ピラミッド建設の謎 | 雨 風 呂

ピラミッド建設の謎


▲碑文「イムホテプの啓示」より「人の手で作った石」の象形文字



エジプトのピラミッドを造る過程で最も重要な石材の移動手段。
(2万人の労働者が20年で完成させたと言われてます。)
世界中の学校の子供たちに教えられている教科書に
大きな石材をロープで引っ張る絵が載っています。
石材の下に丸太を入れて砂の上を引っ張れるでしょうか?
2トン位の大きさの物なら板を敷いて移動はできるでしょうが、
採掘現場からピラミッドまで登り坂です。
高さ40メートルのところに70トンの石材があります。
石板で建設用道路を造る必要がありますが、
その様な物が造られた形跡を示す遺跡はありません。
それに70トンの石を何十メートルもの高さまで上げられるでしょうか?
多くの学者が20年では建設は不可能だと断言しています。



5000年前にエジプト人が製作した石の花瓶(カイロ博物館)が発掘され、
当時の金属より硬く工具による加工の跡が無い事が分かりました。
またフランスの冶金学者、アンリ・ル・シャトリアは
有名な「ファラオ・カフラ」の石像も硬く加工した跡が無いので
道具を使ってこのような傑作を作ることは不可能であると結論づけました。
一見、ピラミッド建設と同様、「謎」ですね。
しかしこれらがピラミッド建設の鍵となります。
パリのルーヴル美術館には4000年前の聖職者カーストの職人の一人、
イルティセン・ステルの自伝的葬儀の碑文が保存されています。
この象形文字のテキストにはイルティセン・ステルは、石像を彫刻するのではなく、
型に鋳込んで石像を製作するという「秘儀」を持っていると記されてます。
鋳造した金属の型枠に特定のミネラルや材料混合物を注ぎ
化学的に生成された結合物質で硬化させたと言うのです。



地質学者ジョセフ・ダビドヴィッツ教授は
グレートピラミッドの石材ブロックを解析しました。
通常、顕微鏡で拡大した石灰岩に混ざった化石の殻は水平に沈殿しています。
石灰岩は海底に溜まった海洋生物、貝殻や骨格が堆積した物だからです。
しかしピラミッドの石には、気泡、有機繊維、骨や動物の歯がごちゃ混ぜになり
自然の石灰岩には見られない異物が混入しています。
これは天然の石灰岩ではなく人工石であることを証明しています。
ジョセフ・ダビドヴィッツ教授は、成分を再現し実際に検証してみました。
石灰岩、カオリン粘土、シルトなどの石灰、珪質アルミノケイ酸塩形成物質、
塩ナトロン(炭酸ナトリウム)を混ぜ、型枠に流し込みました。
そしてそれらはジオポリマーセメントの生成により結合され硬化します。
ジョセフ・ダビドヴィッツ教授は1979年国際エジプト学者会議で
ピラミッドブロックがコンクリートとして鋳造されたと発表しました。
この方法なら材料をバケツや袋に入れて建設現場の屋上の型枠に流し込むだけ。
重い石を引っ張る必要も無いし、高い場所にも巨大な石材が作れますね。
ピラミッド建設の謎は解明されました。





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※参考資料
ジオポリマー研究所 - ピラミッドの石は、人造(合成、人工)、鋳型で鋳造