戸の口より 小坂片山ゆき | 菅沼天虎の紙屑談義

菅沼天虎の紙屑談義

交通機関を利用する為の切符・・・一般の方々にとっては使い終わってしまえばタダの紙屑で、最後は係員に渡して終わりになるモノです。
そんな紙屑に夢中になってしまった大馬鹿モノの戯言にお付き合い下されば幸いです。

昭和27年6月に発行されました、「戸の口より 小坂片山ゆき」の乗車券です。

 

 

ボンネットバスがデザインされた地紋の半硬券となります。

 

社名の記載はありませんが、「戸の口」は福井鉄道南越線の終点であった「戸ノ口」と推察され、その通りとしますと南越線の駅には「小坂片山」は存在しませんので、この券は「福井鉄道」のバス区間の乗車券と考えられ、現在は「小坂片山」のバス停は見当たりませんが、南越線戸ノ口駅の東方に鯖江市片山町が存在しておりますので、この周辺に設置されていたバス停と思われます。

 

この券の有効期間は「通用其時限」と記載されており、「其時」とはバスに乗車した時と考えられますが、他では余り見られない文言となっています。