趣味Do楽(NHK) 2015年1月21日(水)放送
いただきます お寺のごはん~心と体が潤うレシピ~ 第7回「蕎麦」
おかゆ、豆腐、納豆など、日本古来の食とお寺には、深い関わりがあります。お寺に受け継がれてきた無駄のない食には、心と体を豊かにする知恵が詰まっています。
そんな各地のお寺をとよた真帆さんが訪ね、お寺のごはんから日々の暮らしや自分自身を見つめ直すヒントを探っていきます。
さらに調理僧として食を切り口にお寺を身近に感じてもらおうと、ユニットを組む吉村昇洋さんと青江覚峰さんに、8回にわたりとっておきのレシピを教わります。
第7回は「蕎麦」です。気軽に食べられる蕎麦や麺類は日本人のあい好きな料理の一つです。実はこの蕎麦も、お寺のごはんと深い関係があります。
蕎麦が有名な門前町を持つお寺も多く、もともとは特別な日にいただくごちそうでした。お寺では、急なお客様にサッと出せるおもてなしの食事という側面もあったようです。
今回は紹介するのは食感が違う2種類のそばがきです。そば粉を温めお湯で練った「焼き蕎麦がきのみたらしだんご」と、そば粉を水で練って温めた「そばがき」です。どちらもそばを打たなくても、家庭で簡単にそばの香りが楽しめます。
焼き蕎麦がきのみたらし団子
そばがきを焼いて串だんごにアレンジ、そば粉の香りをダイレクトに楽しめます。そば粉を温めお湯で練ったもちもちとした食感をお楽しみください。
●焼き蕎麦がきのみたらし団子
材料(2本分)
・そば粉 100g
・熱湯 150cc
みたらしあん
・砂糖 大さじ3
・しょうゆ・みりん 各大さじ2
・片栗粉 大さじ1
・水 カップ1/2
<作り方>
1 鍋にそば粉(100g)を入れて中火にかけ、そば粉が温まったら熱湯(150cc)を注ぐ。
2 弱火にしてダマにならないよう、木ベラで押しつぶすように、生地が
ひとまとまりになるまでよく練る。
3 生地をボウルに取り出す。粗熱がとれたら手に水をつけて、6等分に
して団子状に丸める。
4 竹串を水でぬらし、丸めた団子を1つの串に3個ずつ刺す。
5 串が燃えないようにアルミ箔で巻き、魚焼きグリルに入れて、強火~
中火で表面に少し焦げ目をつける。
6 みたらしあんを作る
鍋に砂糖(大さじ3)、しょうゆ・みりん(各大さじ2)を入れて弱火に
かけ、フツフツしてから1分間ほど煮てアルコール分をとばす。
7 小さめのボウルに、片栗粉(大さじ1)、水(カップ1/2)を入れて混ぜ、水溶き片栗粉を作る。6の鍋に加えてとろみがつくまで混ぜ合わせる。
8 団子を器に盛り、みたらしあんをたっぷりかけたら完成です。
そばがき
アツアツで素朴な定番のそばがきです。そば粉を水で溶かした状態から練り上げていくので、なめらかでやさしい歯触りが味わえます。
●そばがき
材料(作りやすい分量)
・そば粉 100g
・水 350cc
かえし(作りやすい分量)
・しょうゆ 200cc
・みりん 大さじ3弱
・砂糖 大さじ1弱
<作り方>
1 大きめの鍋にそば粉を入れ、水を注ぎ、ヘラでダマにならないように
よくかき混ぜる。
2 そば粉のダマがなくなりきれいに混ざったら、中火~強火程度の火に
かける。
3 火にかけた瞬間から円を描くように、底をこそげながらヘラでひたすらかき混ぜる。熱が通り始めると粘りが出てくるので素早くかき回し、1分位すると急に固くなってくるので、さらに力いっぱいかき混ぜる。
4 そばがきが一つの固まりになってきたら、火から下ろし、10秒ぐらい
練り続ける。
5 そばがきがくっかないように、木ベラに水につけて、器に盛る。
6 盛り付けたらそばがきが乾かないよう、器の半分くらいまでお湯を注いだら完成です。熱いうちに返しをつけてお召し上がりください。
<返しの作り方>
鍋にしょうゆ(200cc)、みりん(大さじ3弱)、砂糖(大さじ1弱)を
入れて軽く沸騰させ、1週間ねかせる。
1位
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2位
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3位
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4位
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