普通入場券 野々市駅 | 菅沼天虎の紙屑談義

菅沼天虎の紙屑談義

交通機関を利用する為の切符・・・一般の方々にとっては使い終わってしまえばタダの紙屑で、最後は係員に渡して終わりになるモノです。
そんな紙屑に夢中になってしまった大馬鹿モノの戯言にお付き合い下されば幸いです。

昭和44年9月に、北陸本線野々市駅で発行されました普通入場券です。

 

 

名古屋印刷調製の券となります。

 

北陸本線野々市駅は昭和43年3月25日に開業いたしましたが、既に北陸鉄道石川総線(当時)に野々市駅が存在していたにもかかわらず、同名の野々市駅とされ、通例ならば後から開業した駅が異なる駅名とするか、拙ブログの2011年7月3日のエントリ「秩父鉄道 羽生⇔行田 相互式片道乗車券」で申しました、秩父鉄道の「行田」→「行田市」のように、先に開業している会社線の駅名を改称する例もありましたが、開業時の自治体である「野々市町(現在は野々市市)」では最初の国鉄駅でしたから、自治体名を全国に繋がる国鉄の駅名とするように強い要請があったのか、北陸本線の野々市駅が開業した時点で、石川総線の野々市駅は国鉄線との連絡運輸を行っていなかったようで、同名でも問題は無いと判断されたのかどうかは不明ですが、石川総線の野々市駅から3km程離れた場所に同名の駅として開業しています。

 

北陸本線野々市駅は開業当初は有人駅でしたが、当初は利用者は少なかったようで、開業から3年半余り後の昭和46年10月1日に無人化されますが、国鉄からJR西日本となった昭和62年12月に再び有人化され、再有人化当時はJR西日本の硬券はまだ健在でしたが、野々市駅では硬券の普通入場券、普通乗車券の発売は復活しなかったようで、その後は平成9年4月に業務委託駅となり、令和3年4月に再度無人化されてしまいました。

 

本日、2024年3月16日に北陸新幹線の金沢~敦賀間が開業し、並行在来線となる北陸本線の金沢~敦賀間は第3セクターに移管され、野々市駅を含む金沢~大聖寺間は「IRいしかわ鉄道」に移管されますが、野々市駅は自動券売機設置の無人駅となるようです。