改良の限界? | sugarしんの和牛ブログ 兼業繁殖農家のあれやそれ
年末に我が家からの嫁いだ子達の枝肉成績が判明。

①耕富士×勝平正×茂福×隆桜   去勢  BMS11

②耕富士×安重守×勝平正×福之国  去勢  BMS11

③耕富士×美穂国×福之国×安平  雌  BMS10

④義美福×忠富士×福之国×福桜  去勢 BMS8

SNS時代の恩恵か、この内2頭(②、③)を口にすることが出来ました。

出荷者様と購買者様に感謝です。







安重守母体だったこと、雌のほぼ33ヶ月だったこともあって、耕富士ながら非常に食べやすく満足できました。

が15、6年前は6%弱だったBMS10以上が一昨年のデータでも15%を越える数値の上昇率。

一昔前は二桁出せば基礎雌チャンスと喜んだものですが、今はもう当たり前になってしまいました。
実際我が家も枝肉成績の出ていない育成牛の全兄弟も含めると、5等級出現母体9割超え、BMS10以上出現率は5割超えてます。4


↓年度別の形質グラフ
↓30年の取り纏めでの平成14年と30年の比較




事業団の資料をちょっと拝借しましたが、改めてグラフや数値でみると改良の度合いが半端ないです。

全国和牛登録協会が次回の全共で枝肉審査に脂肪の質を競う区を設けたことから格付がどのような方向に向かうのか分かりませんが、まず間違いなく旨さを問われる時代が始まるでしょうね。

繁殖農家にとっては今後厳しい五年となりそうです。

ただサシを入れたら勝ちという時代は既に終わりつつあるのかもしれません。