書き上げてから、アマプラ興行があり、タイミングを逸していた備忘録現地感想文。
元WBA世界フライ級暫定王者の江藤光喜さんの引退スパーリング。
相手は山中慎介さん。
しかし紹介コールの冨樫アナ。
山中さんの方が長く、力が入っていないか?
主役は江藤さん。
ネリ戦のことを持ち出したり、ちょっとこの場では違う感。
多くの世界チャンピオン達が訪れている。
具志堅用高さん、渡嘉敷勝男さん、飯田覚士さん、菊地奈々子さん…
内山高志さんと佐藤洋太さんの間に座っている長髪の方は誰だ?
佐藤修さん!?
ロッテの澤村拓一みたいになってて?驚いた。
■WBO−APフェザー級王座決定戦
藤田健児(帝拳)vs ジョセフ・アンボ(フィリピン)
普通に獲らなくてはいけない、御膳立てマッチだよなぁ…と捻くれた眼で見てしまう。
動いて好きな位置からパンチを合わす藤田。
打ち込む風ではないか。
初回のボクシングからは、ガードを固めているだけのアンボに何も感じない。
しかし2R、3Rと、アンボはローブローを主張して何度も休む。
レフェリーが休ませるということは低いんだろうけど…
そして問題の4Rを迎える。
アンボは寝転がりのたうち、派手に長く苦しみ続ける。
演技なのか本気なのかわからないが、イスに座らせて休ませるわけでもなく、倒れたまま放っておく様は、何か異様だ。
青コーナーセコンドは、「スリータイム」と叫んでいる。
「3度目(のローブロー)だぞ」
って意味かな?
5分の休憩で回復しなければTKO負けの裁定は、クロフォードvsカーンを思い出す。
確かジョー小泉さんが、「(オーバーに演技しての)勝ち逃げを防ぐため」なんて解説していたと思うけど、その原因は、ノリス−サンタナかな?
再開後はさすがにボディは打ちづらいか。
5〜8Rまで、藤田が下を打つことはほぼなかった。
藤田の仕事は一刻も早く終わらすことだと思うが、この攻め方だと手詰まりか。
9Rから藤田は、再びコンビにボディを加え始める。
そうなると全然、攻撃の幅が違う。
最終回、藤田の右ボディにアンボはローブローをアピールして横を向くけど、ダウンの宣告。
最後は倒しに行った藤田だけど、決してガムシャラな連打ではなく、そこには必ず距離と間合いがある。
スポーツとして当然の選択なんだけど、熱さを感じられずにいるのは個人の所感。
長男は元東洋太平洋スーパーフェザー級暫定チャンピオンの和典さん。
次男も総合格闘技で暫定王者らしい。
藤田家初の「正規」王座獲得に涙するけど、これほどの逸材が目指す先を考えると、ここではないと感じてしまうが、それほど家族思いの表れなのかな。
日本王者 松本圭佑
東洋太平洋王者 堤駿斗
WBO−AP王者 藤田健児
なかなかすごいメンツの日本フェザー級。
この中から勝ち抜いたものが世界へ ー
と夢想するのは、傍観者の勝手な思いなのだろうか。
■東洋太平洋ライト級王座決定戦
鈴木雅弘(角海老宝石)vs ロルダン・アルデア(フィリピン)
見事なワンパンチKOだった。
前戦はドローの両者。
アルデアは、事前に尾川堅一との試合を見直した。
足を使って動きながら、飛び込む様に左を放つ。
その片鱗は見えた。
しかし鈴木のプレスはその距離を与えず、結果的に一発で試合を終わらせた。
アルデアはこれで来日3敗だけど決して弱い相手ではなかったと思う。
そして返ってくる答えは、
「今日まではこの試合のことを考えていたので、それについてはこれから」
それよりも鈴木は、サーティワンに行きたい(笑)
現在のところ参戦表明しているのは、前日本王者の宇津木秀と大橋ジム推薦の今永虎雅くらい?
アジア最強トーナメントなので、海外からの選出もあるのか。
ホープの売り出しが目的なのかな。
アジア ″最強″ トーナメントと謳っているのに、自ジムのアジア王者を出さないというのも不自然な気が…
さて締切は2月1日。
どの様なメンバーが揃うのか、楽しみに待とう。