きょうの料理(NHK) 2014年9月17日(水)放送
おふくろの味定番100「プリン・ドーナツ・パンのみみかりんとう」
「おふくろの味定番100 」は、昭和の食卓を彩った懐かしいおふくろの味100品を1年かけて紹介するシリーズです。
十七回目は、プリン、ドーナツ、パンのみみかりんとうを上手に作る方法を、小菅陽子さんが教えてくれました。
51/100 小菅陽子 「プリン」
おやつといえば、手作りが主流だった昭和の時代。なかでもプリンは、子供達に大人気でした。ここで紹介するのは、そんな昔ながらのシンプルなプリンです。卵と牛乳のやさいい味わいに、ほろ苦い甘さのカラメルソースが後を引きます。
●プリン
材料(90ml容量のプリン型 4個分)
・卵 2個
・牛乳 250cc
・砂糖 60g
・バニラオイル 少々
・バター 適量
カラメルソース
・砂糖 50g
・水 大さじ1
・熱湯 大さじ1~1と1/2
<作り方>
1 準備
プリン型の内側に薄くバターを塗っておく。大きめのボウルに水を入れて
おく。
2 カラメルソースを作る
小鍋に砂糖(50g)と水(大さじ1)を入れてなじませ、強火にかける。
砂糖が結晶化してしまうので、決してかき混ぜず、時々鍋を揺すりながら
強火で加熱する。
3 周りが少し色づいてきたら弱火にする。あめ色になったら火から下ろし、1の水を入れたボウルに鍋底をサッとつける。
●ポイント
余熱で火が入ると苦みが出るため、鍋底を冷やしてこれ以上温度が上がらないようにします。鍋が熱くなるのでやけどに注意して下さい。
4 鍋肌から熱湯(大さじ1~1と1/2)を少しずつ加え、耐熱性のゴムべらで溶きのばす。※固まってきたら、もう一度火にかけてなめらかに溶かす。プリン型に1/4量ずつ、スプーンで流し入れる。
5 プリン生地を作る
牛乳の半量(125cc)と砂糖(60g)を耐熱ボウルに入れ、電子レンジ(600W)で1分間加熱する。砂糖が溶けたら残りの牛乳(125cc)を
混ぜ、バニラオイル(少々)を加える。
6 別のボウルに卵(2個)を割り入れ、泡立てないように溶きほぐす。
5を加えて静かに混ぜ合わせ、茶こしでこして4の型に均等に流し入れる。※目の細かいものでこしたほうが、よりなめらかになる。
7 プリンを蒸す
蒸し器の底にガーゼを敷く。蒸し器のフタは水滴が落ちないように、布巾で包んでおく。蒸気の上がった蒸し器にプリン型を並べ、フタをして割り箸をはさみ、ごく弱火で12~15分間蒸す。フタをしたまま冷めるまでおき、余熱で火を通す。
●ポイント
なめらかに仕上げるには、ごく弱火で蒸すことが肝心です。強火で蒸すと、すが立つ原因になります。また、蒸し器の中の温度が上がりすぎても“す”が立ちやすいので、フタに割り箸をはさんで蒸気を逃がしましょう。
8 プリン型から出す
プリン型の内側に竹串を差し込み、表面をグルリと一周させる。型に皿を
のせて逆さにし、2~3回軽く振って型から出したら完成です。
1位
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2位
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52/100 小菅陽子 「ドーナツ」
揚げたてをほおばれば、誰もが笑顔になるドーナツ。簡単に作れるので、
おやつの定番という家庭も多かったのではないでしょうか。きつね色になるまでゆっくり揚げたら、何もまぶさず、素朴な甘さを楽しみます。
●ドーナツ
材料(直径7cmのドーナツ型 5個分)
・薄力粉 150g
・ベーキングパウダー 小さじ1
・砂糖 50g
・卵 1個
・牛乳 大さじ1~2
・揚げ油 適量
<作り方>
1 ドーナツ生地を作る
薄力粉(150g)、ベーキングパウダー(小さじ1)、砂糖(50g)を合わせてふるい、ボウルに入れて真ん中をくぼませる。
2 卵(1個)を溶きほぐして牛乳(大さじ1~2)を混ぜ合わせ、1のくぼみに加える。菜箸でザッと混ぜてから、手で一つにまとめる。生地が堅いようなら、牛乳を足して調整する。※こねすぎると堅くなるので粉っぽさがなくなればOK。
3 ドーナツ生地を成形する
作業台に薄力粉(適量)をふり、2をのせて手で1cm厚さにのばす。
4 薄力粉(少々)をまぶしたドーナツ型で、3の生地を抜く。残った生地は小さめに丸める。
5 ドーナツを揚げる
揚げ油を180℃に熱して、4を一度に入れ、途中で返しながら、両面がきつね色になるまで約4分間揚げる。※油の中で輪の中心を菜箸でクルクル回すと、きれいなリング型になる。
●ポイント
ドーナツをカリッと揚げるには、油の温度が大事です。少量ずつ揚げると、そのつど温度調節をしなければいけませんが、一度に揚げればその必要も
なく、均一に揚がります。
6 最後に油の温度を200℃に上げて、表面をカリッとさせ、油をよくきったら完成です。
1位
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2位
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53/100 小菅陽子 「パンのみみのかりんとう」
サンドイッチで残った食パンのみみを利用した、今ではちょっと懐かしい、家庭的なおやつです。こんがり揚げてグラニュー糖をまぶすだけですが、
ついつい手が止まらなくなるおいしさです。
●パンのみみのかりんとう
材料(20本分)
・食パンのみみ(10枚切り) 5枚分
・グラニュー糖 大さじ2
・揚げ油 適量
<作り方>
1 パンのみみをザルなどに広げ、室内に半日間ほどおいて乾燥させる。
電子レンジで2~3分加熱してもOK。
●ポイント
そのまま揚げてもよいのですが、半日間ほど乾かすとパンの水分が抜け、
さらにサクサクとした食感になります。
2 揚げ油を180℃に熱して、1を入れきつね色にまるまで3分間ほど揚げる。※菜箸で時々すくって空気に触れさせると、カリッと揚がる。
3 2をペーパータオルの上にのせて余分な油をきる。ジッパー付きの保存袋にグラニュー糖(大さじ2)を入れ、パンのみみを加えて軽くふって、
全体に砂糖をまぶしたら完成です。
好みのものをまぶすと、アレンジも可能です。
◎抹茶かりんとう
グラニュー糖大さじ1と抹茶小さじ1/5を混ぜ合わせてまぶす。(10本分)
◎シナモンかりんとう
グラニュー糖大さじ1とシナモンパウダー小さじ/を混ぜ合わせてまぶす。(10分本)
1位
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2位
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