成田統括センター 模擬券~1 | 菅沼天虎の紙屑談義

菅沼天虎の紙屑談義

交通機関を利用する為の切符・・・一般の方々にとっては使い終わってしまえばタダの紙屑で、最後は係員に渡して終わりになるモノです。
そんな紙屑に夢中になってしまった大馬鹿モノの戯言にお付き合い下されば幸いです。

JR東日本の成田統括センターでは、1月1日から1月31日まで、成田駅改札口で特定の券を呈示すると模擬券を配布する企画を行っています。

 

模擬券は呈示する券によって3種類用意されており、今回は「成田統括センター発行」の特殊区間用特別補充券の模擬券をご紹介いたします。

 

 

JNR/こくてつ地紋で、券番は西暦を表わす「2023-2024」となっています。

 

この模擬券は配布当日に有効な「普通列車グリーン料金」を呈示すると配布され、記事欄には「本券は記念券のため実際には利用できません」と印刷されており、その左側の「W-2」の記載は現役当時も記載されていた設備符号で、「W-2」は津田沼車掌区などで用いられていた券であり、成田車掌区では設備符号「W-3」と「K」の2種類の券が用いられておりました。

 

最上段に[東]の発区分記号が印刷されたJNR/こくてつ地紋券は、実券なら暫定地紋券と言う事になりますが、この券の図版には平成2年3月10日に開業いたしました京葉線の新木場~東京間が記載されており、平成2年3月には暫定地紋の特殊区間用特別補充券は既に存在しておりませんので、この模擬券の実券は存在していない事になります。

 

 

 

 

 

裏面です。

 

 

(ご案内)の第1項は「本券は記念券のため実際には利用できません」となっておりますが、第2項から下は現役当時の券と同じ記載で、第3項の特定都区市内に関する記載も現在とは異なる当時の記載ですが、その下に「列車のグリーン料金には、通行税1割が含まれています。」の記載はありませんので、消費税3%の導入で通行税が廃止となった平成1年4月1日以降の記載となっています。