西日本ジェイアールバス 園福線廃止~1 | 菅沼天虎の紙屑談義

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交通機関を利用する為の切符・・・一般の方々にとっては使い終わってしまえばタダの紙屑で、最後は係員に渡して終わりになるモノです。
そんな紙屑に夢中になってしまった大馬鹿モノの戯言にお付き合い下されば幸いです。

2024年3月31日の運行を持って、西日本ジェイアールバスの「園福線」が廃止となりました。

 

「園福線」は、昭和14年(1939年)2月1日に園部~篠山間の省営バス「園篠本線」の支線「園福線」として園部河原町~福知山間が開業し、鉄道省から日本国有鉄道となった昭和25年2月20日に、国鉄バス「園福本線」園部~福知山間となり、本線として独立しています。

 

昭和62年4月1日に「国鉄バス」から「西日本旅客鉄道バス」、さらに昭和63年4月1日に「西日本ジェイアールバス」となり、平成14年(2002年)10月1日に母体となった「園篠線」が廃止となってからも、「園福線」は20年以上も運行が続けられ、開業から85年を迎えた長寿路線の1つでしたが、今回惜しくも廃止となりました。

 

「園福線」関連の乗車券は余り手持ちが無いのですが、数回に分けてエントリいたします。

 

昭和59年に園部駅で発行されました、「[園部]→国鉄線70円区間」の金額式乗車券です。

 

 

大阪印刷調製の券となります。

 

鉄道区間用の金額式乗車券と全く同じ様式ですが、昭和59年には鉄道に大人70円の区間は存在しておりませんので、国鉄バス区間の乗車券として設備されていたものと考えられ、当時の園部駅には国鉄バスの窓口が設けられていたのかどうかは不明ですが、この券には発行箇所の左側に「A」の窓口符号が記載されておりますので、恐らくは園部駅の鉄道窓口で発行された券と思われます。

 

国鉄バス区間用の金額式乗車券は、他の印刷場では鉄道区間用とは様式が異なりましたが、大阪印刷場では鉄道区間用と全く同じ様式で小児断片も設けられており、鉄道と国鉄バスの乗換駅発行の大阪印刷場調製の金額式乗車券は、発行日と当時の鉄道運賃を調べないと鉄道とバスを誤認する可能性があります。