・溶き卵 1個分
・ごま油 小さじ1
・塩・砂糖・しょうゆ 各小さじ1/3
<作り方>
1 木綿豆腐は紙タオルに包んでおもしをのせ、15分間以上おいてしっかり水切りをする。削り節(5g)は3/4量を細かくもんでおく。残りはトッピングに使う。
2 フライパンにごま油(小さじ1)を入れて中火にかけ、豆腐を小さめの一口大にちぎって加え、薄く色づくまで焼く。
3 にんじんのオイル蒸しを加えて炒め、にんじんが温かくなったらもんだ削り節を加え、さらに炒める。
4 全体が混ざったら、塩・砂糖・しょうゆ(各小さじ1/3)を加えて
炒め、仕上げに溶き卵(1個分)を回し入れて炒め合わせる。
5 器に盛り、残りの削り節をのせて完成です。
藤井恵 「菜の花の昆布じめ」
サッとフライパン蒸しにした菜の花を、昆布ではさむだけ。白あえやちらしずしにも使えます。
●菜の花の昆布じめ
材料(作りやすい分量)
・菜の花 2束(400g)
・塩 小さじ1/5
・水 大さじ4
・昆布(15×20cm) 3枚
<作り方>
1 菜の花は全体を20分間水につけ、シャキッとさせる。
2 フライパン(直径28cm)に入れ、塩(小さじ1/5)をふり、水(大さじ4)を回し入れる。フタをして強火にかけ、蒸気が出たら上下を返し20~
30秒間蒸す。すぐにザルに広げ、あおいで冷ます。
3 大きめに切ったラップに昆布(15×20cm)を1枚のせ、2の半量を並べて昆布1枚をのせる。残りの菜の花を並べ、昆布ではさみ、ラップでぴったりと包む。2時間ほど冷蔵庫においたら完成です。
※昆布は昆布じめに2回に使ったら、水で戻して炒め物にするとよい。
◆保存:昆布と一緒に冷蔵庫で1週間
~菜の花の昆布じめを使って~
●菜の花の白身魚巻き
材料(2人分)
・菜の花の昆布じめ 8本分
・好みの白身魚(刺身用) 100g
・梅肉 小さじ1
・しょうゆ・みりん・水 各小さじ1/5
<作り方>
1 菜の花の昆布じめは長さを半分に切る。白身魚は大きめの8枚の薄い
そぎ切りにする。
2 梅肉(小さじ1)、しょうゆ・みりん・水(各小さじ1/5)は混ぜる。
3 白身魚1枚に菜の花1本分を手前にのせ、クルッと包むように巻く。器に盛り、2を少量ずつのせて完成です。
藤井恵 「小松菜のおひたし」
フライパンで蒸した小松菜をだしに浸すだけ。そのまま小鉢にしても、うす味なので料理に使っても。
●小松菜のおひたし
材料(作りやすい分量)
・小松菜 2把(500g)
・塩 小さじ1/5
・水 大さじ3
・だし カップ2
・塩・しょうゆ 各小さじ1
<作り方>
1 小松菜は5cm長さに切る。フライパンに茎を下に、葉を上にして入れ、塩(小さじ1/5)をふり、水(大さじ3)を回し入れる。蒸気が出たら上下を返して1分間蒸す。すぐにザルに広げ、あおいで冷やす。
2 だし(カップ2)、塩・しょうゆ(各小さじ1)を鍋に入れてサッと煮立て、完全に冷ます。容器に入れ、小松菜を加えて浸したら完成です。適量をつけ汁と一緒に器に盛り、削り節少々をのせて食べる。
◆保存:つけ汁ごと冷蔵庫で3~4日間。
~小松菜のだしびたしを使って~
●小松菜の卵とじ
材料(2人分)
・小松菜のだしびたし 1/4量
・小松菜のだしびたしのつけ汁 カップ1/4
・しらす干し 20g
・塩 少々
・溶き卵 3個分
<作り方>
1 フライパン(直径20cm)に小松菜のだしびたしとつけ汁(カップ1/4)、しらす干し、塩(少々)を入れ、中火にかける。
2 煮立ったら溶き卵(3個分)を回し入れてフタをし、卵が好みの加減に
なるまで火を通して完成です。
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