西日本ジェイアールバス 園福線廃止~28 | 菅沼天虎の紙屑談義

菅沼天虎の紙屑談義

交通機関を利用する為の切符・・・一般の方々にとっては使い終わってしまえばタダの紙屑で、最後は係員に渡して終わりになるモノです。
そんな紙屑に夢中になってしまった大馬鹿モノの戯言にお付き合い下されば幸いです。

西日本ジェイアールバス「園福線」廃止の28回目です。

 

今回はバスの車内で車掌が発行した乗車券です。

 

 

左上に(檜)の記号が記載されておりますので、「福知山自動車営業所 檜山支所」の乗務員が発行した券と推察され、有効期間が「通用発売当日限リ」となっておりますので、昭和33年10月1日の規則改正以降に発行された券と考えられます。

 

 

 

 

 

こちらは檜山支所の本所である、「福知山自動車営業所」の乗務員が発行した券と推察される券です。

 

 

左上の記号は(福)となっています。

 

昭和30年代の国鉄バスの車内乗車券は、自動車営業所または支所、派出所を1文字に略した記号が記載されており、(福)の記号を用いておりましたのは、東北地方自動車部の「福島自動車営業所」、中部地方自動車局の「金沢自動車営業所 福光派出所」、九州地方自動車部の「直方自動車営業所 福丸支所」などが考えられ、(福)の記号が記載されていても「福知山自動車営業所」であるとは即断できないのですが、今回は(檜)の記号が表示された大阪印刷調製の券があったため、同じ様式で(福)の記号が記載されている点から「福知山自動車営業所」と判断できました。

 

国鉄バスの車内乗車券等への、自動車営業所または支所、派出所の記号の表記は、後に全国的に所管の地方自動車部局を表わす記号の表記に変わり、「福知山自動車営業所」や「檜山支所」も所管の近畿地方自動車局を表わす(近)の記号に変わってしまったため、これ以降は実際に発行した箇所の判断が困難となり、金額式乗車券では(近)の記号が表記されていても、何処の路線で発行された券なのか判らなくなりました。